1-1 ナナの誕生①
モデルラボは、今年で設立して、20周年を迎えた。オービスは、24才となり、コスメ、蓮津真希は、55才、夫となったモデルラボのカメラマンの蓮津は、共に55才。
しかし、コスメは、先日、アルタコーネス国のプリンセスの次女との事件に巻き込まれた末、飲んでしまった、その国の美のエキスのせいで、見た目が20才の超美人モデルへと変身してしまった。55才だというのに、オービスよりも若く、また、他のモデルたちよりも、事務所の社長が、見た目が1番若いという、実に、不思議なことになっていた。
そして、モデルラボの専属カメラマンであったコスメと結婚した蓮津光は、数年前にヨーロッパにて行われた、ワールドフォトコンテストに優勝したことを皮切りに、その腕前を認められ、海外からのオファーが増え、その評判は海外から火がついていき、現在では、モデルラボのみでなく、世界的にモデル専門のカメラマンとして、果敢に活躍している。
モデルラボは、その20周年を機に、今、モデルの質を高めることに重点をおいて活動をしている。すると、所属するモデルの人数は、以前よりも多少少なくなるが、これは、もちろん事務所自体の質を高めるためである。これまで色々と世話になってきた、究極の美貌追求研究所UBPRIの所長、フランソワ高木からのアドバイスからであった。今では、オービス以下20人ほどの売れっ子モデルたちが、かなり大手の企業からの仕事を請け負っている。そして、事務所社長のコスメも、同様に、モデル コスメスとして、張り切っている。そして、娘も生まれて、5才となり、公私ともに忙しい毎日を送っていた。
さて、この、コスメの娘、蓮津ナナは、母親であるコスメが、コトールルミナス人であり、アルタコーネス国の美のエキスを飲んだことにより、その血が奇跡的な融合を起こし、そこから生まれたナナは、まだ5才だというのに、信じられない美貌を持ち、もうすでに、モデルとして、活躍を始めていた。そして、すでに、そのオーラは、普通の大人のモデルをも超えていた。
実は、この、コスメの娘、蓮津ナナは、その出生から、これまで起こってきたことは、とても不思議であり、その謎は深まるばかりであった。