3-5 ダイヤモンドは、誰の手に⑤
すると、じきに、この組の対戦が始まるために休憩から戻ってきたフランソワ高木。
思わず、コスメは声をかけた。
「所長さん!今、通っていった3人は、いったい誰なの?」
すると、首をふりながら、とんでもないというような表情のまま、
「いやあ、私も彼女たちを見るのは初めてです。こんなに上品な美人は見た事がない。それに、こんなに優しい表情なのに、それなのにその美しさが圧倒的に攻めてくる感じがすごいのです。本当に、圧倒されてしまうんですね。それから、じつは、これまでの対決で、彼女たちがここまで勝ち上がってくるのに、美人度測定装置を最後まで使ったことは、一度もなかった。」
オービスは、この言葉に特に反応を示した。
「ええ、機械を使わなかったなんて、それは、どういうことですか。」
「もともと、この対決は、機械の結果だけで決まるわけではなくて、私の判断の参考にすることが1番の目的で、私が観察できかねるところが、もしもあれば、それを補うという働きをするので、最後に、その判定結果も参考にしていく。ところが、今回、対決する2人を、機械の判断が終わる前に、その両者の美人度の差がありすぎて、私が判断をしたからなのです。それ以上、機械が判断するのは、時間の無駄だったということなんですね。今回もどうなるかはわからないけれども。」
すると、そこにやってきた実務計子は、すかさず、
「やはり、あの3人には、色々な意味で、これまで感じられなかった多くのものが含まれていると思う。今回は、たぶん、もう最後まで機械の役割はなくなって判断することになると思うわ。」
「なるほど。やっぱり、実務さんも、さっきの3人は、かなりすごいと思っているんですね。」
「そうですね。さっき通っていった3人の対決する相手の3人は、コトールルミナス国で、美の極みの称号に認められた人たちだから、国の中でも、トップレベルの人たちですから、けっこういい勝負をするのかなと、最初は、思ったのです。だけど、今、通っていった、3人は、他のモデルの皆さんとは違って、ただのモデルとは思えないのです。」




