第十四話『夏季学校はいろいろ忙しい☆一日目☆』
今日からなんと三日間、夏季学校である。平たく言えば自然教室である。
バスの中にて。
亮介とヨッシーは隣同士だった。二人して赤面している。
奈緒はと言うと一人座席でいじけていた。
「(ヨッシー)」
「(リョウくん)」こんな感じ。
「亮介のバカ…」こんな感じ。
かくして一行は現地へと到着した。
着いたのは12時でそれぞれ家から持ってきた弁当を食べ、夕食である定番のカレー作りに専念していた。
今回ヨッシーが着ているのはなぜかメイド服だった。奈緒に関してはいつもどうりメイド服だった。
男子達は火おこしやまきわりなのだが…女子にオカマが加わっていた。
そうヨッシーである。何せメイド服なので野菜を切っていた。なぜか奈緒が大体の指示をしていた。ちかちゃん一人暮しのくせに料理作れないから。じゃあ普段なんだよってツッコミたい人の為に答えよう。店屋物だ。ファミレス行ったり、コンビニで食料調達しているのだ。てなわけで奈緒が指示を出していた。
待ちに待った夕食を終え、ついにお風呂の時間がやってきた。普通ならばエロを取り入れて女風呂なのだが私は男風呂での出来事を語ろう。
温泉から湯気が出る。皆が疲れを癒す風呂。ここは『男湯』である!!
ショートカットの少女、胸はないがスタイルはそこそこ。それでいて下半身には★☆★がついている。まぁ、男だから当然なんだけど、そんなヨッシーに男子達は不覚にも萌えてしまった。そして、亮介を見つめにこりと笑った。なぜだかはわからないが亮介はいきなりヨッシーを押し倒した。そして
「ヨッシー!!俺は、ずっと前からお前が好きだった!!」衝撃的な告白であった。その場にいたすべての人間が聞いてしまった。当然女湯に聞こえないわけがなく、奈緒は怒り狂っていて必死で友人達が押さえていた。
「いや。あの…」
「「「へぇ…。そんな趣味だったんだ…。どうぞ、続けて下さい…」」」男子達は一斉に言った。ヨッシーはヨッシーで
「続けて♪」なんて言っている。
とりあえず、皆風呂から退散した。
亮介の元へ奈緒が来て
「へぇ…。ヨッシーのほうがかわいいもんね!!あたしなんかあんたにとってただのメイドでしかないのよね!!もう知らない!!」奈緒は亮介を一発殴り自分の部屋へと帰っていった。亮介は座りこんだままピクリとも動かすただ俯きながら
自分のバカさに笑っていた。