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開放感と同時にお尻に衝撃がきた。そう、出産時に赤ちゃんが泣かない時にお尻を叩いて泣かせるのだ。それが今、我が身に起きたのだ。まさか自分の身に起きるとは思わなかったが。

そして俺は衝撃が急に来たことに吃驚ビックリして思わず泣いてしまった。


「おぎゃああぁぁ!! おぎゃあああぁ!!」


俺はみっともなく泣いた。赤ちゃんはきっと感情がコントロールできないのだ。


そして両親や助産師らしき人たちの会話が聞こえた。だが、俺にはなんて言っているのかわからなかった。


「まさか、忌子だなんて」


「そんなの関係ないわ! 忌子であろうと私たちの子よ!」


「そうだな。俺たちの子供だ。だが、みんなに忌子とは言えまい。アイテムで一応偽装はしておこう。ヒルダ、この子が忌子だということは黙っててはくれないか」


「えぇ、わかったわ。どの道、長のお子さんが忌子だなんて言えないわ」


「よかった、ありがとう。この恩は決して忘れない。本当にありがとう」


そこで俺の意識は途切れた。

本当になんて言っていたのだろう。













次に目が覚めると知らない天井だった。


ここはどこだと思い周りを見るが、身体が動かない。そして思わず泣いてしまった。そこで何やらガサゴソと音がし、何だと目を開けると巨大な厳つい顔が目の前にあった。そこで俺は更に大声で泣いてしまった。


「おぎゃああぁぁああ!!!」


そこでドアが開く音がすると美人な女性が厳つい顔の人を何やら叱っている様子だった。


「ちょっとあなた! アルが怖がって泣いてるじゃない! もっと優しい顔ができないのかしら?」


「そんな、優しい顔って……。こうか? それともこうか?」


「やっぱやめて。気持ち悪いわ」


俺は思わず笑ってしまった。何でだろう。何て言っているかわからないのに。 なんか安心する。


「あら、アルが笑ったわよ。あなたはこんなに厳ついのにアルはこんなに可愛いわ。でも似ているとこもあるわ。鼻とか目ね」


「そ、そうか? それにしてもアルはかわいいなぁ」


男はデレデレしていた。


「さ、ご飯にしましょう。」


今更だが厳つい男が俺の父さんだろうな。そしてべっぴんさんが母さんだろうな。


二人が出て行くと暇になった俺はステータスを偽装することにした。まず今のステータス。


…………………………


【名前】アルバート 【性別】♂

【年齢】0歳 【種族】竜族


【レベル】 0

【 称 号 】忌子

【 H P 】 1200/1200

【 M P 】 1100/1100

【 筋 力 】 1200

【 耐 久 】 1200

【 精 神 】 1100

【 魔 力 】 1100

【 俊 敏 】 1200


【スキル】

大剣術 (S)

体 術 (S)

加減 (S)

威圧 (S)

空中動作(S)

身体強化(S)

全魔法 (S)

魔力感知(S)

魔力制御(S)

野営術 (S)

鑑定 (S)

偽装 (S)

解呪 (S)

解体 (S)

魔法多重展開(S)

多重思考 (S)

無詠唱 (S)

全攻撃耐性 (S)

家事 (S)


【加護】

創造神の加護


…………………………


は!? りゅ、竜族!? まぁいい。まず竜族の子供の平均を聞こう。


『じいさーん』


早速呼んでみると


「なんじゃ? なにかあったのかぇ?」


出てきた。いや、本当に。目の前に半透明で上半身だけで。


『出てくるのかよっ! いや、それは置いといて。竜族の子供で忌子のステータスはどれくらいなんだ?』


早速聞いてみると


「竜族の子供ならわかるぞい。子供ならHPが200、筋力などは180くらいじゃな」


『は? 子供でそんくらいなのか?』


俺は嘘だと思い、聞き直す。


「これは嘘じゃないぞい。竜族は伝説の最強種族じゃからの。その中でも最強な忌子が世界トップより更に強いぞい」


「ありがとう。ならばちょっと高いくらいにーーー」


「追加でいうと、忌子はデータが少ないからの。スキルだけ偽装するのも手であるぞい。それにの、ちょっと高いくらいじゃ歯向かってくる奴もいるじゃろ」


じいさんが追加でいってきたことにそれもそうかと思いスキルだけいじることにしてその結果がこれだ。




…………………………


【名前】アルバート 【性別】♂

【年齢】0歳 【種族】竜族


【レベル】 0

【 称 号 】忌子

【 H P 】 1200/1200

【 M P 】 1100/1100

【 筋 力 】 1200

【 耐 久 】 1200

【 精 神 】 1100

【 魔 力 】 1100

【 俊 敏 】 1200


【スキル】

威圧(F)

鑑定(F)

全攻撃耐性(F)


【加護】

創造神の加護


…………………………


こんなもんだろうと思い、作業は終了にした。


暇になったので魔法の訓練をしようとしたところで、扉が開いた。

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