表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/35

#7

そのご婦人は琴波ことはちゃんの親戚らしい。






声をかけられたことから分かるように、琴波ちゃんとは会ってないらしい。





思わずわたしを見かけて、琴波ちゃんかと思い声をかけてしまったとの事だった。





連絡もとれない、こない、消息不明だそうだ。




親戚だからといって、必ず親しいとは限らないけど、琴波ちゃんの件も踏み込めない何かがそこにはあるみたいだ。






琴波もこのくらい成長してるのか、と間近でわたしを見れてよかったと感謝された。





改めて、琴波ちゃんが愛されていたのだけはわかった。







「わたしの顔も役に立つのか」



そう頭の中でタイピングしていた。










《琴波くんのこと?もちろん憶えてるさ!》





パソコンの授業中、わたしは日高さんにメールした。






《君たち仲良かったよね!》






《わたしと琴波ちゃん似てた?》




突っ込んで聞いてみた。





《似てたかなぁ?どっちにしろ君たち2人はかわいかったのは憶えているよ》






やはり、顔が変わっている事には気づかなくても、そこら辺の記憶は曖昧になるか書き換えられるのかな?っとみずきは思った。






ふたりはかわいかったか‥








というか、日高さん、わたしの顔に興味ありすぎなのでは?







そう考えながら日高さんの方を向くと、見事にみずきをロックオンしていた。






その顔はある意味忘れられない。











みずきにとって、琴波の顔は忘れようにも忘れられない。



それが今の顔に関係あるのかないのかわからない。






そもそも、自分の顔が朝起きたら変わっていたのは覚えている。





しかし、いつなのかが曖昧なのだ。








琴波ちゃんと遊んでいた時は、この顔じゃなかったと思う。





思うなのだ。






もし、仮にも、みずきがこの顔になったことと、琴波ちゃんが消えたことが関係あるならっと考えているみずきがいた。





だからそれがどうしたんだ?と言われると、言葉に詰まるが。







「焦らず真実を見つけるか」






そうみずきは呟いた。









空は嘘のように青空が広がり、一本の飛行機曇が未来へ、前へ進めと指し示してるかのように伸びていた。












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