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着替えと新しい服

  皆を起こしに部屋を回るけど既に子供達は起きていた。

  カーナちゃんのとこの子達もノラン達のとこの子達も皆庭で朝練をしていた。

  皆朝から元気だなぁ。そう思いながらまだ起きていないリン姉の部屋をノックする。

  返事がないのでそのまま部屋に入っていく。

  なぜだろう姉の部屋に入るのでちょっとドキドキするのは・・・。

  リン姉の部屋はかなり片付けられていて、几帳面なリン姉らしいな。・・・ベッド以外は。

  そうリン姉はめちゃくちゃ寝相が悪い。

  枕は落ち、布団はめくれ、本人の向きは反対になっている。

  いつも思うけどシングルベッドで、毎日毎日頭の位置が反対になっているのに、良くベッドから落ちないよな。

  ・・・そう考えると宿とかリン姉布団にもちゃんと入ってて、めちゃくちゃ寝相良かったよな。珍しい。

  まあリン姉の寝相はこの際いい。問題はこの寝顔。・・・天使か?ってくらい可愛い。

  落ち着け俺。これは可愛いくても、天使みたいでも姉だ。いいな?ナイスボディーで堪らないとしても、姉だからな。


  ・・・ふぅ。落ち着いた。このままずっと見てたら倫理的にヤバい事しちゃいそうだから、さっさと起こそう。


  「リン姉朝だよ。起きろー」

  「んん・・・おはようジン君」

  「おはようリン姉ほら朝食も出来てるし着替えて降りてきて」

  「・・・ふぁーい」

  欠伸をしながら答えてきたリン姉を見て部屋から出て1階に降りていく。寝相は悪いけど、寝起きはいいから、着替えたらすぐに降りてくるから、後は朝練の連中呼ぶか。



  「ごちそうさまでした」

  ふぅ。食ったなぁ。皆の食べるペースに釣られて腹一杯になるまで食べてしまったな。

  それにしても、皆本当に良く食うな。スープにステーキにハンバーグ、サンドイッチが物凄い速度でなくなってしまった。

  また食材買って作ろ。

  皆食べ終わり満足そうな顔をしている。まあ満足したんならいいか。

  「今日は休みってことで、これから必要な物を買い揃えてくれ。お金はエミーナに渡しているからユッコとノランは付いて行ってあげてな」

  「はーい」

  「はいなのです」

  「カーナちゃん達はどうする?」

  「今日は孤児院の手伝いですかね。明日はまたユッコちゃん達と狩りに行きたいと思います」

  「そっか、なら皆でパーティー組んで気をつけて行きなよ」

  「はい」

  「後で皆に装備をプレゼントするからねー」

  デザートのプリンを美味しそうに食べているリン姉が皆に言う。

  「いいんですか?」

  「うん。いいよ」

  「ということでリン姉から装備を貰えるのでそれで狩りを頑張ってね」

  そう言い、イスから立ち上がり皿をキッチンに運んだ後部屋に戻る。


  さてと着替えて買い物に・・・って俺の服ぼろ雑巾になってたんだった。Tシャツに、所々穴が空いている元長ズボンだった短パンしかない。

  ・・・服がいるな。


  「リン姉!」

  リン姉の扉を勢いよく開くと半裸のリン姉が着替えてました。

  透き通るような白い肌と突き出して主張し過ぎているお胸さまをなんとか包んでいるフリルの付いた可愛らしいピンクのブラのコントラスト・・・最高だと思います。

  それに細く括れた腰。大き過ぎず、小さ過ず最高のバランスと言って過言ではないおしり。

  ・・・ゴクリ。

  部屋から出てゆっくり扉を閉める。自然とガッツポーズが出てしまった。


  やがて扉が開いてリン姉が顔を覗かせる。

  「ジン君のエッチ」

  ちゃ、ちゃうねん!わざとじゃないねん!

