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6時【幼き日の誓い】

木ノ下の儚きストーリー

簡易的な準備体操を終え、息を整える。

「はぁ、、、っ!」

彼女は一人、グラウンドを駆けだす。



太陽が昇っていない、薄暗い早朝。


学校のグラウンドには足音が響き渡る。


彼女、犬見木ノ下は一番乗りで学校に登校しては陸上部の朝練習を一人で行っている。


普通であれば、この学校での朝練習は禁止されている。


過去に朝練習と午後練習を積み重ねて、過労により倒れた生徒が複数人居たからだ。


その生徒達は幸い命に別状はなかったが、部活動の朝練習撤廃を望む親や教員が多かった為、この学校での朝練習は禁止となってしまった。


だが、彼女だけは特例で朝練習の権利を得ている。


と言うのも、所属している陸上部で木ノ下は異例の結果を残し続けているからだ。


それは1年生の頃に、県大会出場を果たしているという前代未聞な功績を残していること。


そして、学年では常にトップを維持するほどの学力を持ち、成績優秀と言われている。


それほど、非の打ちどころのない実力者だからである。



「はぁ、はぁ、、!!」

彼女は乱れた呼吸を整えながら走り続ける。



その成果もあり、新聞や様々なテレビ出演依頼などが舞い込んでくるようになった。


勿論、木ノ下は嬉しかった。


こうして、周りに認められる事で生きている実感を持つことができる。


だが、


木ノ下は新聞もテレビ出演も全て断っている。



「はぁ、はぁ、はぁ、、、!」

心臓付近がズキズキ痛むが、少し頭を振って切り替える。

正面を再度見定める。



木ノ下の一番のコンプレックスは【人見知り】なこと。


小さい時からあまり人と話せるような性格ではなく、学校でも家でも静かでいる方が好きだった。


それ以前に、騒がしいのは苦手なのである。


そんな木ノ下だが、部活動でも学業でも結果を残し続けている。


その強さの裏にはある“幼馴染”と交わした【約束】をいつまでも心に刻んでいるからだ。



「はぁ、、!!」

彼女は最後の勢いでラストスパートを駆ける。



その約束が潰えない限り、彼女は強くいられる。


その人がくれた希望を胸に宿して、これからも前に進み続ける。


「‥‥はぁ!!!」

彼女はゴールラインを切る。

少し立ち止まったあと、動悸を落ち着かせる為に半周歩く。

いつもの彼女であれば、歩いている途中も真剣に身体を鍛える為のストレッチをしている。

だが、今日の彼女の顔は

どこか上の空で、ぼんやりとしていた。


* * *


「ふぅ…着替えよう‥‥」


そう言って彼女は袖で汗を拭い、女子更衣室に入る。


これから授業があるが故に、体操着から制服に着替える。


その間、彼女は俯いたままで険しい顔を浮かべている。


(今日、平均タイムより遅くなってたな‥‥)


そう、毎日練習を積み重ねている彼女は必ず、走り切る平均タイムを定めている。


それにより、自分がどれだけのペースで走れたのかを明確に知る事ができる。


だが、今日の結果は散々なものだった。


(1分も遅いなんて…どうしたんだろ‥私。)


と、自分の不調に疑問を抱く。


そんな中、彼女の脳内に一つの記憶がフラッシュバックする。


「うっ…」


その記憶は二日前の土曜日、一瞬にして過ぎ去ったとある時間のこと。


涙を流しながら、商店街を走りゆく“幼馴染”の姿を目で追った、あの記憶。


声を掛けられず、走りゆく姿をただ見ている事しかできなかった時の光景だ。


「大丈夫かな‥千流ちゃん…」


再び、上の空となる。


きっと彼女は分かっている。


タイムが遅くなったのは、千流の事をずっと気にかけているからだと。


自分のせいではないことを、心のどこかで気づいている。


だが彼女は、別の理由を付けて正当化し続ける。


心では気づいてても、それを理解したくはなかった。


自分が悪いんだと思い続け、他人への責任転嫁を拒絶する。


というのも、千流が唯一の友達であり、幼馴染だから。


そして、大切な存在だから。


(私が助けないと…!千流ちゃんの友達として…!)


