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8-4 チョコレートガール④

 すると、コスメは、すかさず、

「そうそう、ところで、あなた、日本でモデルをやらない。見たところ、あなた、まだ、高校生でしょ。授業とか、ズームとかでできないの。」

「できるけど、私がモデル?だって、私は、まだ高校生よ。ママに聞いてみないとわからないし、住むところもないし、だいたい、まず、モデルって、急に言われてもね。」


 すると、改めて、彼女の美しさを間近で見たコスメは、このまま、なんとか、推してみようと、その血が騒いだ。

「あなたねえ。本当に可愛くて綺麗だわ。だって、この私が、何十年も、たくさんのモデルをみてきた、この私が言うんですもの、間違いないわよ。よかったら、うちの事務所のビルに住むところも提供するから、どう。やってみない。綺麗な洋服を色々と着られるし、エステとかネイルなんかも無料で、いくらでもやらせてあげるわよ。だって、それが仕事だから。女の子にとって、こんなに楽しい仕事、他にないのよ。それで、お金も入るって、女の子には、夢のようなお仕事じゃない。」


しばらく、考えていた少女。

「チョコレート、毎日、食べられる?」

えっ、そっちか、と思いつつ、

「もちろんよ。チョコレートなんて、毎日、いくらでも、、、。」

ここで、ハッと気がついたコスメ。

「いや、好きなだけっていうわけには、いかないけどね、モデルをやるからには。だけど、まあまあ食べてもいいわよ、肌とか、荒れない程度にならね。」


 ちょっと苦しいところだったが、事務所にさえ入れてしまえば、なんとかなると、コスメは、自分に言い聞かせた。

「じゃあ、お母さんに、今、電話して、オッケーもらえない?未成年は、親の許可がいるので。」

「そっか!そうですよね。大丈夫かなあ。」

「えっ!そんなに厳しいお母さん?」

「うーん、そういうわけじゃないんですけど、いや、やっぱり厳しいかな。」


 そういいつつ、電話をしている少女。2人は、ドキドキしていた。

「あっ、もしもし、ママ!」

「あらあ、ショコラ?どうしたの?いきなり、日本になんて行って。早く帰ってらっしゃいよ。」

「うん、それがねえ、、、。」


 ちょっと、口ごもってしまったので、コスメが電話を代わった。

「あっ、お母さんですか。あの、お嬢さんなんですが、日本でモデルをやらないかって、さっきスカウトしまして、なかなか可愛くて綺麗なお嬢さんじゃないですか。よろしければ、事務所に部屋も用意がありますので、お母さんさえ許可してくだされば、モデルとして、加入できますけど、いかがでしょうか。」


「ええっ!モデルとして、スカウト!ちょっと、娘に代わってください。」


すぐに代わって、

「もしもし、ママ?」

「ショコラ!あなた、まさか、チェリモナを!」

「えっ?なんで?違う違う!」

「だから、チェリモナは、ダメだって言ったでしょ。あれほどダメって言ったのに」

「だから、違うって言ってるじゃない。第一、日本には、もってきてないもの。」


「そのプロダクションの人と代わって。」

「すみません。うちの娘、見た目は、どんな感じですか。」

「けっこういい線いってますよ。これから、まだまだ綺麗になれると思いますよ。」

「けっこういい線いってる?本当ですか?」

「ええ?そ、そうですね。いや、綺麗だし、可愛いですよ。ただ、これから磨いたら、もっともっと綺麗になると思います。輝く宝石の原石っていう感じでしょうか。だけど、素人は、最初から、ここまで綺麗じゃないので、ここから磨いたら、さらに光り輝くと思いますよ。」


「なるほど。そうなのね。娘に代わってください。」

「あっ、もしもし、ママ。」

「ショコラ、わかったわ。じゃ、とりあえず、2週間だけ、様子見で、お世話になりなさい。その先のことは、2週間後に連絡してね。担当者の方と、もう一度代わって。」


「もしもし、それでは、とりあえず、2週間だけ様子見ということで、よろしいですか。それから、その時点で、改めて正式にお願いするということで、いかがですか。」


「それでけっこうですよ。娘も、まだ16才で、本当にお役に立てればいいのですが、2週間は、お互いに様子見がよろしいかと思いますので、また2週間後にお話しさせて下さい。宜しくお願い致します。」

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