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「次は世界についてじゃったな」


『あ、あぁ。た、頼む』


俺は魔力を循環させるので精一杯なのでうまく喋ることができない。


「うむ、頼まれたぞい。それではこの世界について教えよう。この世界とはーーー」


そう言ってじいさんは世界について話し始めた。


じいさんの話を要約すると、


この世界は三つの大陸と広い海からできている。


まず大陸から、一つ目の大陸は人族、エルフ、獣人、ドワーフ、そして魔物が生息をしている。


北に実力主義のアルガーナ帝国。この国は実力こそが全てであり実力さえあれば種族を問わないという国である。尚、脳筋が多いため気に食わないことがあるとすぐに戦闘に発展する。


南に商業大国のラインネス商業国。この国は商業が盛んで、この国に行けば何でも揃うとまで言われている。ちょっとした人族主義だがそこまで差別があるわけでもない。商人であれば種族を問わずちょっとした審査だけで入国できる。


東に人族の国、スフィア神教皇国。この国は人族主義の国であり、世界神教という世界的な宗教を特に力を入れている国である。神に認められれば元がどんなに卑劣であっても上の地位についくことができる。


西にエルフの国、ユグドラスィル王国。この国はエルフ以外の種族を忌嫌っている。特に人族を嫌っている。理由は昔、ユグドラスィル王国にある世界樹に生い茂っている世界樹の葉というあらゆる病気を治せるというものを無断で大量採取したことが原因で世界樹が瀕死になっていしまったことが理由だ。そんな国である。


そして最後に中央にある、アイルネスト王国。この国は種族的差別がなく平和な国で尚且つ帝国の次に戦力を持っている国でもある。商業はある程度盛んで、商業国の次にさかんである。富裕層と貧民層の差がひどいが稼げるものは稼げる。


これらの国がある大陸の名は、スタルレイ大陸という。


二つ目の大陸は伝説の種族、竜族が住んでいる。この大陸は、強力な魔物が生息しており、竜族はその魔物たちが大陸外に出ないようにこの大陸でくらしていると言われている。強力な魔物が多い大陸だが貴重な資源が豊富にあるとされている。その資源を大量獲得しようとした者たちが帰らぬ者となってしまうのは有名な話である。


この大陸の名は、ドラグーン大陸という。


三つ目の大陸は魔族という種族が生息している大陸だ。この大陸は瘴気が漂っておりこの大陸には強力な魔物が沢山おり、瘴気に耐性がある者しか入ることができない。


次は海だ。海には強力で巨大な魔物が沢山いる。海に出ようとすると莫大な資金が必要となる。大陸の近くの海なら強力な魔物は出ないので漁はできる。


次に種族についてだ。順番に説明していこう。


人族

人族は地球の人間と同じ。見た目も地球人そっくりだ。ただ、西洋風だが。魔法が使える者がいれば剣が使える者がいる、能力は人によって違う。


獣人

獣人の特徴は人族より力が強いが魔法が使えない者が極端に多い。獣の特徴を受け継いでおり、外見は尻尾と獣耳がある。獣の特徴を受け継いでいるので耳は敏感だ。基本的に脳筋が多く頭より先に身体が出るといった種族だ。


エルフ

エルフの特徴は耳が尖っていて美形が多い。近接には向いていなくて、基本的に遠距離向きだ。魔法が使える者が多く、中には精霊魔法が使える者もいる。精霊と仲が良い。エルフ以外に種族を信じない。


ドワーフ

身長が低く身体ががっちりしている。能力は獣人に似ているが頭は獣人よりも良い。近接が得意で鍛治が大好きで大半は鍛治職人になっており、ドワーフが作った者は質が良いと言われている。


竜族

伝説の種族。普段の姿は竜の姿をしているが人型にもなれる。基本的に美形が多い。ガサツな者や不器用な者が多い。魔物とは違うが稀に魔物化してしまう者もいる。魔族が侵攻してきた時に勇者パーティーにおり最後まで共に戦ったがその竜族が忌子だったために急に暴走して勇者パーティーを全滅してしまったといわれている。竜族は弁解して竜族は恐れられないが忌子は恐れられている。それ以降ドラグーン大陸に引きこもっているとのこと。


魔族

特徴は身体中から瘴気を放ち魔物の特徴を引き継いでおり、それぞれ引き継いでいる魔物の尻尾や角がある。世界征服を目論み、何度も侵攻しているがその度に勇者パーティーに撃退されている。竜族を恨んでいる。


「このくらいじゃの。あとは自分で調べい」


『じいさんは教えてくれないのか?』


この頃になると俺は魔力制御に慣れており、苦痛ではなくなった。


「言ったじゃろ? 自分で調べいと。それにそろそろ、お主は生まれるからの。ま、せいぜい頑張るのじゃ。さらば!」


と言ってじいさんの声が聞こえなくなった。


『そろそろ生まれるってなんでわかるんだよ』


愚痴をこぼすが誰もいない。暇ので魔力制御の練習をしていた。


暫くすると頭に激痛が走った。だが魔力制御のときの痛みよりはマシなので叫ぶことはなかった。


さらに暫くすると妙に開放感があり、頭がスゥスゥする。もしやと思い息を吸うがやはりそうだ。俺は生まれたのであった。

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