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吸血鬼との出会い

俺はいま、オーソトリアの街をぶらぶらしながら魔王城で漁った金で買い食いしてる。なんせ金貨が数え切れないほどあったからな…

そう思いながら目的地へと向かう。


「おっ!あれが冒険者ギルドか」


ガチャッ


俺がギルドに入ると周りが静かになる。

ん?なんだ?俺は何かしたりしたのか?…ん?テンプレの気配が…


「おい小僧!!みたところ新人だなぁ??なんだよその髪の毛と目の色、気持ち悪りぃなぁ!がははははは」


ピキッ

俺は実力の1%にも満たないほどの殺気を辺りに漏らす。

周りにいた冒険者達が無意識に自分の武器へと手をかける。


「おいおい、なんだよwwたったこれぐらいの殺気でこんなにも奮い立ちやがって!」


そう笑いながら、だんだん殺気を強めにして行く。

1%に満たそうとした瞬間俺の右側の壁が破壊され、大きな男が出て来た。


「その殺気を抑えてくれ!」


「あんた誰だよ」


「ここの冒険者ギルドのギルドマスターを担当している、クロウドだ!」


ほぉん…こいつ強いな…


「はぁ…いいだろう…」


と言い殺気を抑えると周りからドサッっという音が聞こえた。が、気にしない。


「俺は今日冒険者登録をしに来た。」

と俺が言うとクロウドが


「承知した。こちらへ来てくれ。」


と言い、俺は着いて行く。


「改めて、ここのギルドマスターを務めているクロウドだ。よろしく頼む」


「あぁ、俺の名前は…クロだ。」


と言い握手を交わす。


何故クロと名乗ったかって?

かっこいいからだよ!!


「そしてクロや、お前何者だ?」


そう、真剣な眼差しで俺に聞いてくる。


「だから、登録をしに来たと言っているだろう。」


はぁ。とため息をつきながら言う。


「…わかった。登録料として銀貨一枚もらう。」


「おうけい。っと」


そう言いながらクロウドに銀貨をわたす。


「次にこの紙に名前とレベルと職業を書いて欲しい。」


そう言い紙を渡された


名前:クロ

Lv:20

職業:霊刀使い


「これでいいか?」


そう言いながらクロウドへ紙を渡すと。クロウドは、


「Lv間違えてないか?」


と言う。もちろん


「間違えてないさ」


「…ふむ、霊刀使いというのは初めてみたがまあいいだろう。」


と言い小さな長方形の紙を渡された。


「それはギルドカードと言って、他の街へ入るときに無償で入ることができる。今のクロのランクはEだが、まぁすぐ上がるだろうその実力なら。」


「わかった。説明を頼む。」


要約すると、ギルドにある依頼をこなして行くとランクが上がる仕組みで、

ランクはE〜SSまであり、SSは3人しかいないらしい。また、ランクを上げるには自分のランクの依頼を10回達成することだ。また、魔物を討伐するとギルドカードに表示される。素材は各自任意で持ち帰るそうだ。うん。想像していた通りで良かったよ。


「素材の買取はここでできるのだろう?」


そう俺が問うと、


「ああ、もちろんできるぞ。ただし、鍛冶屋などに持って行くとその素材で防具や武器を作れたりできるぞ。」


「わかった。それと質問だがここにいる冒険者はみな俺に絡んで来たりするやからばかりなのか?俺は手加減というのができないからついついヤっちまいそうになる。」


「安心しろここにいるやつらは大抵いい奴らばかりだ、あいつは例外だがな。」


「わかった。では早速依頼を受けたい。」


「依頼の受付や達成報告はギルド嬢が行なっている。そこでやってくれ。」


「わかった。またな、クロウド。」


「ああ、じゃあな。」


そういいクロが扉を出たと同時に気が抜けて抑えていた足の震えがやってくる。


「なんていうバケモンだよあいつは…ありゃ下手したら魔王より強いぜ…しかも、白髪に紅眼なんてバンパイアか魔神翼族かよ…まぁ魔神翼族はありえないがな…ここにいたら世界が滅んでるぜ…はっ」





クロは今受付嬢の前にいるがとても困っている。


「どの依頼なら受けられる?」


「は、はい。Eランクでしたら薬草採取かゴブリン討伐のどちらかです。」


「じゃあゴブリンで」


「わかりました。お気を付けてください」


「ああ。」


と言いギルドを出る。


「なんか拍子抜けしたな…雑魚ばっかりすぎて…あんなの蟻にも及ばないぞ…」


と呟き、オーソトリアの門を抜ける。抜けて500mぐらい歩いたところで、馬車がゴブリンに襲われていた。急いで助けるため、対集団に有利な大鎌クルシオを構える。


「刃嵐」


と唱え、クルシオを振るうと目の前に赤黒い稲妻が走り、嵐が起きる。

馬車を守っていた騎士が驚いて逃げ出している。

俺はゴブリンを刃嵐で蹴散らした後、馬車へと向かう。どうやら無事のようだ。

と思っていたら馬車の中から人が出て来た。


「助けていただきありがとうございます。私はネグラ奴隷商会会長のネグラです。お礼と言ってはなんですが奴隷を差し上げます。」


「ああ、わかったネグラさん。俺の名前はクロだ。奴隷か…うん、ちょっときになるな…見せてくれるか?」


「えぇもちろんです。どうぞみて行ってください。」


そう言い俺は馬車の裏側に案内される。


すると3人の女がいた。

鑑定してみるか…


名前:アリス

種族:兎人族

Lv:19


名前:シロ

種族:吸血鬼族

Lv:21


名前:レキ

種族:熊人族

Lv:20



吸血鬼?…きになるな…こいつに決めた


「真ん中の女に決めた。俺の容姿にそっくりだ白髪は珍しいからな。」


「お目が高いですね〜。わかりました。では早速隷属契約を行いましょう。」


隷属契約とは、主従関係をはっきりさせる契約らしく命令すればなんでもゆうことを聞いてくれるらしく、断ると凄まじい苦痛が襲うとのこと。まぁ、だいたいわかるけど。


「あぁ頼んだ。」


俺の手の甲とシロの手の甲に青白い魔法陣が出てきた。


「できました。これでクロ様とこの女は主従関係となりました。では、私はこれにて失礼します。ササッ」


「あぁ、ありがとう。」




「ふぅ。これからお前の主人は俺だ。俺の名前はクロだ。」


「わかりました。ご主人様。私の名前はシロです。よろしくお願いします」


「あぁよろしく頼む」



これからこの二人の旅が始まる。

シロとクロ…運命??

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