  「ごめん」

  言い訳しようと思ったけど、いいものを見てしまったものは否定出来ないので普通に謝る。

  「いいよ、ほら入って」

  部屋に入る。

  ちょっと気まずいけど、とても、とてもいいものが見れた。今日も1日頑張れそうです。

  早速用件を言おう。

  「リン姉悪いけど服を作ってもらえないかな?」

  「服?」

  「昨日これと戦ってお気に入りのジャケットはぼろ雑巾になるわ、ズボンもこんな感じになるわでろくに着るもの無くてさ」

  ヘルゴブリンキングの素材を出して渡した後、ズボンを指差す。

  「ジン君またヘルゴブリンキング倒したんだね。しかも前より強い個体みたいだね」

  「そんなの素材見ただけで分かるの?」

  「鑑定のレベルが上がってるからね」

  「なるほど」

  「とりあえず上着とズボンでいい?」

  「後、メタルクラブの手甲も壊れたからそれと、魔導銃ユッコにあげちゃったからそれも欲しい」

  「分かったとりあえず、はいこれ」

  そう言ってズボンを渡してきた。肌触りが良くいい感じだけどすぐに破れないか心配だな。そんな考えを読み取ったのか。

  「ジャイアントスパイダーっていう魔物の糸から作ってるから普通の服より頑丈だよ」

  なるほどね。魔物の素材なら頑丈なのも頷けるな。

  「後これも」

  そう言いTシャツを渡してきた。

  「これもジャイアントスパイダーの糸?」

  「そうだよ」

  そう答えたリン姉はイグニッションバッファローの皮を取り出して一言。

  「『創造』」

  そう言うと。イグニッションバッファローの皮は一瞬光った後、形が変わっていき、すぐにコートの形になってしまった。

  更にパワフルボアの皮を取り出し、こちらにも『創造』と呟き一瞬で頑丈そうなブーツを作ってしまった。

  「お待たせ、はいこれ」

  全然待ってないけどね。リン姉から朱色の鮮やかなコートと焦げ茶色のブーツと靴下を受け取った。

  新しい装備ってドキドキする。

  とりあえず短パンを脱ぎ、ジャイアントスパイダーのズボンを履く。ウエストと裾の長さも丁度良く、既製品じゃあまず出来ない様なフィット感に、服はもう買えないと思った。

  次に朱色のコートを羽織ってみる。思ってた以上に軽く、俺の動きを阻害しない。

  イグニッションバッファローの素材だからそれなりに頑丈だろう。また、革製品独特の臭いもなくて、とても気にいった。

  あの臭い苦手なんだよ。

  パワフルボアのブーツも一応嗅いでみるが、これも臭いが無かった。

  とりあえず靴下を履いてみるこれもジャイアントスパイダーの素材らしく、柔らかく履き心地がいい。

  全身ジャイアントスパイダーの素材で固めようと誓う。

  暇なときジャイアントスパイダー狩り決定だな。

  部屋で履いてみていいか聞くと、いいよと返答があったので、布を床に敷きその上で履いてみる。

  履く時は多少固く感じるものの、サイズはピッタリで、靴擦れを起こさない様に柔らかい布がフィットする様になっていた。

  これ履いちゃうと、もうこっちの世界の靴履けないな。

  コートは朱色で目立つが、デザインがカッコいいので、良しとする。一度靴を脱いでアイテムボックスに入れる。

  「服はこんな感じでいい?」

  シンプルだけど細部まで作り込まれたYシャツとTシャツを3枚ずつ渡してきた。

  「ありがとうリン姉」

  とりあえずコートを一度脱いで、Yシャツを着てみる。

  これも体にピッタリとフィットする。そのくせ体の動きは阻害してこない。

  今日はとてもいいものが見れたし、いい服も手に入ったし最高だな。

  「そういえばジン君は今日どうするの?」

  「結構食材がなくなってきたから露店と商店回って買い漁って、そのままクレント村に行ってくるよ。リン姉はどうするの?」

  コートを羽織りながら聞いてみる。

  「特に予定はないから一緒に付いて行っていい?」

  「もちろん」

  移動はもちろんバイク。リン姉は運転出来ないからバイクの二人乗りをしないといけませんね。

  ・・・ああ、バイクの運転がとても楽しみだ。

 

お読みいただきありがとうございます。

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