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かみごむ

作者: くろーばー

『かみごむ』





プチン。





右の耳元で音がした。


私は、音を出したモノに心当たりがあり、そこに手を持っていく。


やはり、髪ゴムだ。


百均で安く売っている、細いソレは掌で弱々しく伸びている。



もっと繋がっていて欲しかった。

もっと早く気付くべきだった。




こんなにも伸びてしまっている事に。




私は徐ろに左側の髪に手を伸ばし、まだ髪にしがみついている髪ゴムをとった。


そして、ソレを両手の親指と人差し指で摘み、引っ張る。








プチン。











今日は晴天だ。




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