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姉弟と狩り3

  索敵スキルを使って探すと、5分ほどで、ワイルドボアとホーンバッファローの群れを見つけた。


  群れでいるところを良く見るな。


  「リン姉、ワイルドボアは俺がやるからホーンバッファローお願いしていい?」

  「いいよ」

  リン姉は腰の刀に手を伸ばしながら、答えた。

  キャノンとラピッドをホルスターから抜き放ち、キャノンの引き金を一段階引き、溜める。

  10秒ほど溜めて更に引き金を引き発射させる。

  高速の弾丸はワイルドボアの頭から胴体にかけて直径10センチの穴を開けた。

  ・・・予想以上にヤバいかもしれないな。音も無く。高速で発射される弾丸・・・暗殺に向いてるかもしれないな。

  ・・・いや、しないけど。


  すぐに次のワイルドボアに向けてラピッドの引き金を引く。シリンダーが回転して、弾丸が連続で発射され、ワイルドボアの頭が文字通り蜂の巣になってしまった。

  ・・・結構グロいな。

  これは売り物にならないかな。責任を持って美味しくいただこう。アイテムボックスもあるから、肉は多くて困ることはない。


  倒すのは楽だけど、売ろうと思ったら素手で倒すしかないか。

  ・・・まあ売れるのはまだいっぱいあるし、腹ペコさんが多いから別にいいか。

  問題はステータスが上がるかどうかか。一応器用のステータスは上がりそうな気がするけど・・・うん。銃だけに頼らず、格闘や剣でも倒していこう。


  キャノンとラピッドをホルスターに収納して、残りはメタルクラブ製の手甲と脚甲を使用して倒した。


  リン姉も倒し終えていて、ワイルドボアとホーンバッファローを半々にしてもらい、収納した。もちろん魔導銃で倒した売り物にならないやつはそのまま俺が引き取った。


  もうこれ、全部売却したら、それだけで1年近く働かなくても生活出来るほどの金額になるな。


  ・・・いや、まあ、ちゃんと働くけどね。


  ハーレム作るし、金はいくらあってもいいからな。

  ・・・ハーレムにいくらかかるか分からないって言う方が正しいんだけどね。


  少し移動すると、メタルクラブが居たので、ラピッドを撃ってみると、金属音と共に硬い甲殻に弾丸が弾かれる。


  ムキになって撃ってたら、発射されなくなりシリンダーの回転が遅くなり、止まった。

  10秒以上撃ってたか。シリンダーが止まってから5秒後またシリンダーが回転を始めて、青色の弾丸を発射し始める。撃った後、5秒間・・・いや、回転の時間も合わせると10秒近くかかるのか。一応10秒以内も確認しとくか。

  発射し始めて、9秒後に引き金を離して、シリンダーが止まるのを確認して、すぐに引き金を引いたが、回転せずに、5秒後にまた回転を始める。

  9秒も10秒以上も変わらないのか?

  8秒7秒と減らしてみたが、変わらず。結局1秒まで試したが、変わらなかった。


  一応キャノンは溜め時間の威力の変化は試したが、連射は試してなかったから、溜めを1秒にして連続で撃つが、そのまま撃てた。

  30発くらい撃ったが、特に変わらずに撃てた。このくらいならユッコ達の模擬戦でも使えるかな?

  防具や武器を狙えば大丈夫だろう。・・・一応威力を下げる為に魔石に変えてもいいか、蟹の鋏を避けながら聞く。

  「リン姉、マテリアルキャノンとマナラピッドファイアなんだけど、模擬戦でも使いたいんだけど、ユッコ達に使うのは不安で、魔石に変えたりしたら威力下がったりしない?」

  「使ってる魔結晶は魔力タンクみたいに思ってて、魔石に変えても、タンクの容量が減るだけで威力は変わらないよ」

  「そっかー。模擬戦で射撃の練習になればと思ったんだけどな・・・」

  「明日まで待ってくれたら、威力を抑えたの作ってあげるよ」

  「え、マジで?」

  「作り方は覚えたし、威力を落とすくらいはね・・・ただ、魔結晶は色々使うあてがあるから魔石を交換する形になるけどいい?」

  「その魔石ってなんの魔石でもいい?」

  「いいよ」

  「分かった。じゃあとりあえず今ある魔石全部と、明日集めてくるから作ってください」

  「任せて」

  笑顔で応えてくれるリン姉、素敵です。


  ホルスターに収納し、蟹の手甲を使って蟹を倒した。銃より素手のほうが強いなんて、前の世界じゃ考えられないよな。


  まあ、魔導銃もまだ試作型だし、まだまだこれから強くする為に、どんどん素材集めていこう。

  素材を集めて装備を強くして、鍛えてステータスやスキルを強化する・・・うん。やり込み系のRPGみたいでとても好きです。


  また少し歩くと、見たことがない紫色のトカゲと、レッサードラゴンが居た。


  「リン姉あの紫色のトカゲ鑑定お願い」

  「・・・ポイズンリザードだって、多分名前通りなら毒があるね」

  「分かったよ、ありがとう」

  ポイズンって毒って意味は知ってるからな・・・RPGの知識だけどな。


  ここはもう魔導銃の出番でしょう!


  「リン姉ポイズンリザードは俺が、リン姉はレッサードラゴンをお願い」

  「分かったよ」

  柄に手を添えて返事をするリン姉。凛々しくてとてもいいと思います。


  さて、俺の精密射撃で、倒してやるぜ!

  キャノンとラピッドをホルスターから抜き放ちポイズンリザードに向け引き金を引き、弾丸を発射する。


  ラピッドから青色の弾丸が発射され、ポイズンリザードの鱗を貫通していく。

  ラピッドでこんだけなら、キャノンなら余裕だな。

  ラピッドの引き金を離し、キャノンの引き金を奥まで引き、フルチャージの弾丸を発射する。

  赤色の弾丸はポイズンリザードの頭から尻尾まで大穴を開けながら貫通していった。


  ふぅ。精密射撃云々言っときながら、仕留めれなかったら恥ずかしいよね。

  ポイズンリザードをアイテムボックスに収納しようと近くが、ポイズンリザードの唾液が地面に当たる度に白煙を出しながら、地面を凹ませていく。

  ・・・これアイテムボックス入れていいのか?アイテムボックス内めちゃくちゃになったりしないよね?

  ポイズンリザードの血や唾液が付いていない鱗を触り、収納してリン姉の方を見ると、レッサードラゴンの首を切り飛ばしたところだった。

  前より剣技に磨きがかかってません?


  リン姉もレッサードラゴンを収納し終わったので、更に奥に向かっていく。


 


お読みいただきありがとうございます。

ブックマーク登録ありがとうございます。

次回は2月6日に投稿させて頂きます。

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