4-4. あばかれたカタリーナの秘密④
そして、佐藤こずえは、金の引き渡す場所として、廃墟化しているビルの屋上を指定してきた。
3人で、屋上に着くと、早々と、佐藤は待っていた。
「今日は、3人で来たのね。まあ、いいわ、何人いても。さあ、お金を渡しなさい。」
「ここに、5,000万円あるわ。だけど、あなた、どうして、こんなことするなんて。」
すると、5,000万円をリュックに入れて、背負うと、ビルの1番端に立つ佐藤。
「さて、頂くものは、頂いたので、じゃあね。」
すると、くるっと背を向けた佐藤。
「ええっ、まさか、そこから飛び降りる気じゃ、、、、」
そう言うが、早いか、思いっきりジャンプした。
「うそでしょ!」
ビルの脇に駆け寄って、下を覗き込む3人。
すると、なんと、佐藤は、柱が2本ある、その内側を、両側の壁を蹴りながら、ジグザグに蹴りながら、落下速度を弱めながら、下まで降りていった。
「なんてこと!こんなことができるのは、私たちのメンバー以外にはあり得ないわ。麗奈、私たちも、同じようにして追いかけるわ。必ず、誰かを突き止めるわ。」
すると、さきに、地上に着いた佐藤は、降りたところの辺りの壁を叩き破ると、バイクを取り出して、乗り込み、走り去っていった。
カタリーナと麗奈も、同様に、ジグザグに柱を蹴りながら降りていく。すると、気がつくと、実務計子も同じように、柱を蹴りながら、あっという間に降りてきたので、2人は驚いた。すると、
「私も一応警察にいたからね。このくらいは、簡単なことよ。さあ、急ぎましょう。」
バイクを車で追いかける3人。
すると、超高速でとばして、やっとバイクに追いつきそうになり、助手席の窓から、身を乗り出す麗奈。すると、釣り針のようなフックがついた紐をバイクに向けて投げた。
フックは、佐藤のリュックに引っかかり、リュックごとバイクから引きづり下ろし、バイクだけ道路ぎわのフェンスに激突した。
すると、フックのついた紐を、さらに引いて、佐藤からはずれたリュックだけが麗奈の手元に戻っていった。
すると、激怒した佐藤は、起き上がり、麗奈に、攻撃をしかけてきた。
まずは、蹴りを仕掛けてきた。
「よくも、やったわね。5,000万円は、渡さないと、週刊誌行きにするわよ。よこしなさいよ。」
そこへ、カタリーナが佐藤を背後から首を押さえ込んだ。
「あなたは、いったい誰?ビルから、あんな飛び降り方をするなんて、普通じゃないわ。私たちと同じメンバーだということはわかっているのよ。誰なの?」
えっ、後ろから押さえ込んだ首と腕、でも、あまり反撃していないような、さっきの蹴りの強さからすると、なんだか力が弱くなってるわ、なぜ?
まさか、あきらめたとか、ないわよね。
「カタリーナ!佐藤と離れて!すぐによ!」
はっとしたカタリーナは、思わず、佐藤からはなれた。
すると、うつむいていた佐藤、顔を起こすと、なんと!カタリーナの顔になっていた!
「なんですって!」
佐藤は、わざと押さえ込まれたふりをして、カタリーナから、顔を読み取っていた。
すると、麗奈から、
「こ、これは、、、。こんなに、高速で顔を読み取るなんて。これは、超速移面術よ!ということは、あなた、主理ね!なぜ、こんなこと!」
「あらあ、久しぶりね。あなたたち2人とも。なるほど、これは、これは、、、思いがけない手土産ができたわ。カタリーナの顔は、もらっていくわ。」




