#4
「なぁ、みずきくん!君はいつからそん風になったんだい?」
そう話しかけて来たのは、日高瑆だ!
小中と同じクラスだった。
ここまでは、よくある話かもしれない。
でも、高校まで、クラスまで同じだと運命を感じるか、別の何かではないかと考えてしまう。
「日高さん、いつからって何のことかな?」
わたしは、何の疑いもなく返答した。
身長183㎝の日高が、みずきの耳元まで近付いて小声で言った。
「君の顔のことだよ」
慣れというものは、よくも悪くもある。
それによって、傲慢になる者もいたり、驕る者もいるだろう。
最初は必ずある。
それに慣れるかは、その人の順応性も関係あると思う。
でも、問題はやはり慣れてからになる。
人の本性、本質が垣間見れると言えばいいかもしれない。
わたしは、この顔になれてしまったのかな?
「かわいい顔にするのはかまないぞ、周りの人間たちは気付かないからの」
確かに夢の中のあの人はそう言っていた。
だとしたらなぜ日高さんはわたしの顔について言ったのか?
「まあ、今のお主には関係ないじゃろが、例外もあることはあるぞ、覚えておくがよい」
そう言ってたのを思い出した!
例外ってなんだろ?
わたし、慣れすぎたのかな?
日高瑆は、運動神経抜群だ!
固定の部活には入っていない。
本人曰く、色んなスポーツをやりたいとのことらしい。
アメリカスタイルなのかな?とわたしは思った。
スポーツ万能の日高でも、身長は今みたいに大きくなかった。
ん?大きくなかった?
なんか違和感がある。
んー‥。
「きゃー!悩んでる顔もかわいすぎー!」
真理ことまりりが登場!
わたしの肩をバンバン叩いてる。
こうやってスキンシップをはかってるんだなっと自分に言い聞かせる。
「まりりさ、日高さんって身長高くなかったよね?」
と、聞いたとたん、真理は驚いていたのがわかった。
「え?小さい頃から大きかったと思うけど」
そう答えるのは予想できた。
つまり、わたしが慣れたとかどうこうの話ではない‥いや、少しは反省しよう。
話を戻すと、わたしが違和感があると感じるということ。
そして、日高さんはわたしの顔について話して来たこと。
それらを考えて答えを導き出すとしたら、日高さんも?
わたしだけではないってことになるのか‥
いやいや、考えすぎかもしれない。