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3-3 ダイヤモンドは、誰の手に③

 そして、結局、応募総数は、200組を超えて、その中から、所長のフランソワ高木を筆頭に、所員7名で書類審査を行ない、最終的に70組まで減らしたのだが、それでもまだまだ多かった。


 こうなると、順番にチーム毎に審査をするのは、難しすぎるので、トーナメントで、それぞれ、2チーム1組の組み合わせから、所員たちがまずジャッジを行ない、1チームを決めていく。そして、決定的に難しいと判断されるケースに限っては、その組の優劣の判断は、所長である、フランソワ高木が決定するという流れで、最終的に、とうとう8組が残っていった。


 そして、この大規模なイベントに対して、 究極の美貌追求研究所UBPRIが、女性の美人研究に関して、世界的に有名な、その名に恥じないジャッジを、この度も行なうための、その方法であるが、近年では、最新鋭の装置を用意した。


 それは、DL解析による美人度測定装置、というものであり、DLは、ディープラーニングのことであり、簡単に言うなら、最新のAIであり、最近開発されたAIよりも人間の脳の近いものであった。


 これまでのAIというものは、いわゆる機械学習というものを行なっており、声に反応する機器で部屋の照明を点灯させる場合に、「電気をつけて」とか「灯をつけて」という具合に、それらのためのキーワードを発することで、AIがそれに反応して起動する仕組みだったが、ディープラーニングとは、より人間の脳に近い、深層学習というものである。


 それは、「灯をつけて」という言葉だけではでなくて、たとえば、「暗い」とか、「何もみえない」とか、それに関連した言葉であっても、その言葉の意味を考えて判断して、部屋の灯を点灯させるということができる。そして、それは、機械学習は、データを入れて積み上げていくことから、学習していくのだが、ディープラーニングの深層学習は、自らが関連したデータを集めて、自ら学習していき、その判断をより深く正確にしていくことができる。そのデータの関連づけを考えながら、行なっていく。


 さて、そこで、今回、フランソワ高木の開発した最新鋭の測定装置だが、美人の顔というのは、美術的なバランスもとても大切で、以前、オービスとエミリアの美の対決に使用した機器は、


BSMビューティースコアリングマシン


といい、女性の、美しさを採点する機器で、その容姿、表情、仕草などを読み取り、容姿からは顔の各パーツのバランスや、その位置バランス、それぞれのパーツの造形に、もちろん肌の状態などから、芸術的な観点から判断する一方で、日本の国民の中から、無作為に選んだおよそ10万人の10代から80代までの一般人が、美人だと思う芸能人のデータとその人たちが感じた理由などのデータがすべて集めてあり、ただ単なる機械的な判断ではなく、多くの人からの好みも把握して、すべてをAIが管理をして、判断をして、最終的に100点満点で採点を行なう、というものだった。


 そして、今回の装置は、その上をいくもので、たとえば、その顔のパーツ1つに関しても、鼻は、低いよりも高い方がいいといっても、高さの具合と、別の顔のパーツとのバランスや、その鼻の形がどのような具合に高いのが魅力的なのか、そして、高さだけではなくて、横に広がる具合や、ふくらみ方などは、どのような具合の時に、回りの別のパーツとの組み合わせは、どれが、人に美しいと思わせるのか、綺麗だと思わせるのか、また、その場合の、美しい、綺麗だという、感情は、いったいどのようなものであるのかということまで分析をする。その場合の、時には、もう少し低い方が、他のパーツと関連した時には、相応しいのではないのかとか、そして、1つ1つのパーツが素晴らしくても、より綺麗だと思わせることのできるバランスなのかなど、そして、その女性が、より綺麗だと判断させるような表情を作った時に、その表情をより美しく際立たせるパーツとして相応しいものであるか、この表情の時には、鼻は高すぎることはないかなどとかも考えながら、この機械の脳が感じたことから、美しさを算出していくという、これまでにない、本当の意味での考える人工知能からの採点を行ない、合わせて、その採点をするに至った理由も提示されて、所長であるフランソワ高木が、その採点結果と理由を確認して、最終判断を行ない、対戦した2人のうちの美人度のどちらが上か判定をしていくというのが、今回の審査のすべてとなる。

ただ、所長は、完全には、機械任せにはしないつもりで、機械の測定の進行に合わせて、所長本人もジャッジを進めていくのだが、初めのうちから、あまりにも両者の差が激しく感じられた場合は、機械の測定が終わる前に、所長が勝敗を決めてしまう場合もある、と、されている。


 それから、基本的に、前回の機器と比べると、カメラから読み取る情報は、その時々の表情から気持ちも読み取っていくことで、それがその美しい容姿にどのように影響していくかも、大きく評価につながることなので、その読み取る情報量が増えるので、顔の作りはもちろん、様々な表情を読み取るための所要時間が増えていくので、1つの対決に対して、30分のアピールタイムが設けられ、自由に表情を変えてもらい、アピールしていく。カメラからの情報の読み取りは、対戦する2人同時進行で、1人に対して、前後左右各4台ずつのカメラで行ない、同時に分析を行なうが、最終的には、どちらが、より美人であるかという判断をすることが目的であり、1人に対する評価のみではないので、その分析と同時に、比較判断を行なって、その優劣の結果と理由を具体的に、所長に提示することが、この機器の目的である。


 一応、顔の容姿に関していえば、写真からだけでも判断は可能なこともある。しかし、そのアピールタイムに、自身を、より魅力的にみせる表情をだせることから、その美人度の評価は、さらに上がっていくので、これは、やはりモデルとしての経験値が高い女性の方が、格段に有利であろうと思われる。つまり、もともと美人度が高い女性であっても、アピールタイムで、自身の魅力の表現がうまくできない場合は、逆に、アピールタイムがあることで不利になる可能性があるという落とし穴がある。つまり、もしも容姿の見た目だけで、同じような美人度のレベルの女性が2人いた場合では、モデルの経験値が高い女性の方が、圧倒的に有利になるのである。

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