2-5 その名は、アイフ⑤
そして、彼女は、モデルとして、氷、つまり、アイスのような冷たいさと、ナイフのようなシャープなことから、アイフの名前でデビューするが、コスメは、彼女は、かつてないほどのクールビューティーであって、とりあえず最初から、直球勝負ではなく、いきなり変化球としてのモデルとして考えた。
それで、雑誌「トレンド通信」の出版社、美人薄明出版社の社長、美玲響子に、相談した。すると、とても、興味を示し、デビューから特集を組みたいと言ってくれた。そして、特集号が発売されると、一般の、読者はもちろんだが、意外にも業界内に、とても話題になった。やはり、その冷たい見た目が、逆に話題となったのである。
その後の活躍は、めざましかったのだが、とにかく、そのクールな顔とは違って、とても性格は、とても優しく穏やかであるので、グラビアだけでなく、最初から動くメディアに乗せて、写真だけではなく、動く彼女をみてもらう機会を多くした。そのせいで、そのしゃべりや態度、とても物静かで好感の持てる人柄が、その人気を後押しした。
その、シャープで一見冷たく見える容姿と、優しい内面とのギャップは、逆に話題となり、仕事は増える一方であった。ただ優しい容姿というよりも、見た目で冷たく攻めてくる彼女は、その、後からくる内面の優しさは、かえってその優しさが意外なほどに、大衆を攻めまくり、ただ優しい印象よりも、世間を圧倒したのであった。それに、仕事の現場でも、周りを気遣う優しい人柄が、スタッフたちにも好かれていった。
それから、彼女は、これほどまでに優しさを持っているのに、見た目がこんなに冷たい印象なのは、いったいなぜなのか、その点が、別の意味で謎に包まれていて、話題となっていった。
これは、まさに、フランソワ高木の読みが当たったといえよう。そして、売り出し方のコスメの戦略も功を奏したということになるだろう。




