希
4月1日、4月とは思えないほど暑い。日焼け止め忘れた。ショックOTZ
美容にはとても気をつけている方なのに…。ってふつうか。(ノリツッコミとかwww)
なぜ私がこんなノリツッコミをしながら桜の絨毯になっている道をヒョイヒョイ歩いているかというと、今日は都立哉那高校の合格発表日だからだ。
別にパソコンとかでも見れるんだけど、わざわざ学校に向かっているのは、ほかでもない。出会いが欲しいからだ。
私はまだ初恋をしていない。…いわゆる処女?というやつだ。
男友達はいたけれど、誰も恋愛対象ではない。本当に友達だけの関係だった。
でも未だ彼氏いない歴15年はさすがに引くだろう。いやほんとに。
「おはよぉ~。ナナちゃん」
のんびりとした口調のユウが来た。私の数少ない女友達。本名:前橋 優子
マイペースなB型。でも意外にしっかりしている。びっくりだよね。
「なんでそんなにゆっくり歩いてるのぉ?早く行こうよぉ。」
えっと…君を待っていたんだよ。歩きながら。…とは言えず。
「うん。(#^.^#)」
私はあまり女子は好きではない。なぜかって?影でグチグチ言うのはうざいんだ。
ねっちこい性格の女子は特に嫌。
その点、ユウは天然キャラで言いたい放題。そこが好き。まぁ他にも好きなところあるけどね。
そんなこんなしているうちに、哉那高校に着いた。長かったぜ。フゥ…。
「ねぇねぇ。私たちのあるかなぁ?早く行こうよぉ。」
「う…うん!ちょっと待って。」
なんでこんなに疲れるかというと、魔の坂道と言われる鹿屋坂がだらだらとあるからだ。
「よくユウは疲れないよね。」
「え?うん。私バレー部だから。」
知ってるよ。同じ学校だったでしょ。しかも友達でしょ。
「ねぇ~。早く行こうよぉ~。」
「うん。」
337…337…。見えないよぉ゜(゜´Д`゜)゜。もしかしたらないかも。ふぇぇん゜(゜´Д`゜)゜
「あっ!あったぁ!やったぁv(=^0^=)vうちのあったよぉ。ナナはぁ?」
ユウはいいよね。背が高くて。全然見えねぇよorz
はぁ。背伸びしないと見えないとか、うんざり。よいしょと。ってあれ?あ、バランス崩す。やばい。うわぁぁぁぁ。
「大丈夫?」
「あ。はい。大丈夫です。ありがとうございます。」
ってまじやば。白銀のサラサラしたきれいな髪に、日本人離れした整った顔。チョーイケメン。
やばい。私の運勢、やばいかも。
「あのさ、見えないの?それなら俺の肩に乗って見なよ。その代わり546探してよ。」
やっ、それはやばいでしょ。私死んじゃうよ。
「はやく。」
「はっ、はい。」
えっとまず337は…。あ、あった。
☆.。.*・゜☆サクラサク☆゜・*.。.☆合格ぅぅ⊂´⌒⊃゜Д゜)⊃ぅぅ!!だよ!
次に546は?えっと、あった。
「あのぉ。すいません。どっちもありました。おっおっおろしてください。」
「え!?え、あっほんと!?やった!チョー嬉しい。ごめんね。ありがとう。」
笑顔が可愛い♥そんなギャップがいいな。
「ねぇ、君の名前なんてぇの?あっ俺?俺の名前は元彌 純。ジュンってよんで。」
ジュンって言うんだぁ。いい名前。
「わ、私の名前は…」
「ナナァ~、見つかったぁ?早く帰ろぉよぉ~。」
「えっ。あ、あ、うん。わかった、ユウ。今いく。あ、あのすみません。」
「可愛い子だな。」
独り言のように囁いた声が聞こえて、ちょっと嬉しかったのはまだ少しうぬぼれていたからだろうか。
「あの人、かっこいいねぇ。うちのタイプかもぉ。」
「えっ!」
驚いた。ユウもあんな感じがタイプだったなんて。しかも丸かぶり。
「…??あっ、もしかしてナナもあぁゆぅのがタイプ?」
「うっ、うん。まぁ。一応?」
「ふふっ。大丈夫だよぉ。私はナナの恋応援するからぁ。」
「えっ、いいの!?絶対!?絶対だよ!!ありがとぉ。持つべきものは友達だね。」
「あっ!ごめんね、ナナァ。買い物頼まれたんだったぁ。」
「うん。じゃあね。( ´・ω・`)ノ~バイバイ」
「( ´・ω・`)ノ~バイバイ」
ユウは角を曲がって行った。私も早足で帰るとするか。雨降りそうだし。