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怪人 ダンジョンに立つ!!!!元イベント会社でヒーローショーの怪人やってたけど会社が潰れて無職になったので、ダンジョンに潜ります!変身スキルで無双するオッサンは好きですか!?  作者: 怪人工房店長 死蟲(しでむし)
第二章 ダンジョンとヒーローショー

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49話 コバンとジョージのダンジョン特訓(地獄篇)その2 スタート編

まったり進行ですが書いていきます

本日もよろしくお願いします

取り敢えず世界一の探索者ジョージをお迎えして、宴にしようかと久宝寺駅前の美味しい焼き鳥屋「くだまき」を、予約した。

奈良県産の鶏肉。名古屋・ニューハンプシャー・シャモの3品種をかけ合わせた大和肉鶏を使用。

やや赤味を帯びた肉で適度な脂肪分としまった肉質で歯ごたえが特徴だ。

甘味とうま味成分を多く含んだ、こだわりの鶏。

と、メニューの裏に書いてあった。

しかも最近はダンジョン産の肉も一部仕入れているらしい。期待ができる!

「「「乾杯!!」」」

嫁様と息子も召還して、とりあえず生ビールにて乾杯!

「いや~、ジョージさんめっちゃ、イケメンやん!?」

「サンクス!ナツミ」

「嫁様?俺は?」

「あぷぅ!」

と、お手々フリフリをするイオリ、うんうん、息子可愛いな!

などと、テキトーな会話を繰り広げつつ店の自慢の焼き鳥を味わいながらビールを流し込む。美味い!

そしてコカトリスのモモ肉塩焼きが満を持して登場!!

我が家の唐揚げの定番ではあるコカトリスのモモ肉ではあるがプロの料理人の手で仕上げられた一品はいかがなものか?期待にワクワクしながら頬張る………。

「時が………見える………」

「なんてものを食べさせてくれたんだ…アキヲ………アメリカでこんなレベルのモンスター肉料理食べたことナイヨ!!」

「うーんま!塩と肉のうまみと食感だけでこれほどなんや………」実はお店でダンジョン肉を食べるのは初めてだった我が家族も感動に打ち震えていた……。コレはアカンやつですわ…。戻って来れんようになる!お値段もビックリな感じだが、今はまだダンジョン肉自体の供給がそこまでではないため、とても良い値段になるのだろう、もっと市場に出回るようになれば値段も落ち着くのだろうけど…。あんまりそうなると俺の稼ぎも減るもんなぁ…。

 イタシカユシだな。

その後も、飲み食いしながら宴は進んでいく…。ジョージに抱きつかれたり、ホッペにチューされたりしながら……。嫁様が不機嫌そうな顔してるけどまぁ、相手男子やし許してやってよ、な?

「おもむろやけど、ジョージに頼みがあるんやけどかめへんか?」

「なんだい?アキヲ?ヤブからスティックじゃん?」

変な言葉知っとんなコイツ……。まぁエエか。

「ヒーロースーツの報酬として、軍隊式の格闘術を教えてほしいねん!」と、テーブルに額をゴン!しながらお願いする。俺も少し呑みすぎか。

「アイシー!ノープロブレムだよアキヲ!」

フワリとナチュラルに抱きついてくるジョージ、コイツも酔うとるな…軍隊格闘技……秘伝とかでもないんか……

「ついでに、俺が忍術とヒーローアクションも教えるからスタイリッシュに戦えるようになると思うでー?」

「リアリィ!?アキヲー!!」

 ぎゅーーー!

抱きつく力が圧力を増す、ノーノーノー!!!!

ギブ!ギブ!!!!ジョージをタップ、拘束が緩む。死ぬかと思った……。

「ソーリー!?つい、エキサイトしちゃったよ!!忍術とヒーローアクションとか楽しすぎじゃん!?」

「今、ダンジョンからパーソナルイベントってのを出されててな……俺の考えた最強のヒーローってのに勝利せんとクリアできへんねん……。しかもイマジナリーヒーローやから仲魔の力も借りられへん、完全なソロイベントやから俺自身に戦う術が必要と感じてたんや……。俺自身を限界突破させんと、このクソイベントはクリアできそうにないんでな…特訓しか無いやろなって……。」

「パーソナルイベント……そんなことがあるのか!?初めて聞いたよ!なんかいろんなイベントがあって久宝寺ダンジョン楽しそうだね!?マジでここの子になろうかなぁ………」

「アカンて!ジョージ!アメリカ政府とアメリカ軍の偉いさんがエラいことになるから!!??」アメリカの偉いさんがハゲたり、胃に穴が開くレベルでは済まないことが起こりそうなので必死で止める。

「どう考えても、アキヲが最先端だし、おもしろいんだけどね~?」ウインクをバチコーンとキメるジョージ。

 ホンマアカンで〜ネタフリ違うで〜ヘタするとヒトが死ぬわ!?国のメンツとかあるやん!?嫌やでアメリカ軍の特殊部隊に命狙われる生活とか……まあそうなったら猫さんとかコバンとかゴブリン王国の出番やけどな。アレ!?意外となんとかなりそうやなコレ……?

いやいやなんぼなんでも殺したり殺されたりを人間同士でやる必要はないよ……。

タダでさえも、ダンジョンっていう殺伐とした空間で仕事してる以上はな………。

普段はできるだけ平和に目立たずに行きたいねん。

ともあれ、対パーソナルイベントの為の戦闘力アップ、

いわゆる特訓と言う奴がスタートすることになる。

教官となる、ジョージは忍術とヒーローショーが学べると聞いてウキウキのご様子である。会計を済ませて店を出る。当然ワリカンだ!ある意味セレブのジョージからすればポケットの小銭みたいなもんだが!?!?

 俺はまだ庶民感覚が抜けねぇ………。それなりには稼いでるはずやけどな…預金通帳見てビックリしよ。シラフの時にな。


「とりあえずどこで訓練すんねん?」

「そりゃあ、ダンジョンがいいんじゃん?周りの迷惑あんまり考えずにフルスロットルで鍛えられるし、スキルやステータスのサポートも入るから技術が身につくのが早いよ〜!?アメリカじゃセレブの間じゃエレメンタリースクール…あ~?ショウガッコウ?の間に護衛つけてダンジョンに勉強しにいれる家庭もあるんだよ?」

「ぶっ壊れてんな〜!?流石自由の国だぜ一応こっちじゃ未成年はBランク以下の護衛だと12歳…中学生…ジュニアハイスクールか?…になるまでは体験ダンジョン学習もできねえよ。そこがだいたい最初のダンジョン年齢だなぁ、サポート付きのパワーレベリングってとこだな。ついこないだそんなシステムができたらしいわ。」

「ビョードーキョーイク…?」

「だいぶ変わるからなぁ後人生が、ダンジョンで鍛えたやつと、そうでないやつではスポーツとか勝負にならんからな………。」

「アイシー、そりゃそうだね!ニホンにしちゃ、判断が早かったよね~?珍しく!」

それはそうだろう、ステータス持ちとそうでない人間ではスペックが違いすぎる。よほどの偏屈者でない限りはダンジョン体験をするような世の中の流れになってきてるのだろう。しかも多分その判断は間違ってはいないと思う。

「ともあれ、明日からヨロシクな!ジョージ!」

「オーケー!朝イチに久宝寺ダンジョンでね!」

よし、しっかり食って呑んだし、明日からはしっかり鍛えて、あのトンチクソ坊主を撃破してやる!吠え面かかせてやるぜ!!!!


お読みいただきありがとうございます

いよいよ地獄の特訓パートに突入

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