34話 お待ちなさい…
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ヤツが来るwww
…………。やな感じがする。
「コバン、牙王…、俺様だけにクエストが出た…ナニが来るかも、全くわからねえ、なんかあったら、後を頼む…!」
『父?!』
「御屋形!?」
ひたり、
ひたり、
近くまで来た。網代笠を被った僧形のナニカ。
相変わらず、緊急警報は鳴りっぱなしの状態だ…!
しかも、コイツの姿は、俺様にしか視えてねぇ…。
と、言うか、コイツの姿や正体は俺様にしかわかり得ないはずだ。だって、構想だけしか作ってないはずの俺様の "オリジナルヒーロー" なのだから
「なんだよ?俺様の邪魔しにきたのか?!殺り合うなら、さっさと殺ろうぜ!?」
殺気を漲らせる………。
「お待ちなさい…」
………鈴を転がすような、静かな声が、聴こえた。
殺気が霧散する…。
「暴力では、何も解決しませんよ………?」
コイツ、ナニ言うとんねん?!アタマに浮かんだ疑問を叩きつける。
「ほんなら、ナニで解決すんねん!?」
「ここは1つ………、頓智で勝負いたしましょう?」
ぇ、コイツ、ナニ言うてんねん?!
トンチって…?!アレかい?!
生意気な小坊主が、将軍様とアレするやつか?!
………、クエストって聴いた、勝てばコイツは消えるんだよな?
なんにしても、だ、トンチで勝負なら致命的なダメージを受けるようなことは無いだろう…。
「それでは…トンチを、お出しなさい。」
「ぇ……!?俺様が出すん!?ソッチから提案しといて!!?」
ヤツが拳を固めようとする……アカン、アレが飛んできたら死にそうな気がする!!!!
「ンッん~~…あ~…整った、行くぜ…!!??
什麼生!!」
「説破…。」
「朝は、四本足、昼は二本足、夜は三本足…この動物は…なーんだ?」
「それでは、少し……考えさせていただきますよ………?」
座禅を組み、印を結んでから、考える姿勢へと移行する。
俺様的にはこの問題に答えはない、オイディプス王のお話に乗っかれば人間だが、そうではない!今回は俺様が正解を操れるマジシャンズセレクトなのだ!負ける理由がない!!!!
ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク
(……ながいな!?……)
ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク
…………
………
……
…
ちーーーーーーーーーん!!
今の間……ナニ?!こわっ!?
「わかりました……。答えは…人間…ですね?生まれた赤児の頃はハイハイをして、四本足、成長すると立ち上がり、二本足、そして老いては杖をつき三本足と、生き様を朝昼夜に例えたわけですね…?」
クソ坊主のクソドヤ顔だ…。
………。作戦通り!!
「…………。フフフ、ハッハッハ!アーッハッハッハ〜!!!ざーんねん!そうじゃねえな!!」
「なんですって!?」
「なんですって、じゃねえよ!?朝と昼と夜で……、足の数が変わる生き物なんか居る訳ねえ!!!!ソレが答えだよ!!!!」
っと…解答を出した瞬間、空気が固体になったような寒気を感じた…。
ピシッ?ゴキッ!?……いろんな擬音がアタマにぐるぐる回る、
最後に………。ブチッで言うのに相応しい擬音が響いた。
間違いなくこの眼の前の坊主から……。
「ヒトにトンチを仕掛けておきながら………」
待てや、トンチ勝負はお前からやん!?
「この様な卑劣な所業!!??」
ぇ?なんなんコイツ!?
「御仏が赦しても………。この俺がッ!!!!赦さねえ!!!!!!!」
なんか、専用BGMみたいなのが流れ始める、
タララッタータ タータタラタンタン!
説破!説破!強制説破!!
説破!説破!電光説破!!!!
あ~、コイツも俺等と同じタイプかぁ………
僧形の姿から網代笠を投げ捨て、袈裟を脱ぎ捨て戦闘態勢に入る!!
ただでやられてやるわけにはいかねえ。俺様かて怪人工房の店長やぞ!?
クサナギノツルギを正眼に構える。相手の動作の おこり に合わせて動く!!!!
……!が、ヤツのローキックがスネを撃つ!
痛ッッッてえ!クッソ痛ってえ!!!!
そのぐらいで負けられるか!!
撃ち込みの姿勢を整えようとすると、ローキック!!!
さらにクソ痛ッッッてえ!!
負けるかボケ!!!
構えたら、ローキック!!!!
クソ痛ッッッッッッてえ!!
と、思ってたらなんかクビを掴まれてぶん投げられた。
距離が取れたなら、逆転の余地もあるか?フラつきながらもなんとか立ち上がる!
そこからヤツは低く構えて走り出す!
立ち上がったのは悪手か!!??
ヤツは体の全てをブン回しながら飛び込んできた!!!!
一呼吸で俺様にかかと!サマーソルト!!旋風脚!!!!と叩き込み!
残心する…
「そろそろ、とどめを刺させて頂きますよ?」
まわりの空気を揺らめかせながらゆっくりこちらに向く。「電光説破………!!ナム、サンダー!!!!」
ヤツに集束した稲光が俺様に叩き込まれる!!全身の細胞がバラバラに砕け散る…アカン!こんなところで死ねるか!!??
俺様の意識は、ココで途切れた。
……!「……ちゃん!父ちゃん?!」
「御屋形ァ!?御屋形あぁ!!?」
うん、生きてはいる…。鼻血は出てるが…。
「何が起きたか、わかるか?」
二人ともわからないらしい…。そうか……
アレは俺の中で起きた出来事なんだな…
アレに勝たねえと次の扉が開かねえってコトか……?
………いいさ、やってやるさ、こちとら不死身の昆虫忍者だ…命かけりゃなんとかなんだろ?!
「すまん、負けた…。」
『父…?』
「御屋形…?」
「大丈夫だ、死なねえ限り、負けはねえ…簡単だ…!!!勝つまでやりゃいいんだよ!!」
思いきり、地面をぶっ叩く!
俺の中の何かが立ち上がる。アレは間違いなく俺が作り出したモノだ…、弱点もなく、いざ戦いになったら確実に殺される。そう…考えたから…ソコに立ちはだかったんだ……
だが…、自分の生み出したモノだ…倒せねえハズは無い…!
まぁ、設定的に無敵にしてもうたけど…
だって~ヒーロー作る時に弱点とか考え無いし〜!!!!
……。しゃあない、自己責任か…?
今日の所は、地上に戻って、ややこしいことは後で考えよう。
階段登って
10層のポータルに触れて、1層へ…
なんだか負けた気分…命はあるけど、タイマンでアレを倒せるようにならんとダメなのか……。
まぁ毎回出るとも限らんし、肉体的に殺される訳でもないしな!!
ただ、ココロのナニかが削がれた気はする。
勝つまで殺るしかねえな…
次に遭ったら!覚えとけこんちくしょう!!!!
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