3-4 ダイヤモンドは、誰の手に④
さて、最終対決に向かって、残りのチームなのだが、まず、4チームと対決した4チームは、あっという間に負けてしまった。なんと、負けた4チームは、この時、1勝もできなかったのである。早々と負けていた他のチームからは、よほど運が悪かったか、弱いチームだったんだろうと言われていたが、それについて、フランソワ高木は、つぶやいた。
それは、ちがう。上位の4チームが遥かに強すぎたのだ、と。たしかに、相手の残り4チームは、強すぎた。他のチームとは、とんでもなく、レベルが違いすぎていたのであった。
ここからは、残り、合計4チームで2組の対決が行われる。
フランソワ高木は、多くのチームが予選からは、ここまで来るのに、かつてないほど困難を極めたようだった。しかし、この4チームに関しては、ダントツで、その美しさが抜きんでており、この4チームに関わり始めてからは、あっという間に、この4チームに決まってしまったという。しかも、モデルラボの登録名、チームML以外の3チームのメンバーは、まさかの全員初対面という、世界的に多くのモデルたちを知る研究所の所長としての立場では非常に珍しいことであった。
そして、いよいよ、準決勝戦が始まる。まず、第1戦目は、チームBRとチームBKの対決が行われる。この各チームのチーム名は、不思議なのだが、今回のエントリーするための条件の中には、申し込みの際には、国名を伏せてもかまわないということ、そして、希望するなら、名前さえも隠して登録が許されているため、チーム名は、アルファベット頭文字で、皆登録をしていた。それは、優勝した際に、誰がダイヤモンドを手にしたのかが、特定されたくないという思いがあって、やはり、参加チームは、皆、その知名度よりも、ダイヤモンドが目的なのである。
それと、コスメたちは、この対決には、とても注目をしていた。もしかしたら、この、どちらかのチームと対決するかもしれないのである。どちらのチームも、ここまで勝ち上がってきただけあって、その美は極まっていた。
そして、チームBKのメンバーが入ってくるのを見ていた実務計子は、驚きのあまり、言葉を失った。
このメンバーは、まさか、まさか、こんなところで会うなんて、、、。
すると、その20才すぎの3人の元に駆け寄る実務計子。
「あなたたち、ちょっとだけお話ししてもいいかしら。」
「写真撮影とかなら、お断りよ。私たちは、メディアには載りたくないので。」
「あなたたち、、。美の極みの称号に認定されていながら、どうして、こんなイベントに参加したの?」
すると、その、3人の驚きはすごかった。
「えっ!なぜ、それを知っているの?私たちの国でも、知っている人は、それほど多くないはずよ。」
「おととしまでに、3人とも続いて取ったのでしょう。毎年、1年で1人だって、なかなかでないというのに、3人連続して取ったなんて、すごいわ。だから、国からは、一生食べて行かれるだけの金額を毎年もらっているはずよ。それなのに、こんなところにでてくるなんて、称号の名が泣くわ。」
「だから、名前もでないというこのイベントを選んだのよ。コトールルミナス国でも、美人のトップレベルの私たちだからね。美の極みの称号を持つ私たちの名前が出て、このことが国にしれたら大変なことになるけど、名前が出なくてよかったわ。まあ、私たちにかなうのは、プリンセスとその身内以外はありえないから、私たちの優勝は間違いないじゃない。優勝間違いないのがわかっていながら、20億のダイヤモンドを、みすみす逃す手はないからね。私たちが参加したことは、あなたたちには、気の毒だったわね。
だけど、こんな、美の極みの称号を持つ私たちを、3人も同時に、今こうして生で見ることができたあなたは、こんな幸せなことはないの。感謝しなさいよ。あなた黙ってるけど、こんなに目の前で見られて、本当は感動してるんじゃないの。」
「だけど、あなたたち、まだ対決する相手を見ていないでしょう。」
「ふん。誰がこようと、関係ないわ。私たちは、圧倒的に勝利してみせるわ。」
すると、いかにも、私を見下したような態度で、3人は対決の場に向かっていった。
こうなると、やはり、実務計子は、対戦相手が非常に気になってしかたなかった。そのまま、コスメやオービスたちと、その相手が来るのを待った。
すると、初めて見る、対戦相手の3人が登場した。3人は、こちらに対して微笑みながら、会釈して、通り過ぎていった。
ただ、たったそれだけの10秒ほどの対面だったのだが、その3人をみて、私たちは、かつてない衝撃を受けたのであった。なぜなら、普通にプリンセスとも対面したり、そこまで究極のレベルの美貌を体験してきた私たちだというのに、現れた3人は、おそらくは、そのレベルすらも超えていたのである。
見た目は、かなり若くて、おそらく20代前半であろう3人は、とにかく圧倒的な美しさを放っていて、それがオーラというか、もっとすごいエネルギーのように漂っており、それぞれ個性の違う、その美しさは圧倒的であった。
そして、これまで多くの美人たちを見てきたコスメに、もっとも衝撃を与えたことは、その3人の美しさからの感動的な上品さであった。こんなに品の良い美しさは、プリンセスの身内以外ではありえないし、かといって、おそらくプリンセスの身内ではない、この女性たち。いったい彼女たちは、何者なのだろうか。




