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3-14 ダイヤモンドは、誰の手に14、、、、、、エピソード3・最終話

 そして、ダイヤモンドの授与式が終わり、皆、帰り支度をしている。


 すると、チームBRの、最後に対決した女性は、どうにも、結果が腑に落ちない。やはり、所長が最後に勝利宣言をしたのは、クラリスの力の抑え込みか、あるいは放出が限界にみえたことで、どちらにしても、これ以上は無理だと勝利宣言をしたのではないか、と、実に、所長と同じような判断をしていたのである。しかし、この大会は、所長の全面責任で、意見を述べたところで、結果は覆らない。さっきのチームMDのように、失格になってしまう。それでは、ここでの優勝を依頼されたことがだめになってしまう。


「クラリス、といったわね。あなたのことは、絶対に忘れないわ。もしかしたら、私たち、全員でも負けていたのかもしれないわ。この、私たちが負けることなんて、決してありえないことなのに、あなたはいったい何者なの。でも、いつかきっと、また会える時が来ると思うわ。」


 一方で、クラリスは、双子の、リリアナとバイオレットに、文句を言っていた。


「2人とも、いくら、ここの食事が美味しいからって、デザートを食べすぎるなんて。私も、たくさん食べたけど、お腹は壊さなかったわよ。2人のせいで、私が出る羽目になったじゃないの。おまけに、見事に負けちゃったし、今度、帰ったら、なんかおごってよね。」


すると、コスメが、

「まあまあ、いいじゃないの、クラリス。2人だって、もう反省しているんだし、あんまり、美味しくて止まらなかったみたいだから。2人とも、今度から気をつけるのよ。」

「もう、甘いんだから。」

2人は、ごめんなさい、と何度も謝っていた。


すると、コスメは、

「だけど、依頼されたダイヤモンドのことは、失敗してしまったわね。どうしたらいいかしら。謝礼の30億も残念だけど、それよりも、ダイヤモンドが戻せなかったのは、どうしましょう。」


すると、ガレリア国の大富豪の息子ドマレス・イシュタリアから、コスメに連絡が入った。

「社長さん、結果を見ましたよ。ダイヤモンド、取られたじゃないですか。僕は、いったいどうしたらいいんですか。お母さんに、なんて言ったらいいんですか。いやあ、困ったな。」


 コスメは、もはや、いいわけのしようもなく、ただただ謝るのだった。


 一応、無事に、コンペティションは、終了となり、解散して、出場者は、全員、帰っていった。そして、最後に会場を後にした、チームBRの3人。空港に行くため、タクシー乗り場まで歩いていた。

すると、目の前に、怪しいマスクをした3人組が、その道をふさいだ。


「ふふふ、優勝おめでとう。チームBRの皆さん。あなたたちには、優勝の名誉だけを差し上げるわ。さあ、優勝賞品のダイヤモンドは、私たちに渡しなさい。この銃がみえるならね。」


「あなたたちは、さっき出場していたチームね。声に聞き覚えがあるわ。」

「そ、そんなことはどうでもいいの!とにかく、ダイヤモンドを渡しなさい!渡さないと、国に帰れなくなるわよ!」

「仕方ないわね。手荒なまねはしたくなかったけど、もう、しょうがないわね。」

そう言うと、次の瞬間、チームBRの、1人の女性は、目にも止まらぬ早さで、その銃を叩き落とし、3人の両膝を一撃して、3人とも、倒れてしまった。


「もう、こんなことは、やめることね。たぶん、今日1日は、立てないと思うわ。じゃあ、誰かが通りかかって、助けてくれるまで、そこでそうしていなさい。じゃあね。メリンダ共和国からきた皆さん。」


 チームBRの3人は、空港から飛び立っていった。


 次の日、チームBRの3人は、ガレリア国は、イシュタリア家を訪れていた。そして、依頼人であるデミートシュルスタイン・イシュタリアと再会していた。彼は、今回の、世界中の美人がみたい、という趣旨のもと、コンペティションを企画したドマレス・イシュタリアの父親である。