彼女は胸に手を当て、固く誓う。


友達に救いの手を差し伸べる為に、そして救う為。


その決意の最中さなか、朝練習のチャイムが鳴り響く。


「…!もうこんな時間!」


慌てる木ノ下は急いで荷物を纏める。


陽の光が窓から差し込み、部屋を照らし始める。


その時、窓から一つの人影が写る。


それを木ノ下は知る由もなかった…。


荷物を纏めた彼女は一息つき、更衣室を後にした。


* * *


木ノ下はいつも通り、クラス教室に向かっていた。


階段を上り、誰もいない廊下を一人歩く。


朝練習をしている彼女にとって、一番乗りでの登校が普通であり、日課だ。


今日もいつもと変わらないであろう朝なのだと、


(…!?)


そう思っていた。


クラス教室に着き、ふと扉についている窓から教室内を覗くと…


外側の窓を開いており、カーテンが風により、ひらひらと舞っている中、


一人の女子生徒が立ち尽くしていた。


その光景を見た木ノ下は目を丸くした。


(千流…ちゃん…?)


そこに立ち尽くしていたのは木ノ下の幼馴染であり、友達である千流だった。


木ノ下は、その光景を見ながら教室の扉を開く。


だが千流は扉の音に反応せず、背を向けたまま立ち尽くしている。


(‥‥どうしよう‥)


二日前の事もあり、話しかけづらい木ノ下。


一度自分の机に荷物を置き、千流の方を見る。


(私が‥千流ちゃんを助けないと…!)


気合を入れなおし、彼女は千流に声をかける。


「ち‥千流ちゃん!今日は‥早いね‥!」


勇気を振り絞ってでた言葉は何の造作もない、普通の言葉だった。


「木ノ下ちゃん。」


千流は、木ノ下の発言に返答するように名前を呼んだ。


そして、千流は木ノ下の方に向きを変えて、お互いに目を見合わせた。


「…っ!?」


すると、木ノ下は血の気が引くような感覚に陥った。


千流の首や足などに、血の跡や傷が至る所にあったからだ。


体系も瘦せ細っていて、目のあたりにもクマがあった。


その姿に言葉を失った木ノ下は震えながらも彼女に発言する。


「どうしたの…その…傷」

「ねぇ、木ノ下ちゃん。」


千流は木ノ下の言葉に被せるように発言する。


それに怖気づいた木ノ下は


「…どうした…の?」


と、無意識に聞き返した。


(もしかしたら悩みを打ち明けてくれるかもしれない…!)


と、木ノ下は淡き期待をしていた。


風が強くなり、カーテンが一気に舞い上がる。


その瞬間、千流は一言、質問を投げかけた。


「彼は、“生きてる”よね?」


「‥‥え?」


千流はそう言い、木ノ下の方へ一歩一歩ゆっくりと歩き始める。


木ノ下は言葉の整理がつかず、千流の方を見ながら後ろへ後退する。


「ねぇ、彼は生きてるよね?友達でしょ…?本当の事を言ってよ…」


「‥…」


木ノ下は無言で後退を続ける。


(本当の事を言わなきゃ…でも…)


そして、考え込む


(本当の事を言うだけが、彼女の幸せなのかな…?それならいっそ…)


「痛っ!?」


木ノ下は廊下側の壁に激突した。もう時間が無い。


(私は、千流ちゃんに笑顔になって欲しい…!)


