32話 夫婦ダンジョンリザルトとランクアップ
楽しい週末を!!
本日も宜しくお願いします!
読んでくれてありがとうございます!
そうこうしてると、カイちゃんが現れる。
「お疲れ様でーす!」
「うん、今日は段取り、色々ありがとうな〜。」
「いえいえ、で!!??奥様のスキルはどんなん!?!?」
やっぱそこかぁ〜
「変身(お姉さん)、中級忍術、弓術、らしいよ?」
「…なんなんスカ!?変身(お姉さん)って!!??」
「あ~、そうか…そこからか〜………。ほら、ヒーローショーの時おるやろ?総合司会のヒト差し置いて出てくるヒーローショーのお姉さん。…アレや。」
「分かるような分からないような!?」
「やんなぁ…アレだけで、当日のグッズ売上げが倍ほど変わることもあるんよね…まぁ、仕事はソレだけやないねんけどさ。」
「めっちゃ重要!?」
「めっちゃ重要。」
そらそうよ、お客さんとメタに対話しながら、今日の状況をふんわり伝えて、必要事項を伝達するのが、ヒーローショーのお姉さんのキモ!
あとは、怪人に襲われたり、捕まったり、ソコはまぁ、ボスによってかわる。チーム内のヒトがお姉さんやってる時は、普通に戦闘員ぐらいはドツキ倒す!!
「ぇ…わたし、久宝寺ダンジョンの感謝デー…司会やろうと思ってたですけど…?ムリめ?!」
「大丈夫や、私がおる!!」
身長155センチの我が家の巨人が腕組んでなんか言うとる!
「ヒーローショーの所は私がやるから、ソレ以外のところを頼みたい。」
「ソレ以外と言うと?」
「いろいろあるやん?屋台の美味しいもんとか!ダンジョンの魅力とか!!そういうのをきっちりアピールできるのは、アンタしかおらんねんで?!」
「……。そうか、姐さん!!ソレでエエんすね!!?」
「せや!!アンタがソレをアピールせんでなんのダンジョン祭りやねん!!」
「わかりました!ダンジョン食材とか、ダンジョンでトレーニングしたら効率いいとか!そういうのをめっちゃアピールして行きます!!!!」
うん、あっちはソレで片付いたな。と、思ってたらカイちゃんのクビが、グルリ、とコチラを向く……。
「ダンジョン産のお肉……お高く買い取りますよ〜………?」
こっわ!!!!眼がヤバい!
ハイライトがなくなってる!!ひぐらしのなく頃になんとかなるんか?!コレ!?
うん、お肉回収がんばるよ〜。
「ほな、今日の査定頼むわ〜。少ないけど。」
コバンが、ザラザラと本日の収穫物をテーブルに並べていく小中魔石とミノタウロスの肉を除くアイテムがズラリとならぶ
ちゃきちゃき査定していくカイちゃん、ホントこういう時は優秀に見える。
最後にCランク査定を加えてドン!!
¥2,233,000
今日もよく稼いだ。
その時ドアをノックする音が聞こえた。
「はーい?どなたでしょうか?」
「失礼します、所長の甲斐です。」
インテリヤクザ風のギルドマスターこと久宝寺ダンジョン管理所の所長にしてカイちゃんパパが現われた。
「あ、どうも。」
「先ずはセヤマさん、コチラを。」と新しい探索者証を渡される。洒落たデザインで、Bランクと記載されている。
「おめでとうございます!Bランク昇進です!」
「あ〜、ありがとうございます?」
「このダンジョンで初のBランクですよ!!コチラこそありがとうございます!」
ただただ、ダンジョンで暴れまわってただけなのに…感謝されるとなんか……、恥ずかしいな…。
「変身スキルの条件の絞り込みにもご協力頂いていますし、大活躍ですからね!ダンジョンまつりにもご協力頂けるということで、いろいろ期待が盛り上がってますよ!」
そうか、少し前はただの失業者だったもんな…こうやって、ヒトの役に立ってるなら、探索者も悪くないな…。
収入面でも意味のわからんことになってるし……。
よし、明日からもがんばって稼ごう。
「では、カイさん?後はよろしく頼むよ!」
颯爽と退出してゆくギルマス、それなりに忙しいんだろうな。
「はーい、承知しました〜!」
「んじゃ、俺等も帰ろか、いつも通り現金20,000だけもらって後は振り込みでお願い。」
「はーい!と、読んでましたので現金は用意しております!」
「さすが、敏腕買取職員。」
茶封筒の、中には諭吉さんが二人入っていた。
さぁ、とっとと、帰って息子と触れ合おう!!
JRの線路を跨ぐ跨線橋を通って我が家へ向かう。
寝ていると、起こすと可哀想なのでそっとドアを開け部屋に入る。暑くなりすぎないように適度に冷房が効いた部屋で息子、伊緒はスヤスヤと寝ている。コバンの分身体が本体に戻る。猫さん達もそばに控えたり息子を団扇であおいだりしている。
「ご苦労さん…おおきにな。」と、ねぎらい、子守をしてくれた仲魔達に中魔石をあげる。
「どやった?伊織の様子は?」
「とても健やかですにゃ〜、ミルクもよく飲むし、フンもちゃんと出たにゃ!」
「フンて言うなや、そっか〜、泣いたりせんかった?」
「ナニかを要求するときは仔犬みたいにヒュンヒュン言ってたにゃ〜。」
「ナニソレ!クソかわいいな!!」
「あ~、アレなー…」嫁様、知ってるみたいやな?
『母のオッパイの、形に変身したら、凄く食付きが良かった。』コバン…哺乳瓶代わりになってくれたんか…?エエ子や。そりゃそうだなミルクを劣化させず完全保存できてそのまま与えれるって…子育てチートですかコレ…?
「おおきにやで、コバン。」ふるふるとドヤ顔である。
「コバンなんて?」
「かーちゃんのオッパイに化けてミルク飲ませてくれたみたい。」
「ナニソレ!?スゴいやん?!コバン!」
コバンを抱っこする嫁様。
更にふるふるするコバンだった。超ドヤ顔。
『後、本たくさん読んだから言葉、話せるようになったよ?』
「え?どゆこと?コバン?」
コバンが唇を形成して舌とか歯とか声帯とかを擬似的に作り出したみたいだ。空気は収納に入れてるが故に息継ぎなしで声を出せるらしい。
「アメンボ、アカイな。アイウエオ」
ボーカ◯イドをうまく使ったような感じだがちゃんと声が出るようになった!スゴい。
そうか、芝居の発声練習とかのヤツにそう言うの詳しく解説されてるもんな…。後は…マンガだな…寄生生物が出てくるアレやな……ミ◯ーな、◯ギー。
コバンの進化がとどまるところを知らない。
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宜しくお願い致します!
コバン…www