39話 戦え!命救戦士 リトリーヴァー 3
本日も宜しくお願いします!
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ヒーローショー完結!
最後に一人残されたママさんである。客席ではお子さんだけが取り残されている。
お子さんは、ままどうなるの!?ってお顔である。
「さて、アンナには最後まで残ってもらったが、無事にお家に帰りたければ俺様の質問に答えてくれ!!イイな!?」
「…あ、はい…。」
「今日はこのイベントには誰と一緒に来た!?」
「あ、娘たちと一緒に来ました…。」
「お父さんはどうした!?家に置いてきたのか?」
「いえ、仕事で…」
「休みの日まで仕事してるお父さんエライな!!ではそのお父さんのお名前を教えてもらってもいいですか!?」
「ぇ…?た、たかふみですけど…?」
「そうか、たかふみだな!よし、それでは休みの日も家族のために、シゴトを頑張るたかふみに!家族のために!がんばるたかふみに!!『愛してるー♡』って伝えよう!!な!?!?」
「ぇ…!?」
「なんだ!?たかふみの事愛してないのか?お子さんも観てる前でお父さんのコトを…お前…アンナ…お前…たかふみがかわいそうになってくるやろ!!ええい!もぅ関係ねえ!アンナ!!貴様は今ココで!!『たかふみー、愛してるー♡』と叫ぶのだ!!拒否することは許さん!!コレを言うまでずっとステージの上だ!!どちらが良いかよく考えるがいい!!さぁ、根性は決まったな!?行くぞ!?」
「あ……、ハイ。」
「アンナ!!お前の愛の灯はまだ、燃えているかい!?
世界の中心でたかふみへのアイを叫べ!!!!」
「た…たかふみ、愛してるぅー………!!!!」
言ったぁ!!!!
膝からくずおれる俺様のそばにねこさん達がフォローに入る。
「あ、ハイ。よく言えたアンナエライナー(棒)コレ持ってはよ帰れ!!暖かい家庭へな!!!!!!ハイ、アンナにも盛大な拍手ー(棒)」
シールセットを渡し、客席の子どもたちのもとへと帰ってもらう。
「舞台に上がってくれたニンゲンどもに感謝を!!!!
そして我々に協力しないニンゲンどもに恐怖を!!!!」
恐ろしげなBGMが大音量でフェードインしてくる!!
「同じ休日にシゴトをするのでも、こんなにちがうとはな〜…………。……、さぁ我々に協力しなかったニンゲンどもは計画通り冥宮帝国アヴィリンスの下僕として連れてゆく!!戦闘員ども用意は良いか!?」
「「「「ニャ〜!!」」」」
「俺様の、カウントダウンののちに、ニンゲンどもを捕らえてダンジョンに引きずり込め!!」
「「「「ニャ〜!!」」」」ねこさん達もノリノリである。
「行くぞ!!!!冥宮帝国への、カウントダウン!!!!3!2!1!!!!やれぇ!!!!」
ねこねこ達が殺気を放ち構える!!
そこへ!!
「待てぃ!!」
声が響く、この声が響くと戦闘員は何故か停まるのだ!!!!舞台センターにある出捌け口にドライアイスの煙が噴き出す。拡散するタイプのスモークではなく地を這うタイプ、正しくは水蒸気と二酸化炭素のヤツ、コレもコバンがちゃんと用意した。構造は難しくないから知ってる範囲でコバンにやれるか?って聞いたらあっさり次の日に作ってきた。コレだけで十分仕事とれそうなレベルや……
ドライアイスの濃厚な煙の向こうから…ヤツが現れる。
「人の領域を荒らす!冥宮帝国アヴィリンス!!貴様らの悪行!!ここまでだ!!!!」
そこまで来たらこちらも言わねばなるまい!
「俺様達冥宮帝国アヴィリンスの邪魔をする……、貴様は何者だ!!!!????」
ココで主題歌ドン!!!!いいぞ!!コバン!!日曜の朝になんか見せといてよかった!!!!
「ヒトの領域取り戻す!!貴様らアヴィリンスを許さない!!命救戦士…!!!!リトリーヴァー!!行くぜ!!!!」
ファイティングポーズになるリトリーヴァー、俺様の前にタイガオーが立つ。
「ここは俺達に任せて、作戦を進めてくれ!!行くぞ!
てめぇら気合い入れろ!!!!!!!」
タイガオーこと牙王が戦闘員とともにヒーローと大立ち回りをやるパートだ。アクション的には見せ場なのでヤツラに任せてハケる!
ねこさん達がハデにぶっ飛んで影の中に消えていく!
タイガオーとリトリーヴァーのタイマンがはじまる!!
うわぁ…、派手な上に濃厚…!!殴った手の下からえぐり込んで殴るのw ナニソレ!?!?おまかせしといたけど、子供も観てんねんで!?あんまりなんでもありでやるなよ?つぎ、わしやで!?
あ~、最後プロレス的にいったか〜 ガンガンっって行って、ギュみたいなやつな!よし!わかった、その方向じゃないヤツを演ったらええねんな?
