第六話『登校』
いろいろ実在のものを出してます。実在する学校名を出していますがフィクションですので気を悪くしないでください。 評価待ってます。
朝の清々しい太陽の光で亮介は目が覚めた。
「おはよう亮介」そこには、私立加藤学園の女子の制服を身に纏った奈緒がいた。
「おはよう…」亮介には引き攣った顔で挨拶した。
「今日から加藤学園に転入するから。」
「そうか…。ってえぇぇぇ!?」亮介は驚きのあまりに掴んでいた卵焼きを落としてしまった。因みに食べかけ。
「そそそ、それは一緒に行くということか?」
「そうだよ。」結局亮介は奈緒と二人で登校することになった。
「なんだあの娘!!かわいい…」
「あの娘を連れてる奴は誰だ?」
「芹崎だよ。」
「嘘だろ?だってあいつは確か…。」ヒソヒソ話が絶えない。私には聞こえてるんですが二人には聞こえてないようで…。そこへ一人の少年が亮介へと話しかけた。
「芹崎。どうした?女の子連れて」
「ああ、神谷か…。ちょっとな…」
「なによ亮介、その態度は。」奈緒は少々不機嫌なようで。そんなわけで奈緒は校長室へ亮介と神谷は教室へと向かった。因みに神谷は、神谷 真平という。以後、真平で通す事にする。
「失礼します。」
「入りなさい。奈緒よく来た。」
「校長先生…いえ御祖父様。」
「そこは可愛く『おじいちゃん』と呼んでくれないか。」
「…おじいちゃん」
「ま、いいだろう。で、亮介君はどうだい」
「変わってないわ。ただ、ホモになっていたのには驚いたわね」
「何故、私がお前を引き取らなかったというとだな。芹崎 啓司を信頼しているからだよ」
「わかっているわ。それに、亮介と結婚させたいのでしょ?」
「無理にとは言わん」
「いえ。あたしは亮介の嫁になるわ。手術したあの日からずっと決めていたもの。あたしは彼が…亮介が好き。」
「ならいい。彼と高校生活を楽しみなさい」
「はい。もう行くわ」
「ああ。」説明しよう。加藤学園理事長、加藤 勇之助は奈緒の実の祖父である。今年で69歳になる。
これから奈緒の学校生活が始まる。