登場人物一覧(備忘録として)
※随時更新予定※
アリセレス・エル・ロイセント
享年20歳
名門ロイセント家の長女。
過去、義妹の罠にはまり、継母殺害未遂など偽の罪状を突き付けられ、処刑される。
しかし、その死を納得して受け入れ、その身体ごと名もなき魔女に受け渡す。『記憶』や『情報』を通じて名もなき魔女と共に共存している。
左目に不思議な力を持ち、人間外の存在を認識できるが、魔女のように浄化させる力は持ち合わせていなかった。真面目で繊細、高慢な態度はフェイク、本来は優しくておとなしい性格。間違った方向に振り切った結果、非業の運命をたどる。
名もなき魔女
三章時点で16歳
伝説にもなっている、名を持たない魔女。『ジェンド・ウィッチ』とは、いわゆる仮の名前で、魔女自身名前を持っていない、享年154歳。
遠き辺境の地で静かに過ごしていたが、けがをしてやってきた男性に恋をして、その命を魔力ごと盗まれ、散らしてしまう。
その後、アリセレスにその身体を受け渡され、アリセレスとして再び生きていくことになる。基本的に、復讐や暴力を好まない性格だが、必要ならばどんな手段もいとわない。
『生死の番人』という、魂と会話し、浄化させる力を持つ。少なからず魔力を保持しているが、使える種類が少なく、現在修行中。
めんどくさがりな癖に面倒見がよい。魔女時代の名残か、自分にできないことはないと本気で思っている。また、情に厚くそれが原因で命を落としたことを戒めとしているが…。
16歳になってからは副業として『ファントム・ハンター』をしている。これがあまりに楽しくて、すっかりその界隈では有名人となった。また、美味しいものや珍しいお菓子が好きで、それにつられてしまいがち。
ベルメリオ・ケン・アルキオ(ヴェガ・シオン)
三章時点20歳、
先代の王の血統を持つ。王位継承第二位。
割と二面性が強く、表の顔と裏の顔がある。人当たりも良く、絵にかいたような王子様を演じるが、実際は傲慢で自信家。強きをくじき、弱気を守る性格。
反面、自分で許せない物事は真向から反対して、理詰めして言い負かせる。正直王位に興味はなく、彼の目論見では、館に火事を起こしてそのまま表舞台から消えて、旅に出るつもりだった。
アリスの処刑された未来では実際それをして、行方不明扱いになっているが、今世ではアリセレスの手によって自身の死亡を捏造。現在は生死不明の状態となり、世間よりは忘れ去られている。
しかし、それから数年後再びアリスの元に戻り、「ヴェガ」と名乗り護衛兼従者を務めている。自分に対して向けられる攻撃的な意思や、神経系の魔法などには非常に敏感。魔法は使えないが、亡者をまるで生きた人間のように見ることができる。保有魔力は相当ポテンシャルが高い。
リヴィエルト・クオン・パルティス
三章時点19歳
国王陛下の嫡男で、第一位王位継承権を持つ。が、その後第二継承位のケンが生死不明になったこと、父親である第49代国王陛下が病死したことを受け、第50代国王陛下となる。
良くも悪くも裏表がない性格。まあ、女運がないというか、素直すぎるのが玉に瑕。
実際はかなりの努力家で、ケンに負けないようにしっかり勉強なり武術なりを取り組むが、敵わないのが悔しい。
アリスには一目ぼれしており、自分の婚約者候補と聞いて内心舞い上がっていた。なのに、なんだか塩対応で、ちょっと悲しい。しかもケンと仲が良く見えて、やきもきしてる。
現在進行形でアリセレスに絶賛片思い中。最近ではアリセレスの扱いにも長けてきており、負けていない。しかし、ここ最近は不眠に悩まされており、悪夢を見るという。
また、母親と、何かしら確執に近い物を持っているらしく、権力を持ちすぎる母に不信を抱いている。
メロウ・クライス
三章時点14歳
害ある住人にすっかりと染まったお嬢様。
アリスを恨み、アリスを潰すことに苦心し、アリスのものを全部奪うほどある意味焦がれている。
大好きすぎて歪んだ性格で、ストーカーと化す。
なぜか前世の記憶をもっていて、今世では義妹ではなく、別の立場で登場してくる。黒髪のストレートで、青い瞳を持ち、名門クライス家に母と共に養子になる。ひとの心を把握するのが上手で、周囲の評判が高い。そのまま王妃候補者にまでなった。
前世(元世界)では、アリセレス処刑後、非業の運命をたどる。国が傾き始め、リヴィエルトにも見捨てられ、最期は民衆によって火あぶりにされ殺されてしまう。
キルケ・クロム
三章時点21歳
父はセイフェスで、元は孤児だった。『キルケ』という名前の母親を探すが、ある程度の結果を得たため、今はもう探していない。
最近まで隣国の学校の通っており、卒業後レスカーラに戻ってきた。魔道具を生成したり、ファントム・ハント達の武器や道具を扱う裏方の仕事に就く。幼少の頃からアリセレスに想いを寄せており、彼女の力になろうと頑張る。昔と違って経済的には困窮しておらず、養父であるセイフェスから毎月膨大なお金が振り込まれているらしい。
良くも悪くも伸び伸びと育ち、アリセレスが提案した「本能を信じてカッコいい大人になる」のを体現している。
突如キルケの元に届いた怪しげな魔法日記により、死んだと思ったはずの母親が存命している可能性が浮上。今は妹を探している。
ドロレス
10歳
