派兵-2
粗末な会議室に怒鳴り声が響く。俺の声だ。
「駐屯地司令はどこですか!上兵!」
ダンボールだらけの事務室をくぐり抜け、海軍連絡室を通る。自分を気にかけてくれる下士官は幾ばくか居たが、彼らは所轄の中央委員すら知らないようであった
夜勤シフト。無人機の離陸までを管理する仕事だ。
恩給に拍がつくのは嬉しいね。受けて良かった航空管制課程。新設された部門だから上下関係も薄い。
ミン「紅海5より廈門、華運1820の運行を引き継ぐ。送れ」
「こちら廈門、操縦権は問題なく継承された。以後はアルダフラ空軍基地の機体を優先されたし」
記録っと。
ミン「紅海5より了解。返答不要」
「!?!!)@?4@)64、?」
ペルシャ語は習ってないぞ。えっ英語!?
...これ混信だな。報告しよ
4:00AMの緊急招集。無人機が潰れて炎上、操縦権を引き継ぐ。本来うちの管区じゃないぞ?舐めやがって。
「どうした中尉。コーラでもも飲むか?」
ミン「いえ、これ終わったら就寝予定ですので」
「良いから。堕ちたら減給じゃ済まないぞ?」
少佐は優しいな。「では有難く、頂きます」
今夜は眠れないな。まあホームシックよりかはマシだ。
仮眠を済ませた。シャワー浴びて二度寝コースだな。
少佐「ミン、息抜きに外出でもどうだ?」
うげっ。
「はい。どちらへ?」
休暇を上司と過ごす?嫌だね。
少佐「そう畏まるな。ここでの外出は初だろ?相棒は要るぞ」
そりゃそうだ、けど。でも生活あるしな。
「はい喜んで!」
パシリかよ。トラック操縦かよ。マジ死ね。
ぐっすり眠りやがってこの野郎。運転手なら兵卒使えや。
「到着ですよ少佐」
少佐「ああミン動くな砂埃が舞う」
「到着ですよ。」
現地人しか居ないぞ。
----「お待ちしておりました。管理番号205、レン・フォン上兵です。」
答礼を終え、彼らに水筒を手渡す。居たのか同僚。
感想聞かせて下さい