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どうしてこうなった

「バディ制度?」


聞き慣れない単語に思わずそう聞いてしまった


「小僧が知らないのも無理はない、昔は頻繁に使われていたんだが、トラブルが多くてな…2世代前の殺し屋が知ってるかどうかの制度なんだが、この制度はなバディ申請をしたら拠点・移動手段・その他割引が受けられるシステムなんだ」


「そんな便利な制度なら何故皆利用しないんだ?」


「廃れたのが1つ、さっきも言ったがトラブルが多くてな…」


「トラブル?」


「そうだ、まずは取り分の問題だな定員が1人の依頼をバディで受けたとしよう、報酬はどうなると思う?」


「依頼を達成したやつのモノじゃないのか?」


「均等に山分けだ、死に物狂いで達成した報酬を半分持ってかれ、方や何もしないでも報酬が入ってくる、トラブルにならない方がおかしいだろ?それで当時の殺し屋が激減したんだ」


なるほどデメリットは理解した

言われてみれば馬鹿げた制度である


「でもトラブルがなければ殺し屋側(おれたち)にメリットしかないじゃないか紹介者側(そっちがわ)のメリットはないのか?」


「勿論紹介者側(おれたち)にもメリットはある、最大のメリットは管理しやすいって事だ、どこに拠点を構えているか分かるだけでも大きく違う」


確かにそれは大きいだろう、基本殺し屋は拠点を構えてもそこにずっと留まることはしない


「つまり拠点を移せないってことか?」


「違う、移しても申告さえしてくれればいい俺達(紹介者側)から情報が漏れることもないしな、あとはバディを組んだらどちらかが死ぬまで解散出来ない」


最後にとんでもない事を言ってくれるな


「話はなかったこ「断れる状況じゃないだろ?」」


そうだった、ペナルティがあったんだった

選択肢のない苦渋の決断をしつつ、沈黙を貫いているOLを見ると青いとを通り越して白い顔をしていた。無理もない、酔っていたとはいえいきなり非日常の世界に巻き込まれようとしているのだから。とりあえず話しかけてみるか


「おいっ大丈夫k」


言い終えるが否かの時にOLの口から某国の有名なライオンの如くそれは勢いよくリバースしたのであった


「うわっ汚ねえな!」


吐瀉物がかかる事は無いが店内に吐瀉物の匂いが充満した


「小僧、掃除はやってやる。その女を連れて今日は帰れ料金はそこに置いていけ」


若干怒気のこもった声で指さしたトレーの中には1セントがもう既に置いてあった

断れない…か……

俺はOLに肩を貸しながら店を後にした

表の扉にはCLOSEと掲げられていることも知らずに


この状態で俺の拠点まで戻るのもリスクがある為近場でこの女の酔いを覚まさなければ話にならない。店から少し離れたホテルに2人で入り女をベットに放り投げた


「…どうしてこうなった」


一息つこうと思ったが無理だった

それもそうだこの女のせいで俺の仕事が殺りにくくなるのは分かりきっている


「どうしてこうなった!」


胸の内を吐き出しながら夜は明けていった



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



翌朝うぅんと声がし俺の意識が戻った、ベットにいた女が起きたようだ


「うわぁ、最悪……」


それはこっちのセリフだと言ってやりたい気持ちを抑え声をかけた


「おい女、昨日の事どこまで覚えてる?」


「全部覚えてるわよ…」



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