引っ越しと片付け
あっさり負けた俺ですが、普通に朝食を取ってます。
悔しくないのか?だと?・・・悔しいに決まってるだろ。だけど今のままじゃ勝てないのは分かっただけでも儲けものだと思ってる。
あれだな、次回模擬戦するまでに俺もなんかこう必殺技みたいなものを手に入れよう。
いや、殺したい訳じゃなくて勝ちたいだけだから、必勝技ってところか。
攻撃か移動か防御でそれぞれ考えていこうかな。
とりあえず、リン姉の使う霞んで避けるあの動きに対応出来るものか。
リン姉をじっくり観察していく。
あの整った顔の笑顔。いいね。
あのスラッと伸びた美脚。いいね。
あの大きすぎず小さすぎない美尻。いいね。
あのキュっと引き締まった腰。いいね。
そしてこぼれんばかりの大きさなのに形も素晴らしい爆美乳。
ちょっと前に当たった事を思い出してしまう。
・・・なんだろう別にあのお胸さまに負けてもいいんじゃないかな?むしろ負けて揉めるならいくらでも負けれる自信がある。
どうにかあの美女。ものに出来ないものかね?
てかリン姉しょっちゅう告白されてたらしいとリン姉に告白した数人からオハナシを聞いた(物理的にだ)けど、したって聞いたことないな。
こんな美女に告白された日にはもう舞い上がるだろうな。
リン姉の頬がちょっとだけ赤くなった様な気がしたが気のせいだろう。
朝食を食べ終えて、一度部屋に戻り着替えてホルスターを装着し、リン姉と宿の一階に降りる。
マリーちゃんにユッコ、ノランに親父さんが受付で待っていた。
「長い間お世話になりました」
「お世話になりました」
「いやこちらこそ、また飯でも食べに来てくれ」
「ええ、その時はまたなんかレシピでも書いときますよ」
「それは楽しみだ」
四人で宿を出て、エルザード商店に向かう。
完璧に忘れてたとは言え、初めてのマイホーム購入だ。しかも結構な豪邸ときたらテンションは上がるよね。
エルザード商会の裏手に回り、クロをお座りさせて表に回り店に入り、とりあえず食材を買い漁る。
いやほら、買えるとき買っとかないと腹ペコさん達多いから不安なのよ。
ある程度食材を買って階段を上がり、家を購入した店の前に向かう。
受付に店員さんが居たので家の事を聞く。
「すみません。一週間前に家を購入したジンと言いますが、清掃とか終わってますか?」
「ジン様いらっしゃいませ。はい、すでに清掃と家具の移動は終わっております。これが鍵になります」
そう言い鍵を4つ渡してきた。
「追加で合鍵が必要になりましたら、鍵をお持ちいただいたら作成させて頂きます」
「その時はよろしくお願いします」
ハーレム作るから合鍵が追加で必要になるよね。
「早速向かわれますか?」
「はい」
「では馬車を用意していますので、こちらへどうぞ」
そう言い、前に馬車に乗った所に向かう階段を降りる。
やっぱり裏手で良かった。じゃないとクロを裏手に連れてきた俺恥ずかしいからな。
すぐに馬車が目の前で止まった。
「この度はエルザード商会のご利用誠にありがとうございました。また、何か御入り用がございましたら、なんなりと」
そう言い頭を下げた。
「こちらこそまた何かありましたら、よろしくお願いします」
そう言い馬車に乗り込んでいく。
ドキドキするなあ。この馬車の揺れも気にならないくらいこれからの生活に夢が膨らむ。
美女、美少女達とイチャイチャしてる妄想をしてたら、馬車が止った。
・・・早いなもう着いたのか。
扉を開け馬車を降りる。そこには庭付きの二階建ての豪邸が目の前に広がる。
ああ、やっぱりいいね。とりあえず、トランスポーターを玄関の横に出して魔力を充填させつつ、鍵を開けて中に入る。
家中清掃が行き届いていて、とても綺麗になっていた。
この家4人で維持するの無理じゃない?
いや、無理だな。無理に決まっている!
・・・じゃあどうする?決まっているでしょう!お手伝いさん(美女もしくは美少女)を雇うしかないじゃないの。
ぐふふふ・・・恐い。自分の計算の高さが恐い!
少数では管理仕切れないほどの物件を買って、管理仕切れないという理由で追加のお手伝いさんを雇うって言うこの計算高い感じ。
・・・真似してもええんやで?
とりあえず、皆それぞれ部屋に入ることにした。
二階に上がり、一番大きな部屋に入ると数人が余裕で寝れるくらいのベッドとクロ用のベッドにあまり大きくはないテーブルとイスが二脚置かれていた。
ベッドに寝転がってみる。前の世界のベッドより若干硬いものの、十分満足出来るものだった。
一人で使うには広いな・・・。早く大人数で使える様に頑張ろう。
とりあえずベッドから下りて、自分のベッドの寝心地を確認しているクロをそのままにして、階段を降りる。
キッチンに向かい、調理器具や皿等を棚に納めていく。
またリン姉に沢山作って貰わないといけないな。などと考えながら黙々と作業を続けていった。
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