3-8 ダイヤモンドは、誰の手に⑧
次の対決は、私たち、モデルラボは、チームMLとして出場している。さて、今度の対決の相手は、チームMDである。これがまた、謎の3人であり、やはり、このチームも一般的な美人を超えているのだが、さすがにさっきの未知のエネルギーを放つ3人よりは、そこまでではない印象なのが正直なところだった。
ところが、ここで、大変なことが起きてしまった。オービスと組む2人、双子モデルのリリアナとバイオレットが食事の時のデザートの食べ過ぎで、腹痛を起こし、対決をリタイアとなってしまったのである。
これでは、メンバーを変えるしかない。コスメと、クラリスを代理として加え、オービスと3人のメンバーとなった。
しかし、改めて、さっきの謎の3人は、もはや、最初の見た目から、あまりにもレベルが違いすぎる。今からの対決に、もしも勝てたとしても、最終的にあの3人に勝たねばならないなんて、なんということだろう。
このハイレベルの対決のジャッジを、たった1人でこなしているフランソワ高木は、ひと試合ごとに燃え尽きるかのような感じであって、途中休憩をして、何やらメモをとりながら、コーヒーを飲んでいた。
すると、今度のコスメたちの対決の相手のチームMDの3人が、フランソワ高木のテーブルに相席を申し出ていた。所長は、特に断る理由もないので、相席をオッケーした。すると、そのうちに、やはり、ジャッジの疲れからか、うっかり、うたた寝してしまい、そのメンバーに起こされてしまった。
「ああ、つい、寝てしまった。起こしてくれてありがとうございます。あなたたちは、次の対決のチームですね。」
すると、3人共に、笑顔で、
「そうですわ。所長さん、宜しく。どうかお手柔らかにお願いしますね。」
そう言うと、3人は、もう一度ニコッと微笑んで去っていった。
いよいよ、準決勝の2組目、私たち、チームMLからは、オービスが進み出た。相手のチームMDから、1人。
進行役の女性から、
「それでは、準決勝、第2対決の1組目、スタートします!」
オービスは、自信満々で、ポーズを取り出した。すると、相手のチームの1人は、全く構えるような様子もなく、正面を向いた。
しばらくしても、相手チームの体勢は変わらない。一方で、オービスの美しいアピールが際立っていて、相手チームとは、歴然とその差が感じられ、早々に決着がつくと思われた。
すると、なんと、フランソワ高木は、
「チームMD!勝利です!」
対決が始まって、僅か5分もたたずに、勝負が終わりとなった。
コスメたちは、唖然となり、会場にいる他の参加者たちも唖然となり、言葉がない。
コスメは、
「そ、そんな、、、まだ始まったばかりよ。それに、あのオービスが、あの女性に負けるわけはないわ。どう見たって、この対決は、こちらが圧勝よ。だけど、所長さんのジャッジには、逆らえないわ。でも、いったい、何があったの。」