その時、木ノ下は


「う…うん!生きてる‥よ!」


嘘を吐いた。


「そ、そんな事より!どうしたの…!?その傷は!?」


木ノ下は話の話題を変えた。


違う。


変えるしかなかった。


別の話題に切り替えて、千流の気を逸らせるしかできなかった。


「えっと…道で転んじゃった」


「そうなんだ…!えっと‥保健室で休みに行こう‥!私が手当てしてあげるよ…!」


「ほんとに…?ありがとう、木ノ下ちゃん。」


「お礼なんていいよ‥私たち幼馴染でしょ?」


「そうだね。木ノ下ちゃんは、最高の幼馴染だよ。」


二人は笑顔を交わし、保健室に歩みを進める。



・・・



「あの子が、幼馴染なのね…フフッ…」


廊下で座り込み、教室の傍で隠れている人影が一つ。


彼女は不敵な笑みを浮かべる。


「まさか嘘を付くなんて…滑稽ね。あの子達が真実を知ったら、どうなるでしょうね…フフフッ」


再び笑みを零す。


「なにやってんだ?」


と、不意を突くように男子生徒に声を掛けられる。


「…誰!?」


「いや、そっちこそ誰だよ。うちのクラスになにか用か?」


「‥‥何でもないよっ!じゃあね!」


彼女は急に明るい笑顔になり、その場を離れる。


「なんだったんだ…あいつ…待てよ…?」


男子生徒は考え込む


「確か…バレー部の…思い出せねぇ…!」


「なんだ?バレー部の女子にでも恋したか?」

「おいおい、聞かせろよ~」


二人の男子クラスメイトがやってきて、ついさっき起きたことを説明しながら教室に入った。


「なぁ、床に赤い液が落ちてるぞ?」


* * *


あの頃の私は本当にちっぽけな存在だった。


幼稚園に通っている時ですら人と話すのが苦手で、一人遊びを毎日のようにしていた。


もちろん、誰からも声を掛けられることもなく、一人でひっそりと過ごしていた。


当時の両親はギャンブルにお金を使い込んで安定しない生活を送っていた。


だから、私は両親ともあまり会話することができず、数える程しか喋る機会がなかった。


それにより、家でも幼稚園でも一人おとなしく過ごすしかなかった。


当時の私には居場所がなかった。


最低限の衣食住があっても、心の居場所はどこにもなかった。


普通の幼稚園児なら遊んで疲れて寝てを繰り返すが、私はずっと疲れ切っていた。


それでも、嫌だと思うこともなかった。


それが私のやるべきことなんだと飲み込んで、繰り返す日々をただぼんやりと過ごしていた。


そんな日が続くと思っていた、ある日、


「今日は、みんなに新しい友達を紹介するよ!入っておいで!」


あの子が同じ幼稚園に入ってきた。


「はじめまして、ちるるです!よろしくおねがいします!」


その子が、千流ちゃんだった。


私にとって凄くキラキラしてて、誰よりも眩しかった。


きっと関わらない存在なのだろうと、そう思っていた。


「ねぇ、なにしてるの?」


その日の自由時間、一人の私に千流ちゃんは声を掛けてくれた。


「‥…」


私は何も喋れず、座り続けた。


周りの園児たちは千流ちゃんに、


「このかちゃんは、喋れないからほっとこうよ。ほら、おそとでおてだましよう!」


と言って、遠回しに離れるように促している。


これで、また一人になるとそう思っていた。


だけど、千流ちゃんは


「このかちゃんも行こ!たのしいよ!」


と言って、無理やり腕を引っ張って外に連れ出された。


「おてだまってしってる…?」


「‥‥」


無言で小さく首を横に振る。


「じゃあ、おてほんをみせてあげるね!ほら…!」


その時の千流ちゃんのお手玉は上手かった。


二つのお手玉が綺麗な円を描いていたから、綺麗なものだった。


「はい、じゃあ、つぎはこのかちゃんのばんね!」


と、お手玉を渡される。


もちろん初めてで、やり方もわからず、投げたお手玉は上に上がり垂直に落下する。


その光景を見ていた他の園児達は、


「ぷぷ、このかちゃんはおてだまもできないんだ!」


と、蔑み笑う。


当時はみんな悪気が無い筈だが、私はかなり傷つき、泣き出しそうになっていた。


その時だった、千流ちゃんはこう言ってくれた。


「さいじょはだれでもできないのはおなじだよ。わたしだってたくさんれんしゅうしたからできるけど、いまでもできないときがあるよ?それでなんでわらってるの?」


と、おぼつかない声で言った。


その時、


「みんなー!おねんねの時間だよー!」


先生の声が聞こえて、園児たちは部屋に戻っていく


私と千流ちゃんは二人で外に取り残された。


その時、千流ちゃんは小声でこう言った。


「これ、わたしのおてだまだからあげるね。これからもいっしょにあそぼうね。」


「‥…!」


私は深く頷いた。


いつのまにか涙も無くなり、笑顔になっていた。


その時、初めての“友達”が生まれた。


それから、幼稚園で毎日のように遊ぶようになり、そのたびに私の中から疲労感とか苦痛とかが抜けていくような感じがした。


そして、ある日を境に


「ねぇ、このかちゃん、おはなししたいな…ダメかな‥‥?」


「い…いい…よ」


「…!!!このかちゃん!!!」


と、私に抱き着いてくる。


いつのまにか、千流ちゃんとだけ話すようになっていった。


