5-10 プリンセスの娘、誘拐の謎⑩
そして、ついに、ここにいる全員が、涙してしまっている時、1人だけ、やっと冷静になって、発言をした者がいた。
「プリンセス!それから、プリンセスのお嬢さん!今、お2人は、どんな心境ですか。自分たちが、やってきたことをどう思っているか、正直に聞かせてください。今は、どうしようななく、辛いとは、思います。でも、だからこそ、今回の罪について、お2人の、今の正直な気持ちを聞かせて!お願いします。たった今だからこそ、その心持ちは、ものすごく大事なの。1番辛い、たった今の気持ちが!」
すると、泣きながら、最初に口を開いたのは、プリンセスであった。
「1番悪かったのは、母親である私です。娘のマリアが、自身の欲だけのために偽装誘拐をすることを親として、止めることができなかった。母親として、失格です。それに、メイドのメルマですが、あの子は、とても気弱のとても優しい子、人から何を言われても黙っているだけ。まして、反発などありえない、この子が、娘に硫酸をかけるなんて、よほどつらくて追い詰められたんだと思うわ。心優しいあの子をそんな気持ちにさせて、人を傷つけさせてしまうなんて、娘は、それだけ、酷いことをしたのよ。この偽装計画をそこまでさせてしまった私は、もうプリンセスでいることはできないわ。娘も、もちろん、時期プリンセスはありえないことよ。」
だが、マリアは、そのプリンセスの言葉をきいて、とてもショックを受けてしまった。
「そうじゃないわ、ごめんなさい、プリンセス!1番悪いのは、私です。私は、なんということをしてしまったの。私の顔をこんなにしたメイドのメルマのこと、さっきは、本当にどうしようもなく、憎かったけれど、元はといえば、全部悪いのは、私。あのおとなしいメルマに、こんなことをさせてまで、逆上させてしまうほど、辛い思いをさせてしまったと、今では、申し訳なかったと思っています。それに、お母さんにも、その立場も考えずに、申し訳なかったです。お母さん、メルマ、ミルマ、そして、モデルラボの事務所の皆さん、本当に、ごめんなさい。お母さんは、何も悪くない。私が、すべて悪かったです。メルマも、この顔にされたこと、無罪ということにしてあげてほしいです。これまでのことは、この、今の私の顔で、どうか、なかったことにして下さい。どうか、お願いします。」
そう言うと、再び泣き崩れたマリア。すると、メルマとミルマも泣きながら、マリアにすがりつき、
「お嬢様!ごめんなさい!」
全員は、再び、泣き崩れた。
すると、やっと、納得した表情で、実務から、
「よかったわ。プリンセスと、お嬢さんの、その言葉を、待っていたのよ。その気持ちをいつまでも、忘れないでね。じゃあ、お嬢さんは、こっちへきて!」
実務に、ぐいっと手を引っ張られ、驚くマリア、
「えっ!な、何をするの!」
「何って、その顔を、今から元に戻すのよ。」
「何ですって!!!!」




