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4-9. あばかれたカタリーナの秘密⑨

 麗奈は、もはや、虫の息にも等しい、弱々しい、その声で、


「どう、、これなら、、、いいでしょ。どうか、、、私が、、、死なない、、うちに、、オービスの、、身体、、戻して、お願い、、よ、、、。」


「麗奈、あなた、バカね、自分の命を、、、こんなことのために。


まあ、私は、事務所の人たちには、何の恨みもないから、、、。わかったわ。じゃあ、身体は、戻してあげる。」


 すると、主理は、事務所の隅に行き、肩幅に脚を広げて、胸を反り、顔をあげて、両手のひらを合わせて、腕を頭上にあげていく。深呼吸を続けながら、その身体が震えている。その震えは、止まらない。すると、さらに全身が震え出し、倒れてしまった。


 すると、事務所の反対側の隅にいた、主理の身体のオービスも、同時に倒れてしまった。次の瞬間、オービスと主理の、それぞれの口から真っ赤な煙の玉のようなものが飛び出して、互いの身体へと入れ替わっていった。


 すると、しばらくして、オービスも主理も、起き上がり、身体が戻っていた。


 実務は、泣きながら、止血スプレーを、今度は、麗奈に吹き付けている。


 一方で、身体を戻して、身体が落ち着いた主理は、よろけながら、去って行った。すると、主理の首の右側にあった、主理の印である、丸く焼印のような翼の絵の入った印が、真っ赤になり、やがて火が燃えるような色になって、そこから、火が噴き出している。


「あああーっ!」


 主理の全身を、その炎は包み、主理の身体は、燃え上がり、全身を燃え尽くしていった。そのあとには、少しの灰も残らなかった。まさに、主理は、その地位が失格となって、消失してしまったのである。


 香織と麗奈は、もはや虫の息であり、近くで泣きながら、コスメと実務と、そして、身体の戻ったオービスが寄り添っていた。

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