20話 リザルトと次への抱負
本日も宜しくお願いします!
読んでくれてありがとうございます!
結局、ねこねこセキュリティに関してはまぁ、しばらくカイさんに試してもらうことにした。
軌道に乗ったら、マネージメントを丸投げできるヤツに託せばいい。
「買い取りのお時間です。お嬢様」
「前ほど数がないですけど、ヤバいアイテムが多めですよね今回…」
「一応、今回買ってもらうもののリスト作っといた。」
メモを差し出す
5層
魔石(中)125
三味線の皮 62
ネコのツメ(ナイフ)5
6層
魔石(大)130
ヘビ肉 70
ヘビ皮 3
魔石(ヤマタノオロチ:ネームド)1
7層
魔石(大)128
魔石(超特大)1
コカ鶏肉 70
コカトリスの羽毛 70
「高々2時間ちょっとで取ってこれる数じゃないですよコレ…」
「わかってるけど自重はしない。持てる力は惜しまず全うさせたいからな。」
「とりあえず10層クリアしたらFからランクアップですけど…売り上げ額で更にランクアップすると思いますよ?累計でランクアップしちゃうんで。」
「あ~、やってもた感じ?」
「はい!やってもうてます!!」適当に喋りながら計数が進んでいく。
「ハイ!!今回の買取金額査定終了!ドン!¥2,913,000!!!!ネームドの魔石が大きいですね今回は特に。ヤマタノオロチの宝箱の方は?」
「うん、神話の通りクサナギノツルギみたい。」
「資料用に画像を撮らせていただいても良いですか?」
「いいよ、コバン」
しゅるん、とテーブルの上に紅いオーラを放つ剣が姿を現す。
「コレは…なんというか…」感嘆しつつも激写している。
「コカトリスもスパスパ斬れたよ。」
「ダンジョンから出るのは、あくまでもダンジョンアイテムのカテゴリーなんで、考古学的な価値は無いんですけどもうコレなんか完璧に勇者の武器ですからね…ありがとうございました!」
しゅるんと、再びコバンが剣を収納する。
「今回のお持ち帰りアイテムは…バジリスクの爪、ジャイアントスネーク肉、ヤマタノオロチ肉、コカトリス肉、バジリスク肉と、クサナギノツルギ、ですね。承りました」
「うん、おおきに。またよろしく頼むわ~。」
「いえいえコチラこそ!もう、冬のボーナスの査定が楽しみで楽しみで!!」
うむ、カネで動いてくれるヒトは信用できる。カネがなくなったら簡単に切られるが。
「それじゃ、セキュリティサービスの猫さん貸しとくぜ。牙王」
『ほいよ!』
「こちらのお姉さんに護衛を頼むなー。」
『任せときな!ダイフク!』
影からシュッ!って何かが飛び出してカイさんの影にシュッと入る。
「契約完了ってことで!」
「はーい!ありがとうございます!」
「ちなみにその子の名前はイチゴ隊所属のダイフクちゃんだ!呼んでみ」
「ダイフクちゃん?」カイさんの肩にぴょいっと飛び現れるダイフク。
真っ白なモチモチボディのワーキャットである。
『よろしくにゃー!』
「ナニコレ可愛すぎる!!??」
『美味しいご飯がたべたいにゃー!』
「喜んで!!このカイ トリコ、誠心誠意努めましょう!」
「ちなみにダンジョンの中なら通常のワーキャットサイズに戻って戦えるからお役に立つと思うよ。」
「やっぱり価格設定が、ガバガバじゃないですか?!」
「まぁ、そこは知り合い価格ってやつだ。んじゃ、また来るよー。」
さて、時間もあるし 山猫造型工房に顔出して、ついでになんか作るか…。
「ハルタ君、儲かってる〜?!」
山猫造型工房にお邪魔したらクソほど忙しそう。
何があったの!?
「あーセヤマさん。ようきてくれました〜。」
と、ハルタ君。
「めっちゃ忙しそうなんやけど?」
「はい〜。こないだダンジョン関係のことを少しホームページで語ったら、なんかいっぱいオファーが来まして………。」
「あ~……。わかる気がする。」
「大きなダンジョン系企業からも、お話がきとるんですよ。」
そもそも、ダンジョン系の開発企業のやってることは、モノの物性とか化合物の特性とかを基準に物事を解析していくモノだ。ファンタジーと相容れない領域のハナシ。
コレは多分、厨二みたいなやつの妄想が、現実をシフトしていく過程なのだろうと俺は思う。
それゆえ、製作系のスキルはこれからのダンジョン攻略にスゴく貢献するのだろうと思う。
いまだ数は少ないようだけど。
世の中の基本は一次産業であると思う。
今、探索者がやってるのは、農業やってる人が収穫物を社会に販売還元してるコトだと思う。一次産業だな
次には、それを加工して商品にする過程が必ず必要だろう。二次産業ってことで。
少なくとも、ハルタ君のスライム樹脂甲冑は、大阪郊外の俺達の生活圏から世界に拡がろうとしている。
良いことだと思う。
スライム樹脂プロテクターリンクスモデル!受注生産も受け付けますみたいなね!あとは製作レシピにロイヤリティを設ければ自動的にお金が入ってくる仕組みが出来上がるだろう。あとはハルタ君と若いスタッフ達がどれだけブチかませるか、それが楽しみだな。
さて、クサナギノツルギ…ジェット推進カスタム!やるか!!!!
両刃の剣なのでどちらにも加速できるように剣の一番分厚い部分にスライムジェットを取り付けていく。ホブゴブリンの剣より繊細な作業である。自重はしない。サブアームとしてコバンがアッチを支えたりコッチを押さえたりと大活躍である。コバンに色々と教えといたら一流の職人になるだろうな。スライム樹脂をコバンにストックしといてもらって混合、成形までやってのけるんだもの。なおかつコガネスライムは全属性持ちらしくどんな性質のスライム樹脂もスライムメタルも、ご飯食べさせとけば産出するらしい(本人談)チートが過ぎる。戦闘も生産もスキがない。さらに、ねこねこ忍軍までいる。圧倒的ではないか!わが軍は!!!!あまり調子に乗ると死亡フラグがたつのでこれぐらいにしとこう……。
淡々と作業してるといろんな思考が流れるもちろん手元の作業に集中しながらなのではあるけれど。流れが決まっている作業で考えることが少なくなるとあまったリソースで色々考えることができる。戦闘の最適化であったり作業の最適化であったり、こういう時間はとても貴重で大切だと思う。久宝寺ダンジョン残り3層!!
明日にはクリアしてみせる!!
いよいよ初級ダンジョン編大詰め!!
一段落まであと少し!!!!
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