〈プロローグ〉親友に頼れ
突然ですがあなたに質問!
一人あなたは森の中で凶暴な人食いモンスターに
追われています。
「ヤバイ、ヤバイヤバイヤバイ!!!」
辺りは暗く、自分の向かってる先になにがあるのか
全く見当もつきません。
「ヤバイ、もう体力の限界が…」
全力疾走で10分ほど走り、足は産まれたての子鹿の様です。
そして追い討ちをかける様に…
「はぁ……はぁ………まぢかよ…」
目の前にはそびえ立つ絶壁、このシュツエーションでいう
行き止まりですね。
ガルルルゥゥ!ガゥ!ガゥ!
振り返ると10m先に自分より一回りも大きなモンスターが
腹を空かせているのでしょう、大きなお口からポタポタと
涎を垂らしています。
「おワタ\(^o^)/」
絶望に絶望が重なったこの状況であなたはどの様にして
この状況を乗り越えますか⁉︎
答えは…
「答えは…」
モンスターがゆっくりと近づき始めた。
その時。
月明かりに照らされた一つの影が自分の頭上からモンスターの目の前に動き、そして…
ズバッッッッ!!!!!!
その影が着地したと同時にモンスターは真っ二つに
両断された。
切断面から血飛沫が宙に舞う。
かすかな月明かりでよく見えないが、モンスターを両断した
そいつは俺に背を向けているように見えた。
両断した剣と思われる物に付着した血を振り払い、
俺に背を向けたまま顔だけ振り返る。
その時、雲に遮られてかすかだった月明かりが明るくなり
何度も見飽きた男の顔が見えた。
それを見た瞬間俺は苦笑いしてそいつに言ってやったよ。
「答えは、親友に頼る!!だな!」