森と救助
ユッコと共に森の奥を探索する。
現れるホーンラビットにフォースコッコといった馴染みの深いのから、大型犬くらいの狼・・・いやあれは犬だな。犬が飛びかかってくるので、俺はキャノンとラピッドで、ユッコはショットとシューターで倒していく。
・・・結構ガンシューティングゲームとか好きで、色々やっていたから自信があって、自分的にはそれなりに扱えていると思うが、銃の扱いではユッコに敵いそうにない。
・・・動く相手に百発百中って凄いな。
しばらく狩り続けていく。ユッコは本格的に射撃の才能があるのかまだ一撃も外していない。
俺?俺のことは、ほら、まあ・・・いいじゃないの。
そんな言い訳を考えながら倒した魔物を回収していると索敵スキルに魔物の反応と人の反応が出た。
この反応は・・・ヤバいかもしれないな。
「ユッコこの先に囲まれてる人が居る。俺が先行するから後ろから援護してくれ」
「分かったよ」
そう言い、キャノンとラピッドをホルスターに納めて、反応がある方に走り出す。
少し進むと、ゴブリンや、あれは・・・オークか?
ファンタジーで良くあるような太った感じではなく、がっしりした筋肉質の肉体だ。そのオーク?とゴブリンが10体ずつが、剣や槍を構えて三人組を囲っていた。
三人は男性二人・・・いや少年二人に女性一人・・・こちらは少女か・・・三人は背中合わせになる様に、それぞれ槍、両手斧、片手剣を構えて、時折襲ってくるゴブリンと打ち合っていた。
「加勢する」
そう言い、近くのオークを蹴り飛ばし、ゴブリンを巻き込んでいく。
「ありがとう助かる」
ゴブリンの頭部を掴み振り回して他のゴブリンにぶつけ、そのまま打ち合っているゴブリンに向かって投げつける。
ゴブリンと互角くらいか?ならゴブリンより強そうなオークは荷が重いか・・・。
「あんた達はゴブリンを一体ずつ確実に仕留めてくれ」
「あ、あんたはどうするんだ?」
「俺はこっちのデカいのをやる」
「オークを一人でか?」
オークで合ってたのな。
「ああ、任せろ」
槍を突き出してくるのを顔を傾けて避け、その槍を掴み振り回して槍を持っていたゴブリンを吹き飛ばす。
その槍を持ち変えて槍投げの要領でオークが多くいる方にぶん投げる。
吹き飛ばしだだけではまだ仕留めきれていないゴブリンやオークが俺を囲み始めた。
こうゆうの四面楚歌って言うんだっけ?
どいつもこいつも獲物を見る目でこっちを見てくるが、後ろから拳大の弾丸と親指ほどの弾丸を大量に受けて吹き飛ばされた。
ナイスユッコ!後ろから見える様に親指を立てて、残ったオーク達に飛びかかった。
・・・ふぅ、まあこんなものか。
いつも相手しているワイルドボアやホーンバッファローに比べると格下に感じた。最近はパワフルボアやイグニッションバッファローとやっているから余計にそう感じるのかもしれない。
「あんた達怪我とかないか?」
「ああ、ありがとう。お陰で弟達も無傷だ」
「それは良かった。俺はジンで、こいつは」
「ユッコです、よろしく~」
「俺はダリウス長男だ。で、弟のルーベンスに妹のミミーだ」
「助けてくれてありがとう」
「ありがとうございました」
「たまたま通りかかっただけだから気にしないでくれ。それでこれからどうする?」
「流石に今日は帰ろうと思う。今から狩った素材で出来るだけ高値がつくのだけ集めて村に帰りますよ」
「村はエルザード村?」
「ああ、そうだけど」
「なら狩ったやつ全部運べるけど、どうする?」
「本当ですか?」
「ああ、こんな感じで」
そう言い、近くのオークを出し入れしてみせる。
「おお、凄い!お願いします」
「分かった。じゃあ収納するから数は覚えておいてくれな」
「はい」
「それじゃあ回収して帰るか」
周りの魔物を回収して回っていく。
とりあえずゴブリン23体にオーク10体を回収した。
最初に少数のゴブリン達を狩っていたらしく、その時は問題なかったらしいが、オークやゴブリンが次々と現れて囲まれた時に、俺が着いたって感じらしい。
・・・間に合って良かった。
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