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プロローグ: そうだ!会社が潰れたので迷宮に入ろう

書きたいことをただ書き散らします

俺ことセヤマ アキヲ、は大変困ったことになっていた。

勤めていた会社が、無くなったのだ。

正確に言うと、借入額が多くなり社長が、セカイからログアウトしたらしい…


ぇ? 明日から無職ですか? 俺、無職ですか?

明日からこの?なんの資格もない俺が?


笑えてきた。色んな意味で笑えてきた。

学生時代から付き合ってきてくれた彼女とようやく結婚できて、来月子供も生まれるというこの時期に、勤め先が無くなり、俺自身にはなんの社会的な地位も無い… 好きに生きてきたらまぁそうか。

すまん産まれてくる子供よ、父はアホゆえにお前に迷惑をかけるようだ…幸い、生命保険は実家のオカンがかけてくれてるから、多少の生活費は大丈夫だろう…


眼の前には、「ダンジョン」の入口がある。何も持たなくともはじめられるお仕事ナンバーワン。5年前から、世界各地に出現しはじめた、モンスターと宝の迷宮。

とりあえず、何もなくとも生命を掛け金に、カネを得られる夢の国だ。


簡単な教習さえ受ければ犯罪歴さえなければ、誰でも探索者になれる。


モンスターと戦えば、ダンジョン由来の素材を得たり、不思議なことに宝箱が出現したりするらしい。

何よりも、ダンジョン内でモンスターと戦うと、身体能力が上がったり特殊な技術を得ることがある…らしい、知らんけど。

今から俺がするのは「現実逃避」だろうと思う、死ぬつもりもないけども勝算があるわけでもない。

だが、首をくくったりヒトを殺してカネを奪ったりするようになるよりはマシだと思った。


で、目の前に今、緑色の小さいオッサンがナイフ持ってゲラゲラ笑ってる。マジ怖え。

ダンジョン最序盤のモンスター、ゴブリンだ。どつきあいをしたらたぶん俺が死ぬ。

なので、反撃させずに斃さなアカン。

え〜マジか?とりあえず木刀で行けるって聞いてそこそこ頑丈な木刀持って来たけど。

コイツを死ぬまで殴るか、俺が死ぬまで斬られるか、みたいなことになんのか?マジで帰りたい。

「ゴギャァァァアアアア!!」

斬り掛かってきた。逆手袈裟斬りで。相手はナイフなので一歩下がる。

と、空振りした。当然、ゴブリンの首筋はガラ空きなので木刀を叩き込んだ、イヤな手応えとともに倒れ込むゴブリン。痛がりながらもこちらの脚をナイフで斬ろうと腕を振りかぶる。アレ?意外と対応できる動きだな?

片脚を浮かせて、ナイフを避けつつ踏み込んで、頭に木刀をぶちかます。

ゴブリンは静かになってキラキラしながら、小さな紅い石を残して消えて行った。

教習で聞いた通り、だけど実際眼にすると、違和感ハンパねえなって思ってたら声が聴こえた。


「初討伐おめでとうございますw」


誰やねん?

 

ほとんどフィクションでちょっとだけ普段の生活がまぎれます


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