8-1 チョコレートガール①
ある日の午後、コスメは、事務所の近くにあるスーパーで買い物をしていた。
「えーと、たしか、ここにあったと思うのよね。」
すると、コスメは、探していたものをやっとみつけた。
「あった、あったわ。ここの会社のオリーブオイル!やっぱり、オリーブオイルは、これよね!」
そして、振り返ると、横を通っていく少女。なにやら、キョロキョロしながら、何かを必死になって探していた。
あら、あんなに若い子がスーパーであんな顔して探すものなんて何かしら?と、思った、コスメは、つぎの瞬間には、もっと別のものをみつけていた。あらっ、あの子ったら!
その少女のことを追いかけるコスメ。またもや、彼女のアンテナがピクっと、反応したのだった。その少女に追いつくかどうかのタイミングで、その少女が振り返った。
「あっ!お姉さん!チョコレートって、どこにありますか?」
「あ、ああ、チョコレートね。それなら、こっちよ。」
その子の手を引きながら、小走りにすすんでいくと、
「ほらっ!ここよ!あなた、チョコレート探してたの?」
そう言っても、何も聞いていない少女、
「あった!これよ、これ!コットカットに、あと、抹茶味でしょ、ストロベリーのチョコに、これ、これ、ナイフォートも大好き、、、。」
「なに、この子、チョコを、一度にこんなに買い込んで。こんなに買い込んだら、食べきれないんじゃないの。」
あっという間に、カートに山盛りになった、色々なチョコレート。
「ねえねえ、あなた、こんなに買って、どうしたの。一度にこんなに食べるの。」
すると、よく見ると、少女は、旅行用のスーツケースを持っていた。
「私ね。これから、帰るのよ。これは、お土産よ。」
そうだった、わすれてたわ。私は、この子に用があったのよ。
「ねえ、ちょっとだけ、お姉さんの話し、聞いてくれない。」
「わかったわ。じゃ、レジ済ませたら、駐車場で待ってて。そこへ行くから、話しを聞くわ。」
ホッとしたコスメ。
「じゃあ、待ってるからね。」




