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夜迷言

異世界

作者: Qoo

目を覚ますとそこは異世界だった。

広がる荒野、見たことの無い生き物たち。僕の見知った世界とはまるで違う。


なるほど、これが噂に聞く異世界転移というやつか。ということは、これから魔王討伐への旅でも始まるのだろうか。なんだかワクワクしてきたぞ...!


武器屋でも無いものかと周囲を見渡すが、生憎それらしきものは見当たらない。仕方ない、しばらくは素手で戦うとしよう。なんとなくだが転移前よりパワーアップしている気がする。きっと大丈夫だ。


うろうろしていると魔物らしき生物が現れた。襲ってくる様子は無いが、レベルアップのために犠牲になってもらおう。


力任せにそいつをぶん殴った。手が少し痺れた。もう一度殴った。さらにもう一度殴った。殴り続けていると魔物は動きを止めた。しかし経験値が入る様子もなければ、アイテムをドロップするようでもない。もしかしたらゲームの世界とは少し違うのだろうか。


それからしばらくの間は、魔物を次々と倒していった。基本は素手だったが、拾った棒なども鈍器として活用した。思っていた冒険とは違うがこれはこれで楽しいものだ。狩りゲーとか向いているのかもしれないな。


直後、破裂音が響いた。

そこで僕の冒険は幕を閉じた。



──臨時ニュースをお伝えします。先程、街中で暴行事件が発生しました。犯人は覚せい剤を服用していたものと思われ──

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