うわーガッツンガッツン、イっとるな〜。
さて… そろそろ出番だな……
難しいことはない…ただ、舞台に上がってはけるだけだ。
タイガオーが、デカいのを喰らって、はける。
入れ替わりで、俺様が出る。
「よし!!このあたりでひと暴れだ!!行くぜニンゲンども!!!!」飛びかかろうとする刹那、ステージ上手より巨大な何かが飛び出す。
「!!タイガオー!!!!」
満身創痍で舞台上にぶっ倒れるタイガオー。
「すまねえ…ボス……。だが……イイ勝負……、できた…ぜ!!」
ガクッ!とタイガオーの身体からチカラが抜け、
ポンッと煙を出して小さいぬいぐるみ状態になる!
客席は大爆笑だ。
「がおーちゃん!!??」
そのまま、俺様の影へと沈んでいく。
「我が忠実なる臣下、タイガオーを…、よくもやってくれたな……!!??」
舞台上手を睨みつける俺様。
舞台上手より、ユラリと登場するリトリーヴァー!
「残っているのは、お前だけだぜ!不死身の昆虫忍者、死蟲!!」
「ここまでボロボロにされるとはな…予想外だぜ!?
命救戦士リトリーヴァーよ!?それは、褒めてやる!だがな…、ココが貴様の墓場となるのだ!!行くぜぇ!!!」
弾丸のように、駆け出す、俺様!まずは斜め上から袈裟懸に振り抜く、体を躱し避けるリトリーヴァー。
俺様の背中を軽く叩き、バランスを崩し、よたって振り返った腹に足刀。ふっ飛ぶが受け身をとって立ち上がる。
ダンジョンでのトレーニングがなければ死んでいた。
ダンジョンでのレベルアップの恩恵は果てしない。
身体能力の向上、スキルによる能力の拡大、アンチエイジング等。ダンジョン研究である程度わかってきているのは、生物の新たな進化が目的ではないかと言われている。
わかりやすい報酬を用意し、ダンジョンからの物品を持ち出すことにより、通常世界を魔力に適応した世界にテラフォーミングしているのではないかと言うわけだ。システムさんの訳のわからなさを見るにつけ、間違ってはいないと思われる。通常のスポーツは既に探索者とそうでないヒトに分かれている。エンターテイメントのセカイなどはもう、早い段階からやりたい放題である。大抵の無茶は身体能力とスキルでカバーできてしまうのだから。
ダンジョンが出現して、5年と8ヶ月…このよくわからないものと付き合って人類が、わかっていることはまだ、少ないが、ダンジョンがただの人喰い穴でないことは確かである。
エネルギー問題や食料問題等など、かなり重要だった課題がクリアしつつある。
等と思考が、旅に出ていても飛んでくる蹴りを止め、拳を払い、相手に斬りかかる。
おっと、いよいよオーラスだな…お互いに距離を取る俺様とリトリーヴァー……、ピタリと止まり息を整える。
そこまで盛り上がっていた子ども達の声援も、ここで一度静まる……。
「「行くぜ!!!!」」
互いに叫び、ダァン!!と大きな音を立てステージを駆ける。ステージ上で交差する俺様とリトリーヴァー!
ぐらり…と一歩ふらつく俺様……。
「ぐっ!!まだまだァァァ!!!!」
咆哮とともに、振り返り、リトリーヴァーへの一撃を叩き込まんと剣を振りかぶる。
リトリーヴァーが躱し舞台前へと出る、俺様は舞台奥へと移動する。
コレでふたりの位置関係が舞台手前と奥に分かれる。
綺麗な必殺技フォーメーションだ。
「不死身の昆虫忍者 死蟲!!!!コレでトドメだ!!
リトリーヴ トルネード!!!!」
リトリーヴァーの必殺技が炸裂する!!
全身を使った旋風脚!!正に竜巻の如く!!!!
「グアアアアアアア!!!!おのれ…!おのれ、リトリーヴァー!!覚えていろ!!!!グォあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
舞台下手へ、断末魔を上げながらはける。下手捌け口から
CO2の白煙が噴出し、爆発音が轟く!!!!コバン、グッジョブ!!
爆風から身を躱していたリトリーヴァーがゆっくり立ち上がる。敵の爆発した方への残心を解き、お客さんの方へと向き直る、リトリーヴァー。
「会場のみんな、大丈夫だったか!?今日はみんなの応援のおかげで、冥宮帝国アヴィリンスの奴等を倒すことができた!!ありがとうな!だが、まだ奴等の侵略が終わったわけじゃない、また、奴等が現われたとき!俺はいつでも駆けつける!!!! 人の領域を取り戻す!!!!俺は!命救戦士!リトリーヴァー!!!!それじゃあまた会おうぜ!リトリーヴァー……!ゴー!!!!」
決めセリフをブチ決めて、舞台センターへと、捌けてゆく。
よし!あとはお姉さんが締めてくれるぞ!!
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