#9
結局、バスケ大会は男子、混合部門はみずきたちのクラスが優勝した。
ニシケン?
そうそう、ニシケンはかわいいなら見なければいいという安易な発想でみずきに敗れた。
やはり、間近にみてしまうとかわいくてヤバかったらしい。
「あんなかわいいのは反則だ!」
ニシケンの試合後の一言がそれを物語っている。
当然、優勝したのでしばらくはみんなからの注目は浴びる。
「あのー、みなさん暑くないの?」
わたしが問いかける。
友慈、真理、神門、日高、そして仁志までがわたしの周りにいる。
そして、その周りにはエキストラたちが沢山いた。
「みずきにそれ以上近付いたらだめだからね!」
真理が注意する。
わたしはいつから芸能人になったんだ?と思った。
まるで、わたしのSPみたいだなっと
というか、なぜニシケンまでいるんだ?
「そのかわいさ!僕が守らなくて誰が守るのだ!」
と、言ってたらしいのを後で聞いた。
これはかなりの重症だな。
というか、みずきと関わるとみんなみずきの虜になるのか?という感じでもある。
みずきの顔になのか?それとも性格になのか?
人の心とはよくわからないものである。
そして、みずきの顔については色々わからないことだらけだということ。
これだけは、わかっている。