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村と防衛戦1

  トランスポーターを全開で走らせていると、エルザード村が見えてきた。

  周りはゴブリンやオーク、クロと同じブラックウルフにその色違いの白いウルフ、レッサードラゴンなんかも見える。空にはワイバーンっぽい奴もいるな。他にもまだいるみたいだがここから見えるのはそれくらいか・・・。


  猪や牛、兎や鶏といったいつも美味しくいただいてる奴らは見当たらない。大量ゲットのチャンスなのに。

  まあいないものはしょうがない。

  トランスポーターを止め、アイテムボックスに収納して、駆け出しながら、リミッターを解除する。

  「リミッター解除!」

  急激に体が軽くなり、力がいくらでも湧いてくるような感覚を覚える。

  村に向かって駆け出そうとした時に、村全体がリン姉の結界に覆われていることに気付いた。

  ワイバーンやレッサードラゴンのブレスが結界に当たるが、結界に沿って広がり周りのゴブリンやオークを焼いていく。

  あの結界凄いな・・・ってそんな事考えてる場合じゃない。村の方はリン姉が居るから大丈夫だろう。俺は辺りを見回して、離れたところで様子を見ている集団を見つけた。

  そちらに向かって走り出す。

  走りながら近付いているときに、集団の中に見たことがあるやつが居た。

  ・・・ああ、これはマジでやらないといけないな・・・。


  赤黒い肌に角、肘の先、爪から鋭利に伸びた角や爪は、以前見たやつより太く先は鋭利に尖っていた。

  周りにいる奴らは見たことはないが肌は浅黒く、角や爪は鋭利に尖っていた。

  進化前の奴に似てるけど、肘から角が出てなかったりと若干の差異が見られる。

  ・・・とりあえず、あの赤黒い奴・・・ヘルゴブリンキングだっけ?あいつ一体でもギリギリだったんだけど、今回は追加で、ヘルゴブリンキング・・・長い。ヘルゴブ進化前の奴が20体にその内2体は杖持っての大盤振る舞い。


  どうする?まずは遠距離攻撃してきそうな杖持ち倒したいが、通してくれそうにない。手前から倒していくしかないか。

  気を溜めつつどうにか倒さないと、練気は切り札だし。ああ、魔法が使いたい。


  「とりあえず、くらっとけ!!」


  走ってる勢いのまま飛んで、一番近くの浅黒いゴブリンを蹴飛ばす。

  味方のゴブリンを弾き飛ばしながら、ヘルゴブまで飛んでいく。ヘルゴブは飛んできたゴブリンを片腕で掴み、そのまま横に放った。

  やっぱ効かないか。着地しながらその光景を見ながら、横に居るゴブリンの頭を掴み、そのまま頭を膝で蹴り、よろめさせて、腕を掴みハンマー投げの様に回転しながら、ゴブリンの足をぶつけていく。

  当たるものがなくなり、回転の速度が高くなったので、再度ヘルゴブに投げつける。

  「もう一発くらっとけ!!」

  ヘルゴブはすんでのところで避けこちらを見る。

  ・・・こっちが疲弊すんの待ってんのか?

  左右同時に槍を突いてくるのを一歩下がって避け、一体を蹴り飛ばす。

  まだ三体も倒せていない。

  こいつらのステータス結構高いんだと思う。・・・あのヘルゴブはどんだけ強いんだよ。


・・・ワクワクするな。


  殴りかかってくるゴブリンの攻撃を避け、顔に拳を叩き込み吹き飛ばす。

  吹き飛ばした奴に変わり今度は蹴りを放ってくるのを同じく蹴りを放ち弾き返し、逆の足で顔を蹴った後、また逆の足で追撃する。



  「はぁ、はぁ・・・流石にきつくなってきたな・・・」


  あれから3分ほど戦い続け、ゴブリンの顔を蹴り飛ばし、地面に足を下ろしてる最中に1メートルくらいの火球が飛んできた。

  転がってなんとか一発を避けた後、火球が飛んできた方を見ると、杖を持った二体がこちらに向けて、杖を向けていた。

  ・・・やったのはお前らか?

  そう思いながら、襲いかかってくるゴブリンの攻撃を避け、反撃していく。

  剣と槍をそれぞれ持ったゴブリン達のコンビネーションをギリギリで避ける。・・・ついにコンビネーションまで使うようになったゴブリン達の攻撃は鋭さを増し、避け切れなくなってくる。

  なんとか致命的な傷は避けれているが、徐々に小さな傷は増えていく。

  メタルクラブの大剣を使ってみたりしたが、ゴブリン達が使っている武器はどれも硬いらしく、打ち合っていると大剣が刃こぼれをおこしてしまった。


  ゴブリン二体の同時攻撃を捌いていると、凹んだ地面に足を取られて、体勢を崩してしまう。

  絶好のチャンスとばかりに杖持ちゴブリンは火球を連続で放ってくる。

  体勢が悪く避けられずに、数発は俺に当たり大爆発を起こした。




 

 

 

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