かつて自分の中に4人の人格の亡霊が依存しており、ドロレス本人も含め5人の人格を入れ替えかわるがわる状況に対応して生きてきた。
託宣と呼ばれる、いわゆる降霊や神の啓示を受けることができ、その力を大人にいいように利用されていたが、アリスやニカレアによって事件は解決。
元々孤児で、生まれながらにして強力な魔力を持ってた。
しかし、強盗が襲ってきて孤児院の子供たちは皆絶命。かつて『害ある住人』に心を売り渡した孤児院の神父にそそのかされ、悪魔を召喚し失った孤児院の仲間たちを蘇らせる反術を行おうとした。しかし、幼すぎるあまり『代価』が払えきれず儀式は失敗。中途半端な儀式に終わり、人格と魂の一部だけがドロレスの中に共存する形となる。
最終的に、儀式は完遂させず、アリセレス(名も無き魔女)の力によって、四人の子供たちは昇華。妹を探すキルケによって保護されることとなる。
セイフェス・クロム
年齢不詳
眼鏡をかけた、長い黒髪の賢者と思しき人物。知識と魔力に優れ、重要な局面に現れては、場をひっかきまわすトリックスター。王宮にも顔がきき、どこにでも現れてはいなくなる。
唯一キルケを預かって育て上げたが、血はつながっていないらしい。自称『名も無き魔女のファン』。それ以上わかっておらず、現在はオカルト・ブームを引き起こした本を執筆し、その続編を世に送り出している。所在不明、正体不明。
どうやら名も無き魔女同様賢者であるらしく、死者の魂を導く『善悪の天秤』の力を今も保有し、時折仕事をしている。
ニカレア・ハーシュレイ
17歳
リヴィエルトの婚約者候補の一人だが、大好きな趣味を満喫できないので辞退した。機械いじりが大好きで、見るのも作るのも得意。ただ、流されやすく、空気を読み過ぎる傾向があるため、ストレスをためがち。両親や周りの期待に応えようとしすぎる優等生タイプ。本来はおおざっぱでお気楽な性格なのに、それをひた隠しにしていた。
アリセレスに傾倒しており、彼女に憧れている。最近では、キルケとも面識ができ、意外と馬が合うらしい。
ヘルソン・プラズター
22歳
オレンジ頭のコンスタブル。地位は警部補で、10代の頃からコンスタブルに選ばれたいわゆる生え抜きのエリート。
記憶力がよく、映像と文字を一目見ただけで覚える特技を持つ。が、女性が不得意でよく振られてしまう。考え込んでしまう癖があり、謎を見つけたらとことんまで追求しないと気が済まない。下町出身で、妹と母がおり、父は亡くなった。
コンスタブル(王立警察)
国王陛下が率いる、王立が定めた組織。
巷の事件を解決し、取り締まり、時には悪をさばく権限を持つ。まだ創立して10年にも満たない組織なので、できないことも多い。
※王宮関係者※
アルミーダ・ダイアン・パルティス
年齢不詳・紫の髪、金色の瞳
現在、国王陛下であるリヴィエルトには妻が不在なため、王妃殿下の地位に立ち、今なお強力な権力をふるう。それは時として、リヴィエルトをしのぐほど。
かつては狂人となった国王を見限り、リヴィエルトをその座に押し上げようと、第二継承を持つベルメリオに対して執拗に暗殺者を送り込む。
ラベンダーが好きで、王宮の敷地内の最奥にある『ヘカーティア宮』に住んでいるが親子関係は冷え切っている。口癖は『完璧な世界』。
マリーミア・ゴルトマン
18歳
リヴィエルトの后候補の一人。軍務大臣の娘。自称ファッション・リーダー(他の意見は聞いていない)。
エルミア・シドレン
16歳
リヴィエルト后候補だったが、メロウの手にはまり失脚。元々身体が丈夫ではないため、自ら辞退するという貞で、伯爵家領に療養中。今はアリスと文通をしあい、仲が良い。
サリア・メドソン
17歳
唯一、王妃の縁戚に当たる、公爵家の娘。アリスに敵愾心を抱く。
※ロイセント公爵家※
リカルド・ロイセント
現在の公爵。かつては夫人との仲は激悪だったが、アリスにより改善。普段は仕事熱心で敏腕外交官。ただ酒に弱く、ストレスをためやすい傾向にある。
今は娘の幸せを切に願っている。
エスメラルダ
かつて、悪霊に狙われその命をからそうとしていたが、寸前のところでアリスが解決。今は二男三女の母である。懐深く、16の時政略結婚によりロイセント家に嫁いできたため。度胸もあり、肝っ玉が据わっているおかん体質。リカルドと深い愛情で、結ばれている。
※その他※
ファントム・ハンター
いわゆるオカルト・ブームによってあふれ出した悪魔たちを退治することに特化した集団。登録免許許可制で、その創始者は謎に包まれているが、現在取り仕切っているのは元司祭だと言われている。
ハント・サルーンに集まった情報を基に、それぞれのハンターに仕事を派遣している。
害ある住人と善なる住人
害あるのは要は悪魔、善なるは魔法を使う際に協力してくれる小さな目に見えない意思を持った微粒子たちの事。
魔女と賢者
魔女は女性、賢者は男性。魔法の知識に優れ、『父』という思考の存在に認められた者たちの総称。父に認められると、人間としての寿命が亡くなり、善なる者達と同様に不老不死になると言われている。しかし、それを外部に漏らすことはなくひっそりと過ごしているものが多く、普段から人間たちは認識することがない。
ただ、不老不死にも弱点はあり、基本的に家族を持つことが許されない。人を愛することが禁忌とされている。