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屋敷とメイド1

更新が遅くなって申し訳ありません。

  どうもジンです。皆さんは女の子はお好きですか?俺は好きです。

 

  ・・・好きですが、性格がきつい子は苦手です。特に人の話を聞かず、威圧的に言ってくるのは、例え可愛らしい女の子だったとしても苦手というか嫌いです。


  その嫌いな特徴を揃えた奴が、更に話しかけてくる。

  元々気が短めな俺はそろそろ我慢が出来なくなりそうだった。

  仲のいい友達と話してて盛り上がってる最中、いきなり知らない奴がいちゃもん付けてくる様な感じだと思ってもらえると分かるだろうか?


  「何か用か?」

  そう聞くも、女は答えず、わめき散らしてくる。


  「用件は何か?ってさっきから聞いてんだけど」

  「な、用件がなければ話しかけてはいけないの?」

  「そうだと言ったら?」

  そう言うと女は狼狽えている。

  「仮にあるとして、威圧的でこっちの話も聞かないやつと話がしたいと思うか?悪いけど俺は話したくないんだ」

  勿論知り合いとかなら用件がなくとも話しかけてもらえると嬉しいが、こいつは別だ。

  「・・・ッ!」

  「ほら二人共行こう」

  喋らなくなった金髪ドリルとその後ろに立っている金髪おかっぱを方は向かず、リン姉と村長の肩を軽く叩き、アイナ達の家に向かって歩き出した。


  「ジン君あの子達は?」

  「いや、良く分かんないんだけど、さっきからから絡まれてて、参ったよ」

  「そうなんだ、なにもないのに絡まれたんだ」

  「・・・ジンさん先程の少女は以前銅像を足蹴にしてた冒険者のパーティーの一人ですよ」

  村長がそう答えてきた。

  「居たっけ?まあいいか。ところで前から気になってたんだけど冒険者って?」

  「冒険者というのは主に未開の地や迷宮(ダンジョン)といったものを探し、攻略する者ですね」

  本当に冒険する感じか?てか迷宮があるのか!

  「迷宮って?」

  「迷宮っていうのは、魔物が生まれ、宝が眠っているとされている場所のことです」

  迷宮に宝だと?

  ・・・トレジャーハンタージンさんの出番か?

  「その迷宮って誰でも入れる?」

  「ええ、討伐者か冒険者登録をしてればですけどね」

  ランク全然上げてない最下級のランクだけど、討伐者登録してて良かった。

  うん。今度行こう。

  そしてお宝を沢山ゲットするしかない。


  途中絡まれて気分悪かったが、迷宮の話でどうでも良くなり、意気揚々と村長に着いて歩いていく。


  数分も歩くと、俺が貰った家に着いた。

  こうして見ると家と言うより屋敷って表現が合ってると思う。

  広い庭に広く綺麗な屋敷。

  今更だけど、本当に貰っていいのかこれ?

  そう思っていると横からリン姉が話しかけてくる。

  「村長さんのお家大きいね~」

  「ほっほっほ。この家はジンさんの家ですよ」

  「ええ!こんなに大きなお家が?」

  やっぱそうなりますよね。

  「今でも本当に貰っていいのか?って思うんだけどね」

  そう言って門を開けて玄関に向かう。

  こんだけ大きかったらいっぱいメイドさんが居ると思いませんか?俺は思います!

  「いや~こんだけ大きいと管理が大変だよね?」

  どうよこの下心を完璧に隠した話の振り方。

  ・・・真似してもええんやで?


  「そうだね~どうしようか?」

  「ほっほっほ。ご安心を」

  村長は笑いながら玄関の扉を開けながら横にずれた。

  「「お帰りなさいませ、ご主人様」」

  扉の奥では二人のメイド姿の女性が頭を下げた。

  メイドさん・・・。ゲームとかアニメとかでしか見たことなかった。

  行ったことはないが、世界一有名な電気街には普通にいるらしいが、それはあくまでコスプレの一貫だと思う。

  違うって?なら聞こう!その電気街のメイドさんは心の底からお帰りなさいませご主人様と言っているのか?"お客様"としてもてなそうとしているのではないだろうか?

  もちろんそれが悪いとは言わない。・・・が、それはあくまで客と店員とに分けられ、楽しいひとときを過ごすだけなのでは?

  それに比べて、この目の前に居るメイドさんは、心の底からお帰りなさいませご主人様と言ってきた。

  それは俺の勘違いかもしれない。だが、俺にはそうは思えない!

  ・・・何故こんなに熱くなっているかだって?

  決して頭を下げる時に見えた、お胸さまの揺れに動揺して誤魔化そうとか、今尚、膨らみが主張してきて理性が持ちそうにないとかは関係がない。・・・とりあえず俺が言いたいのは『メイドさん最高!』と言うことと、『村長メイドさんをありがとう』ということかな!


  ・・・横からリン姉が指でつついてくるが、バレてないよね?

  多少心配になりながら、メイドさんに話しかける。

  「どうもジンです。こちらが姉のリンです。広くて大変だと思いますがよろしくお願いします」

  「リンです。よろしくお願いしますね」

  「こちらこそよろしくお願いします、ジンさん、リン様」

  顔を上げたメイドさんがそう言った。って良く見るとアイナだった。・・・じゃあもう一人は・・・。

  「よろしくお願いしますねジンさん、リン様」

  その妹のエレナだった。


お読みいただきありがとうございます。

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