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#8

「だめだ!みずきには勝てない!」






「またやられた!」







校長の思いつきバスケ大会が始まった。






みずきは校内敵なしになっていた。







バスケのフェイクには色々あるのだが、その一つにアイフェイクがある。




一番わかりやすいのは、ノールックパスとかだろうか。





派手だし観客うけする。






地味な部類に入るのが、ドライブインやカットインで使う方だ。




右を見た一瞬に左から抜くとか、一瞬ゴールをみて左右どちらからか抜くとかである。


これに、上半身や下半身のフェイクをまぜたりするわけである。





普通は選手同士の駆け引きにつかわれ、派手さはないが、大切な技でもある。






しかし、今回のみずきは違った。








相手を直視すればいいのだ。







「ば、ばか惚れちゃうだろ!」



ジャンプシュート!







「かわいいー!」



ドライブイン!からレイアップ!






「そ、そんなに見つめられたら‥」



ノールックパス!






もはや、みずきを止められなかった。







それぞれのクラスが悩んでいた。







「あんなかわいいんだぞ!無理だって!」



「あー!またディフェンスして見つめてもらいたい」






もはや、バスケ大会ではなくなっていた。





「みずきくんとのマンツーはわたしのみに許された特権!」








日高さんが暴走してる。


同じクラスだからマッチできないのにね!







今回のバスケ大会は、男子、女子、混合と三つの部門にわかれてる。






わたしは、男子と混合に選ばれている。






友慈ゆうじは、普段の時とは違いのびのびやっているが、わたしがファールなどをもらうと一変する。




「いま、みずきにさわったな?」





暗黒の炎が後ろにみえるような気がした。







真理も真理で、クラスメイトに確保されるくらい、外野から覇気が伝わってくる。






まりり、覇王色だったかな?と思うくらい真理の声で周りが倒れている。






順当に駒を進めて決勝まできた。







他のクラスたちは、みずきに射抜かれた(やられた)ことになる。








「はははっ!みずきくん!よろしく!」





決勝の相手で、みずきと同じくバスケ大会をかき乱していた仁志剣にしけん通称ニシケンが話しかけてきた!



ニシケンが本名のままなのは、スルーしよう。






「僕にはきみのかわいさはきかないからね!」







かわいいと言ってますが‥。








「みずきのことかわいいって言ってるな」


友慈がさっと横にきて言った。





「あいつ、女子にはめちゃめちゃ弱いからな!

みずきは男だと自分に言い聞かせてるんだろうな。

それが持つかどうか‥

すでにかわいいって言っちゃってるからな」









異常なテンションで誤魔化そうとしてるのかな?と思うほど元気である。








ニシケン、バスケ得意じゃない気がしたけど、まっいいか!







「まぁ、ニシケンはムードメーカーってところかな?」

友慈がめずらしく分析している。




「あいつと一緒にいると、周りが楽しくなるんだよな」





「嫌な思いをしないってことかな?」

わたしが補足してみた。







「そうだな!見ていても楽しさ伝わって来るからな」






「みずきと同じだけど、タイプが違うかな」








「そうそう!みずきはかわいいからね!」

真理が2人の間に飛び込んできた!







「まちがいない!」




友慈が嬉しそうに応えていた。














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