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2-8 その名は、アイフ⑧

 モデル名、アイフこと、黒沢美咲は、実は、コトールルミナス人であり、本名は、エリーゼ・ノクターン。


 その国の出身であることが、彼女の容姿が、類稀たぐいまれなる美貌である秘密であるのだが、学生時代より、その天才的な頭脳は、話題となっており、中学高校を一年でその過程をすべて終了し、16才にして、大学の医学部に進み、その後、わずか2年で医師免許を取得し、20才を待たずに、十代にして、天才外科医として、有名となる。


 彼女は、これまでの医学の知識についても、もちろん素晴らしいのだが、生まれつきの、その患者に対して病気の具合についての診断や読み取りの感覚が優れており、その時々の治療法や手術などの方法などに、絶妙な判断を下して、完璧な処置を行なっている。そして、外科医としての腕前は、奇跡の天才外科医と言われ、どんなに難しい手術も完璧にやり遂げてしまう。


 ある日、午後の陽射しが柔らかく街を包む中、エリーゼは、1人買い物をしていた。そのとき、突如として耳をつんざくような金属音と、悲鳴が街角を切り裂いた。


 振り返ると、目の前には衝撃的な光景が広がっていた。DS235番通り、フィレナクロス近くにおいて、大型バスと乗用車が正面衝突し、破壊された金属片が散乱している。周囲には驚愕した人々が駆け寄り、救助を試みていた。多くの乗客は比較的軽傷だったが、一人だけ、バスの窓から投げ出されて地面に横たわる女性が目に入った。


 エリーゼは、無意識のうちにその場に駆け寄った。重傷を負った女性は深刻な胸部外傷を負い、呼吸が困難そうだった。彼女の脇腹には鋭利な金属片が刺さっており、出血が止まらない。


 しかし、次の瞬間、そのバスは爆発して、その中から、吹き出した炎が、軽傷で倒れていた別の女性の顔面を直撃した。女性は、その火は、すぐに消えたが、顔にひどいやけどを負っている。エリーゼは、一度、その女性の状態を遠目から、確認し、すぐに、重症の女性のもとに戻ると、


「仕方ないわ。この女性からでないと、手遅れになるわ。彼女はこのままでは危ない!動かしたら、命がないわ!」


エリーゼの声に周囲の人々が振り向いた。そのとき、一人の警察官が彼女に近づき、状況を把握しようとしていた。

「大丈夫ですか?あなたも巻き込まれましたか?」

エリーゼは冷静に答えた。


「いいえ、私は医者です。彼女を助けなければなりません。でも、道具が必要なんです。」

警察官は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに指示を出し始めた。


「救急車が到着するまで少し時間がかかります。何か必要な物があれば、すぐに手配します!」

エリーゼは周囲を見渡し、目に留まったのは近くの薬局だった。

「薬局に行きましょう!必要なものがあるかもしれない。」


薬局に駆け込むと、店員が驚いた表情で彼女を迎えた。エリーゼは素早く説明し、応急処置用のキットや消毒液、包帯、そして針と糸を手に取った。


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