4-13. あばかれたカタリーナの秘密13、、、エピソード4最終話
すると、麗奈は、突然、何か感じることがあった。何か、何かが起こっている。そう感じるのである。
そして、麗奈は、ほんの少し前に、主理が亡くなったことを知った。
「カタリーナ、大変よ。主理が亡くなったわ。つい、さっき。」
「ええっ、亡くなったって、どうして。」
「いいえ、どうしてかは、私にもわからないわ。」
「なんだかね、そんな気がしたので、琥珀の翼の、例の交心術を探ってみたら、案の定、主理の位置のところには、何も感じなかったのよ。」
「だけど、さっきまで、ここにいたのに、信じられないわ。」
「もしかしたら、主理を抹消されたのかも。」
「だけど、そんなこと、ここ百年以上の間、一度もなかったのに。」
2人は、とても不安になり、故郷の園美島を訪れていた。
そして、琥珀の翼の、ガラスでできた、数十メートルはあろうかというその塔には、歴代のメンバーの名前が記されている。
そこには、数百人の名前が、その塔に刻まれている。2人は、その刻まれている名前を端から見ていた。
すると、そこで、2人は、主理の尊称と、その下に名前を見つけたが、その名前には、赤い亀裂が縦に入っていた。
「こ、これをみて!」
麗奈が、そう言うと、
「ほんとっ!主理の名前が!!縦に赤い亀裂が入っているわ!」
という返事は、なんと9人の声であった。
それは、今、一緒に来ていた、カタリーナこと、本名、群青香織の他に、残りの琥珀の翼のメンバー8人がいつの間、その後ろにいた。
驚いた麗奈と香織、
「ど、どうしたの!皆、いつの間にか!」
すると、その中から、天元森瞳が、
「私たちね。この8人も、今、会うのは久しぶりなのよ。だけど、皆、今、ここにこなくちゃって、突然に気づいて、同時にやってきたのよ。皆で、いきなり偶然に集まっていて、驚いたわ。だけど、この石碑のことを知らせるためなのかもしれないわ。主理の名前の、この亀裂のこと。」
すると、麗奈は、
「この亀裂の意味は、そのうちにわかるわよ。」
そう言うと、皆が、それに注目する中、スーッと、その亀裂の入った主理の名前が消えていく。主理と書いた尊称の下は、空白となった。
「ああっ!主理の名前が消えていく!」
すると、次の瞬間、その空白には、別の名前が浮かび上がってきた。
「違う名前が浮かび上がってきたわよ。」
そこに刻まれてきた名前、それは、なんと、一条麗奈の名前であった。
すると、群青香織から、
「麗奈!あなた、今から、主理になったのよ。それも、驚きなのが、天元森の苗字じゃなくて、本名のまま、一条麗奈でいいってことよ。」
共に驚きの、麗奈と、残りのメンバーたち。
麗奈は、
「ええ、私は、主理になんて、相応しくないわ。」
「だけど、決めたのは、琥珀の翼だからね。これは、正当な決定よ。それに、苗字が天元森じゃないってことは、モデルをやりながらでもかまわないってことなのね。それに、他の皆も、麗奈だったら、異存はないはずよ。」
すると、全員、拍手で、
「麗奈、おめでとう!」
すると、メンバーの1人、天元森瞳が、
「ねえ、石碑を見て!私の名前が、本名の石黒瞳に戻ってるわ!」
すると、次々と、残りのメンバーも、苗字が、天元森から本名に戻っていく。
すると、麗奈が、
「もはや、私たちは、これから、琥珀の翼の活動がメインでないことを示しているんだと思うわ。これからは、琥珀の翼の、これまでの呪縛から、解き放されて、自分の行きたい道を進んで、必要な時にだけ、このメンバーとして、困った人々を救っていけばいいのだと思う。琥珀の翼も、これまでのくノ一としての時代は、もう終わり。琥珀の翼として、その1つの時代が終わったのよ。だから、これからの修練も、人を助けていく活動も、個人の判断でやればいいと思う。あとは、どうしても、1人では助けられない時は、連絡を取り合って、その時は、また仲間を集めて動けばいいと思うわ。これからは、もっと自由に動けるのよ。もっと自由に生きていかれるのよ。」
麗奈の、その言葉に、メンバーたちは、感無量になっていた。




