5-1 プリンセスの娘、誘拐の謎①
ある日、プリンセスの娘が誘拐された。誘拐されたのは、イミリア共和国のプリンセスの娘、マリア・フォン・シュトラウス であった。そのことについて、どうしても、モデルラボに、依頼したいことがあると、イミリア共和国の政府より使者が来日して、モデルラボを訪れていた。
モデルラボ、事務員の妻咲は、
「大変です。イミリア共和国から、王室から使者の方々がお見えになりました。」
驚くコスメ。
「何か、依頼したいことがあるという話しまでは、聞いているわ。応接室にご案内してちょうだい。丁重に、くれぐれも失礼のないようにお願いね。」
イミリア共和国の使者たちは、5人であり、その中には、実は、プリンセスも共に極秘で来日していた。
すると、コスメは、使者たちと対応したが
「わざわざ、遠方から来て頂いて、ありがとうございます。こんな事務所でも、何かお役に立てることがありましたら、光栄の極みですわ。」
プリンセスは、イミリア共和国から同行している通訳を通じて、話しを始めた。
「本日は、急なことで申し訳ありません。実は、これは、極秘の来日なので、今、ここで明かしますが、私は、イミリア共和国のプリンセス、ステリア・フォン・シュトラウス と申します。今回の訪問は、オフィシャルではありません。
実は、私の娘が誘拐されてしまいまして、なんと、その要求が、お金でも宝石でもない。「美と命の水」だというのです。しかも、それを、日本のモデルラボというモデル事務所にいるオービスというモデルに、それを用意するように伝えろ、というじゃありませんか。
私たちには、それが、どんなものなのか、どこにあるのかも、何もわからないので、調べさせたところ、コトールルミナス国という伝説の国に伝わる奇跡の水ということではないですか。そして、さらに、よく調べてみると、その国は、どうやら実在しているけれども、その水については、残念ながら、本当に存在するのかどうかは、何もわからなかったのですが、犯人の言う、こちらのモデル事務所にいるオービスというモデルは、コトールルミナス国からきた唯一の人だと知って、今日こちらに来させて頂きました。そのモデル、オービスから話しを聞き、ぜひとも、その水を手に入れたいのです。」
すると、コスメは、
「困りましたね。オービスは、たしかにコトールルミナス人の血が入っていますが、日本人とのハーフで、日本生まれの日本育ちなので、祖国のことは何一つ知らないんですよ。帰ったこともないんです。」
すると、プリンセスから、
「だったら、国に、オービスの身内の方とか知り合いはいませんか。その水のことをきいてはもらえないでしょうか。もしも、その水が手に入るなら、どうか手に入れて、犯人に渡して、娘を救ってほしいんです。どうかお願いします。」
すると、皆で黙ってしまった。すると、
「どうか、お願いします。犯人は、その水を渡さないと、娘の命はない、って言ってるんです。私の娘は、次期のプリンセスでもあるし、国としても、大事な存在なんです。どうか娘の命を救ってください。」
すると、オービスは、それを聞いて、
「残念ながら、その水のことは、私は、聞いたこともないし、知らないですが、一応なんとか調べてみますよ。どこまでお役に立てるかは、わからないですが。とりあえず、待っててください。とにかく、またご連絡します。」
「ありがとうございます。」
プリンセスは、なかなか、後に引かず、このまま話していても仕方ないと、オービスは、とりあえず調べてみると言って、その場をしのいだのであった。