 デミートシュルスタイン・イシュタリアは、ガレリア国でも、巨大な企業をいくつも経営し、様々な面において、かなりの活躍をしていて、国の経済をも支えている。その資産たるや、相当なもので、国の上層部も、一目を置いている人物であった。


 今回、その息子ドマレスが、母親のダイヤモンドを、その賞品に出したばかりに、なんとか自分たちが優勝して母親のダイヤモンドを取り返さなければならなくなった。焦った息子のドマレスは、必ず優勝が見込めるモデルラボに依頼をしたのだが、父親は、息子のせいで、こちらが優勝してダイヤモンドを取り返さなければならなくなったことに腹を立てて、息子をこらしめてやろうと、息子には内緒で、国の上層部に連絡をして、誰かモデルラボに勝てる相手を探してもらっていたのである。


 そこでやってきたのが、今回の3人である。国の上層部からは、今回のコンペティションには、どんな相手が現れようとも、こちらからの3人なら、必ず、優勝してダイヤモンドは持って帰ってきますので、ご安心ください、とのお墨付きをもらい、派遣されたのであった。


「やあ、君たち、やはり、無事に優勝したんだね。国の上層部から、必ず優勝するからとは、言われていたのだが、実に、世界中から、70組も参加していたというじゃないか。正直言って、優勝した連絡をもらうまでは、ちょっと心配しましたよ。それに、決勝の相手は、業界では有名なモデルラボだと聞いて、やはり、息子の依頼人は、そこまで強かったのかと。もしも君たちがいなければ、絶対に息子にまんまとダイヤモンドを持っていかれるところだった。しかし、今回は、息子にはとられずに、知らないメンバーにとられたと心配させたかったからね、よかったよ。そこで、息子が母親にダイヤモンドのことを謝る直前まで黙っていようと思う。」


 すると、3人の代表から、ダイヤモンドが渡された。


「それでは、こちらのダイヤモンド、確かにお渡ししましたわ。どうか、改めてご確認をお願いします。」


ゆっくりと、受け取ると、布に包んで、用意した箱に入れると、

「いやあ、本当によかった。しかし、君たちは、いつも他のことで、別の現場にいるんだろう。こんな、息子のせいで、フランスにまで行ってもらって、こんな個人的なことで、きてもらって、本当に悪かった。


 じゃあ、これは、少ないが、報酬の50億を、ちょっとかさばって悪いんだが、持っていってくれたまえ。息子は、モデルラボに30億謝礼としていたようだが、それと同じにするのも失礼だし、その上の40じゃ4で、ちょっと縁起が悪い。それじゃあ、ということで、50億にしたよ。ちょっと、トランクがいくつもあるんだ。よかったら、あとで届けてもかまわないよ。たぶん、車でも積みきれないな。」


すると、代表の女性は、

「ありがとうございます。でも、今回は、国からの要請があって来ているので、お宅から報酬を頂くわけにはいかないのです。ご厚意は、ありがたいのですが、もう、これでけっこうですよ。」

「それじゃ、君たちを派遣してくれた機関に連絡をして、どうするか決めてもらうよ。もちろん、君たちへの謝礼をいくらにするかを優先的に考えてもらってね。」

「あ、ありがとうございます。」

「しかし、それにしても、君たちの美しさは、レベルが違う。かといって、こんな、たわいもない出来事に巻き込んで申し訳なかった。」

「いえいえ、大丈夫です。そもそも、私たちは、これこそが本来の仕事なのですから、ご心配なく。」

「しかし、君たちが、世界でもトップの美しさであろうね。」


すると、代表は、うなりながら、

「私たちも、実は、そのつもりで、この組織ができたことに間違いはないのですが、そう思っていたのも、つい昨日までのことで、やはり世の中は、広いです。まだまだ私たちを超える存在があるのかと思いますね。あっ、すみません、こんな関係のない話し、昨日、あまりに衝撃的だったものですから、余計なこと言いましたね。」

「うーん、なんだか、私には、よくわからないが、とにかく、今回のことは、とても助かった。君たちの国の代表にも、私から、改めてお礼を言っておくよ。」


 この3人こそ、世界的にも、最高峰の美貌を誇る、美麗隊、特殊部隊サージのメンバーであったのである。

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