4-10. あばかれたカタリーナの秘密10
すると、事務所の外には、何か光り輝くものがゆっくりと降りてきた。そして、事務所の扉が開くと、なんと、プリンセス アネットの姿が、
「もう、大丈夫よ。」
すると、香織と麗奈の元に駆け寄って、
「久しぶりね。さあ、とにかく早く。」
瓶を2つ取り出すと、1つを実務に渡した。
「これを、群青香織に飲ませて。私は、一条麗奈に飲ませるわ。」
「これは?」
「話しは、あとよ。とにかく、飲ませて。早くしないと、飲む力もなくなってしまうわ。」
これは、さっき、主理と入れ替わったオービスが戻ってきてからのこと。オービスは、何かを思い出して、探し始めた。それは、EGボタンという緊急ボタンである。以前、アネットから、受けたものであり、緊急の時だけ使うことを許されて受け取った。それは、直径3㎝ほどの小さなボタンで、使う時は、上部の丸い部分を一度回してから、プッシュする。
プッシュすれば、その指を通じて、何のために呼んでいるのか、その理由までも、その押した指から、伝えられてゆく。それ故に、アネットが、そこに行くために、どんな用意をしたらいいのかも、瞬時に理解できるのである。このEGボタンは、以前、オービスは、アルタコーネス国で、アネットを呼ぶために一度使っていた。そして、今回は、今回呼ばれたことのために準備して、持ってきたものがあった。それは、今、2人に飲ませているもの。




