村と防衛戦4
本格的に参戦してきたヘルゴブの火球を受け流しつつ、近付いてくる浅黒いゴブリン達と乱打戦をたのし・・・命からがらやってます。
黒ゴブリンは短くして黒ゴブと呼ぼう。黒ゴブの蹴りを蹴って弾き、違う奴の剣を受け流し、横から突進してくる黒ゴブには飛び膝蹴りを叩きこむ。
そうこうしてるとヘルゴブと杖ゴブから火球が飛んでくるので、全力で受け流し、後方から俺を狙う黒ゴブにプレゼントする。
・・・どんどん受け流しが上手くなっていくな。
な、名前とか付けちゃおうかな?これも技の一つってことでいいよね?
天衣無縫とかどう?俺の知ってる難しい言葉ランキング上位に入るやつだ。
・・・言葉の意味?意味は・・・まあ、その、あれだ・・・気にするな!
天衣無縫を使いながら黒ゴブ達と殴り合っていく。
攻撃は大したことない(普通の人が受けたら一撃で絶命してしまうだろう攻撃ではある)が耐久力はかなり高いな。さっきから全力で殴ってはいるが一体倒すのに数十発は殴らないと倒せないとは・・・。あのヘルゴブがどんだけ強いのか・・・とても気になります。
以前は辛勝だった。ヘルゴブが進化してすぐなのと、俺のステータスが低かったから同じくらいだったが、進化してそれなりに経っているだろうヘルゴブと、あれからステータスが大分上がっている俺。
早く黒ゴブ達倒して、ヘルゴブと殴り合わなくては!
天衣無縫を使いながら黒ゴブの攻撃を流していく。振り回すように殴ってくるのを上体をずらすだけで流し、足を狙ってくる蹴りも足の向きを変え流していく。
・・・凄いな。天衣無縫覚えてから、受け流せる位置にタイミング、力加減が手に取る様に分かるぞ。
これは次のリン姉との模擬戦・・・もしかするかもしれないな。
黒ゴブ五体と殴り合っていく。
天衣無縫は俺が攻撃してる最中でも相手の攻撃を流せる素敵仕様で、黒ゴブの攻撃は当たらず、俺の攻撃は黒ゴブ達に当たり倒していく。
漸く黒ゴブ二十体を倒しきり、近くの黒ゴブをアイテムボックスに納めながらヘルゴブと向き合う。
黒ゴブを倒しきる頃にはヘルゴブは火球を射つのを止め、こちらを見ていた。
・・・とりあえず、黒ゴブ回収は後にしようかね。油断して負けましたってシャレにもならないからな。
ヘルゴブに向かって歩きながら気を溜める。切り札はしっかり用意しとかないと。舐めプするな?舐めプじゃないよ。舐めプだったらリン姉の減衰魔法とかそのままでやってますよ。
・・・そんな言い訳をしながら、ヘルゴブの手前で止まる。
一呼吸おいて、全力のストレートを放つ。ヘルゴブも同じ様にストレートを放ってくるので天衣無縫で流そうとするも、上手く流せない。
力が強すぎたり、早すぎたりすると、天衣無縫でも流せないのか?
・・・リン姉の模擬戦で使えないかもしれないな。
しょうがない。そのままクロスカウンターの様にヘルゴブと打ち合う。顔に向かってくるヘルゴブの拳を顔を傾け避ける。
ヘルゴブも同じ様に避けて、俺の腕とヘルゴブの腕が当たり、『ドンッ』と言う音と共に俺達の周りの地面が抉れた。
当たった腕は少し痛むが、支障はないだろう。
問題は当たった腕がほとんど動かなかった点か・・・。
力はほぼ一緒か・・・。動きも良いから、ステータス的にはほぼ一緒か?大分強くなっているはずの俺と一緒って・・・。
前やった奴は本当に運が良かったってことか。
反対の腕でストレートを放つも今度は俺の拳に当てる様にストレートを放ってくる。
「おらぁ!」
拳と拳がぶつかり先ほどよりも大きな音と共に地面が抉れた。
拳がぶつかるだけで、こんなになるわけないって実際に体験するまでは思ってました。
それから何度か拳を打ち合っていると視界の端にこちらに向かってくる馬車が見えた。
お読みいただきありがとうございます。
ブックマーク登録ありがとうございます。




