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メイドと調味料

遅くなって申し訳ありません。

  ベッドで休憩した後、昼食の準備の為にキッチンへ向かう。

  自分の家なのに若干迷いそうになったのは内緒にしておこう。

  キッチンに入るとアイナと見知らぬメイドさん二人が料理を作っていた。三人ともメイド服の上からフリルの付いた可愛らしいエプロンを着けていてとても似合っている。

  アイナのメイド姿は一度見たことあるけど、相変わらず綺麗で、何度見てもいい。

  綺麗に整った顔にメイド服を押し上げてこれでもかと主張するお胸様、くびれた腰、大き過ぎず小さ過ぎないお尻。・・・あぁ、いい目の保養になる。たまに思うがこんな綺麗でスタイル抜群の美女達と暮らしていつか理性が崩壊しそうで怖い。その時はリン姉が全力で止めてくれるだろう。・・・物理的に。


  それにしても主張する場所をしっかりと押さえてるこのメイド服作った人マジで天才だな。・・・出来れば見えないギリギリの生地少なめ超ミニスカートバージョン(室内用)も作って欲しい。

  節約は大事だからね、生地の節約を表向きのコンセプトで作ってもらおう。スカートの下がギリギリ見えないけどいいのかって?分かってないな。・・・敢えて通常は見えない様になっていて、ちょっとした仕草で見えるのがいいんじゃないか!!更に節約の為に生地少なめにする事で、今のメイド服より扇情的に・・・あ、でも他の人には見せたくないから人が居ない時専用にしないとな。けどどうやって作ってもらうか・・・・・・。

  途中から扇情的ギリギリミニスカートバージョンのメイド服をどうやって自然に作ってもらうかを考えるがすぐには冴えた方法が見つからず、じっくり考えることにして、アイナに声をかける。


  「アイナ俺も手伝うわ」


  そう言って三人に近くと、長身の緑色の髪のメイドと、どう見ても子供にしか見えない茶色の髪のメイドが俺に向かってお辞儀をしてきた。

  緑色とか前の世界で見たら違和感が半端ないことになりそうだけど、この長身のメイドさんはめちゃくちゃ似合ってるな。


  「初めましてジン様。私はロザリーと申します。この度きょ・・・リン様に雇っていただきました。何卒宜しくお願い致します」

  「雇ったのはリン姉だし、俺にそこまで畏まらないでいいから。こちらこそよろしくね。後、様は無しでお願いね」

  「分かりました。それではジンさんと呼ばせていただきます」

  「それじゃあよろしくね」

  「初めましてジン様。私もリン様に雇っていただきました、リリィと言います。よろしくお願いします。私もジンさんとお呼びした方がいいですか?」

  「うん。そうだね。二人共よろしくね」


  そう挨拶を交わし、二人は調理に戻っていった。

  あぁ~緊張した。いやだっていきなり綺麗な子達と話すんだ緊張するなって方が難しいから。ただでさえ若干人見知りするのに・・・。

  調理する二人を見る。まずは最初に声をかけてきた長身の子だな。確かロザリーと言ったな。ロザリーは透き通る様な緑色の瞳と緑色の髪、お人形さんみたいに綺麗な顔立ちに、スレンダーな体付きで前の世界でモデルとかやったらめちゃくちゃ人気出そうだ。耳が若干尖って・・・尖ってる!?あれか?遂に出会うファンタジー種族のエルフなのか?・・・いやもうエルフでしょ?エルフだよね?エルフだと言って!!

 

  ・・・ふぅ~。いかんちょっと熱くなってしまった。クールな俺とした事がいけないいけない。

 

  リリィは茶色の髪、130センチくらいしかないが、年齢は19歳で俺と同じらしい、ちなみにロザリーは20歳でリン姉と同じらしい。横に居たアイナが小声で教えてくれた。

  ロザリーは綺麗な顔立ちだったがリリィは可愛らしい顔立ちだ。・・・・・・いつも思うがこの世界顔立ちがいい子が多くて、フツメン以下の俺は若干・・・じゃないなかなり厳しい。どこかにフツメン以下の男がモテる国とかないかね?あったら速攻で移住するんだけど・・・。

  話が逸れてしまった。リリィはアイナと比べてほぼ同じくらいのお胸様をお持ちだ。これが合法ロリ巨乳と言うやつか。紳士の皆さんが大興奮しそうだ。今日から俺もそっちに片足を突っ込んで行くかもしれない。

  てかロリ巨乳か・・・・・・高校の時の新任だった担任を思い出すな。童顔でリリィよりは背が高く、大きかった。それでも周りの女子よりも背は低くて、なにより目立つのは、着なれてないスーツを押し上げていたあのお胸様。今まで見たどの子より大きかった気がする。更に顔も可愛かったから、めちゃくちゃ男子に人気があった。大抵そうゆう教師は女子には人気がないってのがテンプレだけど、新任だからか、はたまた本人の性格かは分からないけど、一生懸命な姿が印象的で女子にも人気があった。

  そんな可愛らしい顔立ちのロリ巨乳・・・いや爆乳の担任には、少し着崩すのが格好いいんじゃないか?と思ってシャツを出したりしてたのを散々注意された。あれだ俗に言う『但しイケメンに限る』ってやつだな。・・・ちゃんと着てた方が印象が良かったんじゃないか?フツメン以下の俺がやったら寧ろだらしないだけと気付いたのは卒業してからだったんだけどね。

