生

ゆっくりと死んでいこうね

陳腐な言葉に愛されながら

ゆっくりと死んでいこうね

目を瞑ってもまだ見える太陽を憎んで

無関心になった自分を置いていくように

ゆっくりと死んでいこうね

今目の前を言うこともできずに

靄がかっていく脳を晴らされる日を待って

なにかを信じられなくなって、酔ってみて

ゆっくりと死んでいこうね

故郷の夏の日の夕暮れみたいに

愛とか絆とかの言葉の美しさを呪うみたいに

それでも悲しんでくれる人のために

ゆっくり、ゆっくりと、