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無限の日めくりカレンダー

文章に拙いところがありますがどうか目を瞑ってください

SCP-249-JPはSCP財団が収容しているオブジェクトである。

オブジェクトクラスはsafe。


さて、このSCP-249-JPは日めくりカレンダーである。

外見に異常はなく、実際に財団エージェントも使うまで気づいていない。

どこに特異性があるかと言うと、この日めくりカレンダー、どこまでめくってもカレンダーが終わらないのだ。そして、同時に2枚以上破れないというおまけ付き。

普通に使う分にはとても便利そうではある。

この日めくりカレンダーへの実験として、休日の移動妨害が行われたが、

結果は失敗。どうやらカレンダーに書かれている事項は確定事項のようだ。

さて、ここから先はカレンダーをめくっていった結果を見ていこう。

████年██月██日までページをめくった所、空の日の表記が出現。

まず1つ目。空の日が出現した。9月20日である。

████年9月██日までページをめくった所、敬老の日の表記が消失。

2つ目。敬老の日が消失。9月21日だ。

████年から████年にかけてすべての祝日の表記が消失。

全てが消滅。

████年現在とは違う日に終戦記念日の表記が出現。

終戦記念日が出現。

████年12月25日までページをめくった所、クリスマスの表記が消失。

クリスマスが消失

████年、二十四節気の表記が消失。

二十四節気…

どういうことか考えてみよう。

まず、空の日は日本で初めて動力飛行に成功した時から30年を記念して作られたものである。

これがなぜ出現したか。旅客機に関してなにかいい出来事があったのか?

いや、おそらくは戦闘機。

次に敬老の日。敬老の日は終戦後の1948年に生まれたものである。

終戦後に生まれたものを削除。

次に全祝日が消滅。

これだけでは何かわからないが、次のものを見るとわかる。

終戦記念日が出現。

今の終戦記念日は第二次世界大戦が終わった日にちに定めらている。

今と別のところにそれが出現したということは…

第三次世界大戦が行われたと考えれば、全てが合うだろう。

空の日。戦闘機だと考えられる。敬老の日。不明。恐らく終戦後に生まれたものだったため削除された。

全祝日の消滅。世界大戦により休まず全国民が駆り出された。

終戦記念日。世界大戦が終了。それによりそこに置かれた。

そして、ラストの二十四節気の消失。

二十四節気は季節を表すもの。

それがカレンダーから消えたということは…恐らくもう、表すものが無くなったのだろう。

そして、さらに記録は続く。

20██年██月██日に████年██月██日のページをめくったところで新しい紙が補給されなくなった。最後のページまでめくったが、紙が補給される様子はない。。

████年、██月、██日、█曜日、仏滅

このページがSCP-249-JPの最後の日付となっている。

考えてみよう。カレンダーは日にちを表すもの。

日にちがある限りこのカレンダーは無限。

しかし、もう表すものが無くなったとしたら…もう新しい紙は必要ない。

常にKクラスシナリオの危険がある財団世界である。

世界が終わったとしても、何もおかしくはない。


そして、もうひとつこいつには特性がある。

それは、このカレンダーに書いてあることは変えられないというもの。

つまり、日にちが無くなる。そんな絶望的シナリオは、間違いなく起きる。


財団の明日は決まっていた。



「 無限だった日めくりカレンダー」





報告は以上です。



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