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美女と昼食

遅くなってすみません。

二万PVになりました、ありがとうございます。

  森の中に入って行く蜂を見た後、竃を収納して家の中に入り、キッチンへ向かう。途中リビングを通ったとき、まだすやすやと寝ているディレスティナさんの寝顔が可愛かった。

  はだけていた布をかけ直してキッチンに入る。先ほど焼いたカニを必要分だけ取り出して冷ましている間にまな板と玉ねぎを取り出して、皮を剥いた後細かく切っていく。切り終えたらボールに移しておいて、まな板を軽く洗い、コッコの肉を取り出して適当な大きさに切っていく。

  ちょっと多めに切ってしまったが、余ったら他のに使えばいいか。

  刻んだ玉ねぎと肉をアイテムボックスに収納して、水に浸しておいた米の水の量を確認して、コンロに置き火を点ける。

  メインとサラダだけじゃ物足りないか・・・。

  アイテムボックスから作りかけのバッファローのテイルスープを取り出して、コンロに置いて火を点ける。長く煮込んだりするのも時間を見つけて少しずつ出来るからアイテムボックス様々だな。

  ついでに時間のかかる他のも一緒に煮込んでおこう。

  さてそろそろ米の方を確認してと・・・・・・うん。結構蒸気が出てきて沸騰を始めたな。大体十分くらいで沸騰を始めたのを確認して、少し火力を落とす。こんなもんか?せっかくの米だから失敗したくないな。炊飯器が凄い欲しい。

  米はとりあえずこのままでいいとして、そろそろサラダを盛り付けとくか。カニが冷めているのを確認して、アイテムボックスからサラダを取り出して、カニを一口サイズに切り、盛り付けて、レモンっぽいドレッシングをかけて、再度アイテムボックスに収納しておく。

  これでサラダはオッケーっと、次はスープっと。テイルスープの濃厚な香りと、隣の鍋からは赤ワインの豊潤な香りが漂う。

  こっちは晩御飯にしよう。

  こんだけいい香りが漂うと、リビングの方にも行くのは当然で、気付いたらディレスティナさん、ポーラ、メイがキッチンの入り口から縦一例になって、こちらを見ていた。

  「美味しそうですね」

  「まだかかりますけどね。あ、米を勝手に使ってすみません。後、キッチンも勝手に使ってしまって・・・」

  「いえ、昼食と夕食で使う予定でしたので気にしないでください。それよりも作ってくださってありがとうございます」

  「大したものは作れませんからあまり期待しないでいただけると有難いです」

  ディレスティナさんがキッチンに入ってきて興味深そうに鍋を見てくる。

  「良かったら味見してみます?」

  「はい!」

  いい返事が返ってきたので、小皿にバッファローのテイルスープを注いで渡す。

  「いただきます」

  一言言って小皿に口を付けてスープを飲んでいくディレスティナさんを見る。・・・小皿になりたい。

  飲み干したディレスティナさんはスッと小皿をこちらに差し出してくる。

  「とっても美味しいです。御代わりをいただけませんか?」

  「それは良かった」

  小皿を受け取り先ほどより少し多めに注いで渡す。

  受け取って飲み始めたディレスティナさんの後ろからジーっとこちらを見てくる二匹に勝てずに同じように小皿に注いでやった。

  一瞬でなくなってまたこちらを見てくるが、全力でスルーする。


  余ったカニを皿に置いてやる。・・・スルー出来なかったんや。

  カニをパクついている二匹を羨ましそうに見ているディレスティナさんを今度こそスルーして、米を炊いている鍋を見る。

  体感で二十分くらいたったので火を止めて、赤ワイン煮の鍋を混ぜる。後少しってとこだな夕飯の前に一煮たちさせれば完成かな。これも一度火を止め、アイテムボックスに収納しておく。

  「今片付けたのは夕食なのは分かるんですけど、コメの方はそのままなんですか?」

  「ええ、この状態で蒸しているんですよ。これをするかしないかだったら味も食感も段違いなんですよ」

  「なるほど、そうなんですね。コメを買った村で作り方を教えていただいたのですが、火を止めて少し待った方がいいって仰っていたのですが、詳しくは分からなかったので。その蒸す時間はどのくらいなんですか?」

  「大体十分くらいですね」

  「十分くらいですね、ありがとうございます」

  「いえいえ、良かったら夕飯の準備のときに教えますよ」

  「ご迷惑でなければ是非ともお願いします」

  美女と一緒に料理出来るんだ、迷惑なはずがない。寧ろご褒美です。

  時間が余ったので軽く食器を洗うかな。ポーラとメイに出した皿を回収する時にずっとこちらを見てくる二匹に見つめられたが、今回は皿を回収してシンクへ運び洗っていった。

  洗った皿を隣で拭いていくディレスティナさんが新妻に見えてしょうがなかった。もう本当に奥さんになってくれないかな?

  皿を洗い終えるといい時間になったので、鍋の蓋を開けると米の甘い匂いが一気に溢れてくる。

  あぁ、この匂い堪らないな。しゃもじの代わりにターナーで軽く混ぜ、一口分を手に取り食べる。朝食べた時より甘くふっくらしてて旨くなった。初めてにしては上出来だろう。

  メインの米が出来たから昼飯作っていくかな。

  卵とボウルを取り出して卵を割っていく。四個ほど割り、そこに砂糖を入れて溶いていく。しっかり混ざったら卵はこのくらいにして、刻んだ玉ねぎと肉、ケチャップと塩と胡椒、油とフライパンを二つを取り出して、フライパンに油を引き、火を点ける。

  油を薄く伸ばして、温まっているのを確認してから肉を投入して軽く炒めた後、玉ねぎを投入し、塩と胡椒を振り、炒めていく。肉と玉ねぎに火が通ったら米とケチャップを投入し、混ぜながら炒め水分を飛ばしていく。味見をして出来上がったのを確認して、別のフライパンを火にかけながら油を引き、卵を入れて焼いていく。

  ある程度火が通り、半熟が残っている状態で火を止め、先ほど作ったコッコライスを入れて端に入れ、反対側から卵を被せつつフライパンを振り形を整えて皿にのせ、仕上げにケチャップでハート・・・は、恥ずかしいので丸を書いてオムライスが完成した。

  熱々が食べたいので一度アイテムボックスに収納して、もう一つ作っていった。

  二つとも完璧な形になったから良かった。

  美味しいって言ってくれるといいな。そう考えながらサラダとスープ、ポーラとメイ様にカニと串焼きの串を外したものを皿にのせてやる。

 


 

 

お読みいただきありがとうございます。

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