次第に打ち解けるようになって、幼稚園以外の場所でも遊ぶようになった。


その時間の一つ一つが私の思い出で、一番好きな時間だった。


そんな日が続いたまま、私たちは小学生になった。




もちろん、千流ちゃんと過ごす時間は変わらず、休日は外で遊び、放課後・休憩時間も外で遊んでいた。


休憩時間は主にドッジボールをして遊んでいた。


「千流ちゃん…!こっちに…ボールを投げて…!」


「お…!行くよ~?それっ!」


「あわわわ…取れた!え、えーい!!」


「うお!?早いな木ノ下ちゃんのボール!?」

「ほんと、凄いよ。もしかして能力が宿ってるんじゃないか!?」

「ちょっと男子!木ノ下ちゃん困ってるでしょ!」

「「ごめん!!」」


「い…いいよいいよ。元は千流ちゃんのパスが…上手だったから…」


「…!!!木ノ下ちゃん!!!! 」


と、抱き着いてくる。


そんな日が続いていた。


そうした日々を過ごしていると、私の家にテレビが初めて置かれる事になった。


相変わらず両親はギャンブルで家に居なかったが、家に居る間はテレビを見て過ごすことが多くなった。


そしてある日、好きな番組がやってない時、適当にマラソン大会の中継を見ていた。


それが、陸上との出会いだった。


一人一人の選手が、本気を込めて走っている姿と、疲れても走り抜けるような強い信念を感じた私はそれに魅了された。


(みんな必死で頑張ってるのに、態度も表情も一つも変えていない…かっこいい…!)


と、思った私は夕方の住宅街を走り始める。


風が心地よく、住宅街を抜けていく感覚に好奇心をくすぐられた。


それから、千流ちゃんと遊んだ後の夕暮れに住宅街を走る事を日課にした。


その1週間後、同じように日課で走っていると、


「あれ‥?木ノ下ちゃん!何してるの?」


「え…?」


そこには、千流ちゃんとその母親が居た。


「わ…私はランニング…だよ」


「ランニング!?楽しそう!一緒に行っていい??」


「わ‥私は良いよ。でも…千流ちゃんのお母さんが‥‥」


「そっか!お母さん!良いよね?」


「はぁ…仕方ないわね。6時までには帰ってくるのよ?」


「はーい!!行こう!木ノ下ちゃん!」


「うん‥!!!」


そうして、いつも遊んでいる公園にたどり着いた。


二人でブランコに座ってゆらゆら揺られながら休憩をする。


その時、


「千流ちゃん…」


「なぁに?」


「私、マラソンの選手になりたい。」


「…そうなの?」


「うん。私も頑張って早く走れるようになりたい…!」


「そっか、なら私はカッコいい男子のお嫁さんになりたいな!」


「ふふっ、千流ちゃんならきっとなれるよ」


「いやいや、木ノ下ちゃんこそ今から練習してるんだもん、絶対選手になれるよ!」


「ありがとう…!」


「それじゃあさ、指切りしよ!」


「ゆび・・きり?」


「指切りはね、絶対にそれを叶えるためのおまじないだよ、私はお嫁さんになること。木ノ下ちゃんは、マラソンの選手になる事で!」


「うん!…で、どうやってやるの…?」


「まずはね、小指をこうして次に一緒にこう言う!」


(ごにょごにょ)


「それじゃあ、行くよ!せーの」


「「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ます。指切った!」」


…それが、私と千流ちゃんの間に交わした約束であり、誓いだった。


私は、その誓いを一度たりとも忘れたことはない。


幼き日の誓い。


私はそう呼んでいる。


だけど、その次の日から私たちの運命の歯車は狂い始めた。


“ある事件”により、千流ちゃんは転校することになってしまった。


忘れたくても、忘れられない事。思い出したくもない事。


千流ちゃんと、話したのはそれきりだった…。


一度、引っ越しの際に話しかけに行ったが、


「千流ちゃん!!!」


「‥‥木ノ下ちゃん、、、」


「私…私!」


「さようなら。」


「…っ!?」


それが、最後に交わした話だった。


私は千流ちゃんに救われた。


私が変われたのは、千流ちゃんのおかげ。


だから、私が助けないときっと後悔する。


私は、彼女を


助けたい。
















「おい!木ノ下!起きろ~!」


‥‥は!?


「成績優秀の木ノ下さんが居眠りなんて珍しいな。だが、点は引いておくからな~」


「え‥えと、すみません…」


「はい、授業に戻るぞー!」


今のは・・・夢?


なんだか、懐かしかったなぁ…。


「じゃあ、この問題を…木ノ下!解いてみろ!」


「え。あ、はい!」


























保健室のベッドで横たわる彼女は微笑みを浮かべながら寝ている。

「よかった…君は…死んでなんか…ない。」

と、寝言が聞こえてくる。

如何でしたか?

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[良い点] 1話から最新話まで、一気に読ませていただきました。 だんだんと、読みやすくなっていて良かったです。 (偉そうですみません。) [一言] 世界感が好きです。次回の更新、楽しみにしてます!
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