  あの担任の先生は元気にしているだろうか?俺は転移しちゃったからもう会うことはないだろうけど、もしも前の世界に戻って会ったらもう一度あの爆乳を見て目に焼きつけよう。歩く度に揺れるのは見ているだけで幸せだったから。


  さて、ずっと綺麗な女性を見ながら話をしていたいが、そろそろ昼食の準備をしなくては・・・と、言っても大半はアイナ達が、作っている最中なので、俺は減ったステーキの補充と、足らない人用にステーキを量産する事にする。

  大量にぶら下がっているフライパンを持てるだけ持ち魔導コンロに置いて、火を着ける。

  コンロは五個一セットでMの様にセットされていて、近過ぎず遠過ぎず、実に使い勝手がいい。しかもそれが大きなキッチンの左右の両端に二セットずつ、真ん中に二セットの計六セット、三十個も付いて、改めてここ本当に俺の家なのか不安になってくる。

  火力がいいので前の世界でもこのコンロ欲しかった。

  肉を焼き始めると視界に調味料コレクションと書かれた箱を見つけた。


  「アイナこれって?」

  「リンお義姉様が作られたもので、まだ数は少ないものの中に『ジン君が欲しがりそうな調味料を入れておこう』っておっしゃってましたよ。ちなみにその箱マジックボックスって名前で、効果はほぼアイテムボックスと同じだともおっしゃってましたよ」


  お姉様(・・・)か・・・綺麗だし、頼れるから女の子がリン姉に惚れるのも分からなくはないが百合な展開にはならないで欲しい。


  ふむ・・・じゃあこの箱の中は時間が止まってて、見た目以上に中身が入るんだな・・・・・・って待てよ!いつの間にアイテムボックス作れる様になってんの?いやマジックボックスか?いやいや名前は置いといて、アイテムボックスってスキルだけなんじゃないの?ステータスの上がりがいいのと、アイテムボックスだけが俺に残されたアイデンティティーなのに。

  ・・・リン姉は俺が居ない数日で一体何をどんだけ作ったんだろうか・・・。そして気になるアイナのメイド服の腰にコインが数枚しか入らないくらいに小さく、外観を損なうことなくひっそりと付いてるあのポーチも、ロザリーとリリィの腰に付いてる同じポーチももしかして・・・。


  ・・・・・・よし、とりあえず調味料をチェックしよう。・・・・・・決して現実逃避ではないよ。


  マジックボックスの中には『ショーユっぽいソース』、『甘じょっぱいソース』、『甘辛いソース』、『甘苦いソース』、『甘ずっぱいソース(青春の味)』、『ほろ苦いソース(大人の味)』と書かれた瓶が入っていた。



  甘口のソースのシリーズでも作りたかったのか?甘苦いとかどんな味だよ、甘ずっぱい(青春の味)ってなんだよ!甘ずっぱい味は分かるけど、(青春の味)は要らないよね!?そしてほろ苦いソース(大人の味)ってなんだよ!!大人になると甘いことはなくなるって?世知辛いんだよ!ソースにまでそんなんいらんわ!

  ・・・まさかソースにまでツッコミを入れる日が来ようとは・・・。俺ボケ担当のはずなんだけど・・・。

  とりあえず今日は使わない甘苦いソースと甘ずっぱいソースとほろ苦いソースをマジックボックスに収納する。リン姉が作った調味料だ、メニューと素材次第でかなり美味しいのが出来るだろう。ん?奥にまだ入っている感触がする。とりあえず出してみた・・・。



  『苦ずっぱく辛いソース(現実)』



  「・・・・・・」


  見も蓋もない事が書いてあったが、そっとマジックボックスの奥に押し込んでおいた。現実なんてそんなそんなもんだよね・・・・・・。おっと目から一筋の汗が・・・。いけないいけない。布を取り出しそっと拭った。



  肉は鳥、牛、猪、兎の色々な部位を塩と胡椒、それに早速だがリン姉特製の『ショーユっぽいソース』、『甘じょっぱいソース』、熱したフライパンに赤ワインを入れてフランベした後、『甘じょっぱいソース』を合わせ風味を良くしたもの、『甘辛いソース』に腹ペコモンスターズ用に塩分少な目を二十五個のコンロとフライパンを使い一種類ずつ二十四種類焼き上げていく。余ったコンロは一番肉が余っていた腹ペコモンスターズ用の猪の塩分少なめを焼くことにした。

  ソースの入った瓶を持ちながら、あまり調味料が揃っていないなか、よくこの味のソースが作れるのか疑問に思いながら、最後の悪ふざけとしか思えないソース(現実)は頭の隅に追いやって、一つ一つ味を確認しながら使用した。いつか子供の頃、時間が遅くスーパーが閉まっていて、コンビニには行けなかった時に作ってくれた、某お好み焼きソースとか某焼き肉のタレとか再現してくれそうだ。



  チートなステータスをフル活用して、二十五個のコンロとフライパンを自在に操り三十分ほど次々と焼き上げていると、アイナ達の昼食の準備が終わったと声をかけられたので、俺もここまでにして道具を流しに置いてからアイナ達が作った料理をアイテムボックスに収納して、食堂に移動した。

 

 

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